表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

poem de notas

作者: 聖天三月

○目次○


 

○嫉妬・・・・・・・・・・・・・・作成日不明

○隣人・・・・・・・・・・・・・・作成日不明

○糸・・・・・・・・・・・・・・・六月九日作成

○幸せのスパイス・・・・・・・・・作成日不明

○悲劇の舞踏会・・・・・・・・・・四月十九日作成

○流れ着くのは始まりの歌・・・・・作成日不明

○カケラ・・・・・・・・・・・・・作成日不明

○旅・・・・・・・・・・・・・・・作成日不明

○無・・・・・・・・・・・・・・・作成日不明








※本誌掲載作品の著作権は

全て著者・聖天三月にございます。


   


   







「嫉妬」


いつからだろう

こんな想いを抱くのは


大好きな季節に

君と歩く並木道

足元に色づく音が心地良くて


何でもない日に

あなたがいた教室

背中に受ける光はどこか懐かしくて


全て忘れる前に

全て壊される前に

残したかったあの時間


君は知らないだろう

こんな想いを抱いているとは


   






「隣人」


隣にいる人にも今日という日がある

誰にも譲れない席をもっている


言葉は通じ合うものだから

あなたに届けたくなる



何度悩んで

何度涙した

苦い思い出がやがて芽吹くように

きっと今日につながる


本当は笑いたかった

本当はあなたに会いたかった



全て抱きしめられるように


きっとそんな自分と出逢えるように


   






「糸」


ただの線が

ただの絵が

ただの糸が

点と点を結ぶ

白い紙から始まる世界


瞼の裏に映る無数の星々のように

彩りを増して私を導く



飛べない鳥も

歌えない人も

みんなみんな友だち


奏でられない指揮者なら

歩き出してみよう

泣いて笑って

それが僕のくりかえし



言葉があるだけで

語ることができるから

幸せは伝わる

 

立ち止まって

耳をすまして

さらさらと滑り降りるように

 

私の言葉

あなたの耳にも

幸せのスパイス

 

廊下に体育座り

窓の向こう眺めて

貴女のこと

 

 

ひょんなことでもめた

大好きなカレー


具だくさんな野菜も

辛味の効いたルーも

貴女の愛情も

あの一言でどこか夕日の彼方



目も合わせなければ

あの日から会話も無かった

大好きだったのに

大好きだったのに

 

「いってきます」

「おはよう」

「ごちそうさま」

空回りだね

 

 

美味しいって

大好きって

ごめんねって

幸せのスパイス

言えるように。


   






「悲劇の舞踏会」

 

年下のその天才少女は

氷の上で

華麗な大人の女性になった

 

ひたむきな眼差し

観衆を感動に導いて

まさに夢を生きているようで

 

 

同じ学生という身で

負けたくない

 

 

叶えるべきものがあるから

完全なる壁を乗り越えろ

 

何を言われようと

何と言おうと

叶えるから

 

どうか未来

待っていて


   






「流れ着くのは始まりの歌」

 

ねぇ

貴方が亡くなったら

この世は淀みすぎて

滅びてしまうのではないかって思ってた

 

 

あの日

貴方は穏やかに微笑んで逝った

私は止まらなかった

 

ねぇ

今まで見えなかった世界も

自由に羽ばたけていますか

瞳を閉じてばかりではないですか

 

 

どうか見守っていてほしい

 

この夢は貴方が始まりでした


どうか貴方のいないこの世が決してないように


   






「カケラ」

 

どんなシャレた言葉より

ふとこぼれ落ちたもの

そう

カケラが何よりもメッセージ

 

愛してる、愛おしい。

大好き、大好きで・・・

 

 

駆け巡るたび狂おしくて

唇ただ震えるの

 

目を見て伝えられなくて

ただ溢れ出すものそれだけが

 

何か騒ぎ立てるこの心に

呼び覚まして伝えるの

 

 

笑顔で、ね


   






「旅」

 

冷めた砂を蹴り上げて

耳にそっとホラ貝押しあてる

海の音と磯の香り

いつか誰かが教えた夏のお土産

足跡みたいについてきた

 

 

明夏

ダイヤモンドダストのような街と

静まり返った深い青

魚が踊る中で

煙と一緒に舞い上がったっけ


   






「無」

 

何もないです

私みたいな者が一番

あれこれ

時間が経って

何も手に残らないのではないのでしょうか


 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 


作成日○平成二十六年六月二十七日


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ