表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘル・オンライン  作者: 遠
35/35

最終話

 目の前でサオリが殺され俺は頭が冷え切っていくのを感じた、怒りや悲しみよりも心に穴が空いて全てを呑みこんで消し去ってしまうようなそんな感覚。

「サオリ・・・・・・」

棒立ちのままで居ると後ろから誰かに抱きしめられ引っ張られた。目の前わずか数センチの所を鎌が通り過ぎてもなんの恐怖も感じなかった。ただ冷めた目で目の前で暴れる骸骨王を眺めた。

「しっかり、してください! 貴方まで死ぬつもりですか!」

俺の肩を掴み無理矢理振り向かせると同時に頬に熱い痛みが走った。

「目を、覚ましてください。サオリさんが命を懸けて救った命を粗末にしないでください。見てくださいユウコさんとコウジさんやアーサーさんを、目の前で仲間を失っても気丈に涙を堪え少しでも犠牲を減らそうと必死になって戦っているんです!」

ジュリアはそれだけ言って前線へと戻っていった。ふと足元を見るとサオリが亡くなったことで一部の所持アイテムがドロップアイテムとして転がっていた。そこには俺とユウコと三人で初めてクエストに出かけた時に作った片手剣があった。初期武器に近いそれは今現在では全く活躍する場面はなくただアイテム所持枠を圧迫するだけの物をサオリはいつも持ち歩いていたのだ。三人の思い出の品を・・・・・・。その片手剣は自分を使ってと言うかのように俺の目に光を反射していた。

「わかった、サオリ・・・・・・一緒に行こう」

俺はその片手剣を腰に下げると駆け出した。


 かなり追い込んだはずなのに中々決定打を与えられずにいた所にトモがサオリを失ったショックから立ち直った・・・・・・わけではないだろうけど、今にも死にそうな顔だった数分前とは違い何かを決めた顔をしていた。

「ワタシが死んでもあんな風に悲しんでくれるのかな・・・・・・」

「はっはっは、何を言うかと思えば泣くに決まってるだろう? 俺もこいつらも全員で大泣きさ!」

ワタシの独り言が聞こえたらしいコウジさんはかなりの長期戦で疲れているはずなのに顔には一切出さず笑い飛ばしてくれた。

「そっか! ありがとう。なんだか一気に大切な人たちを失って少しネガティブになってたよ」

ワタシは礼を言うと視界にあるものが目に入りあることを思いついた。

「ねえ皆、私にちょっとだけ時間くれないかな? すぐに済むから10秒ちょいあればイケると思うの!」

トモたちは一瞬戸惑った様子だったがすぐに笑顔で

「しょうがないな、何かやらかしてくれるんでしょう? 期待してるよ! ユウコちゃん!」

リリが皆を代表して応えるとワタシは短く「サンクス!」だけ言って前衛から離れた。皆重なる連戦、それに一発食らったらそのまま死という極限状態の攻撃を防御では回避だけで凌ぎ続けてきたのだ、そう長くは持たない。だからこっちも同じ恐怖をあいつにも体験させてやるんだ! ワタシは殆ど跳ぶ勢いで駆け抜け目当ての物を拾い上げると予想していたよりもずっと軽くワタシが今使ってる剣よりも軽く思えるほどのものだった。これなら思う存分振り回せる!

「みんな、ありがとう! 離れててっ!」

そう言ってワタシは振り下ろされようとしていた骸骨王の鎌に同じ鎌を叩きつけた。途端に響き渡る金属音、予想通り同じ武器ならちゃんと打ち返せる!何度か打ち合った後、バックステップで間合いを調整してスキルを立ち上げる。

「はぁあああああああああ!!」

ワタシは両手剣スキル上位技の一つ『ハリケーンスライサー』を発動させ一気に骸骨王に肉薄する、この技は極端な前傾姿勢からのダッシュで相手の懐に飛び込み手に持った両手剣でダッシュの勢いをそのままに右に左にとプレイヤーの持ち手や振り上げた時の剣の角度でランダムに振り回す方向が変わる癖のある技だ。今回は剣ではなく鎌な上にプレイヤー用の武器ではなくモンスター用の武器を使用しているために前傾姿勢のダッシュの時点で鎌の刃先が床に触れ擦過音を鳴るが構わずスキルの発動に身を任せる。骸骨王も鎌を構えて応戦しようとするが遅い、スキルのアシストに加えワタシ自身のパラメータも加算されたスピードはあんたみたいな図体がデカいだけの素人に追いつけるはずない! 鎌が振り上げられ骸骨王に一撃目が入り今まで少しずつだったHPバーの減少が目に見えて減ったのを確認するとそのまま振り上げた勢いのまま体を回転させて自分自身が一枚の刃になった感覚になりながら続けざま鎌を振り回しダメージを与えていく。ダメージ量が大きく骸骨王は苦しみ悶えるが逃がさない最後の7回転目が終わり、ついに残り数ドットというところまで減らす事が出来た。スキル発動後の硬直に入ったが、相手も余りのダメージにノックバックが大きく緩慢な動きで姿勢を戻そうとしているところへトモへあらん限りの声で叫ぶ。

「いけえええ、トモォォォォ!!」

ワタシの声が聞こえる前から既に走り出していたようだったトモはそのまま体術スキルで決めるかに思われたが違った。右手にはアップデート後に三人でバイトクエに行った時にサオリが作った武器が握られていた。そうだ、トモだけじゃない・・・・・・サオリだって今あそこに居るんだ。

「二人の初めての共同作業です・・・・・・なんつって」

ワタシは茶化すように努力していってみたが驚くほど上手く行かず声が上ずってしまった。トモと一緒に剣を握り骸骨王の腹へ突き刺すサオリの姿がワタシには確かに見えた。

 最後の一撃を食らい骸骨王は粒子になって消えた。沢山のドロップアイテムが当たりに散らばった中にこの世界を終わらせる鍵が見当たらず、生き残った人たちがもしかして扉の場所はここだけど鍵は違う場所だったり? 等と疑い始めた時にその人は現れた。

「やぁ、プレイヤーの諸君。素晴らしい戦いだったよ」

「・・・・・・あなたは・・・・・・」

忘れもしないこの世界に来る直前まであらゆるメディアに取り上げられた天才プログラマー、ヘル・オンラインの製作者である押尾隆その人だった。

「てめえのせいでどれだけの人間が死んじまったか、分かってんのか!」

「辛くて苦しくて生きるのを辞めて、自ら命を絶った者たちの気持ちがどんなものだったか貴様に分かるか? 押尾隆」

今まであった出来事に対しての怒りをぶつけられた押尾はインタビューなどで映っていた服装のままでそこに立っていた。部屋着のようなパーカーにスラックス。このヘル・オンラインの中でその姿は異質な物にしか見えなかった。

「誰にも許しを請う気はないし許されよう等と気もない。俺はただこの世界を作りたかっただけだ」

押尾は崩れた壁面から見える景色を愛おしそうに眺めた。

「確かにこの世界を全て否定する気はないわ。でもどうして? どうして全損したら実際に死んでしまうなんてデスゲームをやろうとしたの?」

ワタシは胸に抱いていた疑問をぶつけた。

「簡単な事だ、向こうで永遠の命なんてないだろう? だったらこっちでも同じようにしてやらないと究極のリアルには辿り着けない。そう思ったからさ」

「究極のリアル・・・・・・」

押尾は静かに頷く。

「兄さん、話はそれくらいにしましょう。早くこの世界を終わらせましょう」

今まで黙ってジュリアが口を開いた。

「にい・・・・・さん? え、ジュリアが押尾の・・・・・・妹?」

一同の視線を浴びながらもジュリアはゆっくりと前へと歩み出し兄である押尾を見つめる。

「もう、これ以上誰かが死ぬのを私は見たくない。だから兄さんお願い鍵を」

「ダメだ!! そんな事したらお前が、お前が消えてしまうんだぞ!」

今まで静かに語る押尾が突然声を荒げて皆戸惑いを隠せずにいると

「人はいつか死ぬ、兄さんもたった今言ったじゃないですか。そもそも私はもうこのヘル・オンラインが稼働した時点でもうこの世にはいないのだから」

流石に今の言葉はワタシ自身が受け止められずただこの場所に立っているのがやっとだった。

「だって、だってさ。希、お前今まで俺があのクソ親にボロクソ言われても俺を庇ってくれて俺がどうにかこうにかプログラミングの学校入っても学費を一切出さなかったから勉強しながら稼いだバイト代なんかじゃ全然足りなくて・・・・・・そしたらお前せっかく良い学校入ったのに中退して沢山バイトして夜のやつなんか好きでもない男どもに・・・・・そうやって自分をボロボロにしてまで稼いだ金を全部俺の通帳に入れやがってさ『これで学費は心配ないですね兄さん、あとは兄さんの作りたいゲームを作らなきゃね』なんて言いやがって、開発費だってとんでもなかったはずなのに自分の体売ってまでプログラミングの会社に取り入ったりして完成した時には・・・・・お前はもうボロボロで・・・・・・何一つ礼もしてやれなかったのに・・・・・・俺だけ生きてたって意味がないんだよ! だからこのゲームの中でくらい自由に生きて欲しかったんだ」

泣き崩れた押尾の姿は痛ましくて先ほどまで激情のままに叫んでいた人たちも流石に黙り込んでいた。

「兄さん、お礼なんて良いんです。私は私のやりたいことをやっただけ。兄さんはちゃんと私に兄さんの思い描いたゲームの世界を見せてくれた。もう十分です、だからもう・・・・・・」

ジュリアはゆっくりと階段を登っていき扉の前で泣いている押尾の背中を擦ってやる。

「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ! 希はこの世界でもっともっと生きるんだ向こうで少しも自分のための事をしてこなかった分ここで・・・・・・ここで・・・・・・」ジュリアは辛そうな顔で押尾が叫ぶのを見守る。

「いい加減にしろよ、シスコン野郎。てめえさっきから聞いてりゃ妹に自分の考え押し付けてうぜえんだよ」とここで黙っていたトモが吼えた。

「・・・・・・なんだと?」

「お前、ジュリアが言ったの聞いたのか? 『ネットワークの中で永遠の命をもって生き永らえたいってさ、そう言ったのを聞いたのかって言ってんだ! てめえの独断でネットの中に妹一人放してもっと自由にだのなんだのってよ。兄貴なら妹が逝っちまうのをちゃんと悲しんで受け入れて、前に進む。それが家族ってもんだろうが!! それすら分からねえのか天才プログラマーさんよぉ!!」

「黙って聞いていれば大口叩くもんだな、俺はこの世界の神だぞ? 良いのか、強制的に全損にでもしてやろうか?」

涙を拭きながら立ち上がる押尾。

「そんなチート機能使わねえとガキ一人殺す度胸もないのかよ、とんでもねえヘタレだなぁ。ジュリアもこんなクソみたいな兄貴を持ってさぞ不満だったろうな」

ジュリアはトモのやろうとしている事がなんとなくわかったようで黙って聞いている。それにしてもトモの奴、ヤンキー漫画のノリが性に合ってるのかな? 妙に生き生きしている気がするんだけど。

「そうだそうだ! そんな卑怯な手使うのならさっさとやってみてくれないか。トモを消す操作してる間に私らがアンタを斬り殺すからさ」

そう言って本気でそうしようとしているシズクさんとイヴェールさんがさらに煽る。

「・・・・・・っ!良いだろう何が望みだ」

トモの顔がニヤけた、分かりやすいなぁ。

「俺とタイマンはれや、そんで俺が勝ったらジュリアをちゃんと見送れ、そして俺たちに鍵を渡せ」そう言ってファイティングポーズを取るトモ。

「トモっちが負けたら次はウチね!」

「ああん!? 次は俺だろ」

リリが手を上げコツさんが声を荒げる。血の気の多い人たちが多くて愉快だね全く『ソル』は。


 みんなが輪に広がって見守る中、その中央ではトモと押尾が睨み合っている。ちなみにトモは拳と足に装備していた武器の類は全部外し押尾のパーカー姿とほぼ一緒のインナー装備にしていた。

「最初にこれだけは言っておくよ、押尾さん」

「なんだ、命乞いか?」

「そんなんじゃないよ、たださ。お礼を言いたくて、アンタが作ったこの世界はとても残酷で辛くて沢山の人が死んでいったけど、それと同じくらい沢山の経験をさせてもらったよ。だからこの世界に今生きてる人たち全員を代表して言わせてもらうよ。


ありがとう

この世界に来られて良かった」

押尾を見ると眉間に皺を寄せて何かを堪えてるように見えた。

「・・・・・・ジュリア・・・・・・頼む」

兄の顔を見て嬉しそうにしているジュリアのそれは妹が兄の称賛を喜ぶ顔だった。

「はい・・・・・・レディ、ファイ!」

ジュリアの声が響くと同時に俺は前傾姿勢で押尾の懐へと飛び込む。ゲーム内のスキルは全部押尾がデザインしたものなのだからここで動きが読めるようなことをすれば相手が有利になってしまう。そこを避けるためにも自分の今までの経験をフル活用して自分の体の動きだけで押し切らなければならない。

低空からの右アッパー、それを小さめのバックステップで避け反撃にバックステップから身を捻って左手で裏拳を繰り出してきた所で俺も左手で受け止め剣で言う鍔迫り合いのような態勢になった。一旦お互いに離れるかに思えたが押尾は敢えてそのまま俺の跳んだ先へ接近踏み込み、真正面から正拳突きを放つ。俺はそれを掌底で受け止めるお互い能力値は互角のようだ。ならばと俺は受け止めた拳を掴み引き寄せ一本背負いに持っていく。だが空中で体を捻り脱出され、彼我の距離は最初に戻る。

「インドア派だと思っていたが案外ガチで戦えるんだな押尾」

「何年もこんなとこでモニター越しにお前たちのプレイを見ていれば大体体の動かし方は分かってくる、あとは実際に体を動かして確かめていくだけだ」

「そうかい!」

体術スキルは他の武器スキルには一切存在しないバトルアニメや漫画に出てくる肉体強化系のスキルがいくつか存在している、その中でも一番お気に入りなのが熟練度が最大値まで伸びた時に習得した『雷封らいふう』、読んで字のごとく雷のようなエフェクトを纏わせ体の能力を限界まで高めるスキル。ただし30秒しか持たない上に余りにも強化の倍率が異常なため一か月に一回という使い勝手が悪すぎるスキルだ。

踏み込んでから地を蹴ると床がひび割れるのを何処か遠い出来事のように知覚しながら目の前に居るこの男を全力で倒す事だけに集中、この一撃に俺の、俺たちの想いを込めて!

「うおおらああああああ!!」

俺は馬鹿正直な渾身の右ストレートを放つ、対する押尾も『雷封』を発動させ俺と全く同じ動きで左のストレートを迎え撃ってきた。拳が顔面に食い込む感触。視界に隅に映る俺のHPバーが真っ赤になりやがて0になろうというところで止まった。

 対する押尾のそれは全損、ゆっくりと後ずさりふらつく押尾を支えるジュリア。

「悪い、希。俺負けちまった」

そういう押尾の顔はくしゃくしゃに歪みながらもどこか晴れやかな笑顔だった。

「勝ったんだ・・・・・・俺」

やったぁ!!と爆発したかのように俺たちのバトルを見ていたユウコたちは抱き合ったりして喜びを分かち合っていた。

その光景をふらつくながらも見守っていると

「おい、クソ生意気なガキ。約束だ」

押尾は俺に鍵を投げて寄越すとゆっくりと粒子となって消えていく。

「これでこの世界は完璧に終わりだ。希、俺もそのもうじきそっちに行くからまっててくれよ。そしたら二人で色んな所見て回ろうぜ」

「ええ、兄さん。待ってます」

「ふぅ、久しぶりにゆっくり兄弟でのんびり出来そうだ」

押尾は最後俺たちに向かって一言言って消え去った。

「ゲームクリア、おめでとう。愛すべきゲーマーたち」


その言葉を噛み締め俺は受け取った鍵をユウコに渡そうとするも

「なになに、ワタシじゃなくてトモが勝ち取った物なんだからトモが責任持ってやってくださーい」

ユウコは俺の後ろに回って背中を押すと周りのみんなも押し合い圧し合いふざけながら扉の前へと辿り着いた。

 鍵を差し込もうとしてふと気になった事をジュリアに聞いてみる。

「ジュリア、君は本当にもう・・・・・・」

「はい、私はもう既にこのゲームが稼働する前から病気で余命などいつまでもつか分からない状態でした、それを認められなかった兄は私の脳をスキャンして今にいたります、ですから私の肉体は既に灰になっていることでしょう」

「ここでお別れですが、私はネットワークの中を漂う存在になりました。また何処かで皆さんと会うことがあるかもしれません。その時はまた私と冒険してくれますか?」

それを聞いていた俺たちはとても短い間だったけど生死を共にした仲間との別れを悲しんだ。

「もちろん!」

皆声を揃えて応えると「それじゃ」とだけ言ってジュリアは俺たちから一歩下がって小さく手を振った。

「ありがとう、ジュリア」

一人ずつジュリアに挨拶していき最後にユウコがジュリアを数秒抱きしめてから名残惜しそうに離れるのを見届けると俺は扉に鍵を差し込むと、あの時の白い空間ではなく視界が暗転して何も見えなくなった。

 ただ、アナウンスが繰り返されているのだけは聞こえた。

『ゲームはクリアされました』


景色が変わった、鼻腔を刺激する様々な臭い、音、全てがヘル・オンラインでは感じなかった種類のそれらにここが現実なのかどうなのか判断するには疑いが晴れず、俺は頭に覆いかぶさるようにしてついていたVRマシンを外すと空中で指を振る動作もしてみた。

「出ない、メニュー画面が出ない・・・・・・じゃあここは・・・・・本当に?」

元々色白だった肌は病的なほどやせ細り、左手には点滴。もう少し首を動かしベッド脇のナースコールのボタンを見つけると枯れ枝のようになった腕を伸ばしてボタンを押して数分後駆けつけた看護婦さんが俺に呼びかけて俺の体を触ってくる、触れた手の温もりが向こうとは比べ物にならないくらい色んな物を伝えてくる。

それから、色んな検査をして次の日の朝病室に飛び込んで来た父さんと母さんが泣きながら何度も何度も「おかえりなさい」

と繰り返し言うのを聞きながら俺はやっと帰ってきたことを知って安堵の涙を流して口を開いた。

「ただいま」


ノリと勢いの最終話。意見感想待ってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ