ほんとのほんとに事件のハナシ
会話が多いので少し分かりにくいところがあるかもでですが、ご了承下さい!(._.)_ペコッ
ていうか!
総合評価2pts!(*^□^*)ですって!!
あれ?これで喜ぶのってオカシイですか??
でも、本当にありがとうございました☆
感想、評価など、どんどん受け付けているのでよろしくお願いしますっ(^O^)/
彼女とはなぜか意気投合し、いろいろなハナシをした。
少しドジなところが逆に可愛らしい彼女の名前は神崎 七海 18歳だという。
もともとそれくらいだとは思っていたが、そんな歳で警察官という仕事をしていることに改めて驚いた。
そして純粋にすごいと思い、彼女に尊敬の眼差しを向ける。
そういえば、とふと思った。私は仕事に行かなくていいのだろうか?と
そもそも私の職業って何だろう…
「ねぇ、七海ちゃんは私のしてた仕事について、知ってる?」
すっかり打ち解けたので、こんな調子になっている。
「弁護士です」
「弁護士っ!? 嘘でしょ?」
「はい」
嘘なんかいと思いつつ若干ほっとした。弁護士はかっこいい仕事だとは思うけれど、私がやってるのはなんかすごく違和感だ。
「本当は……探偵だったんですよ」
「……それも嘘?」
「いえ、そんなしょうもない嘘はつきませんよ」
彼女はキッパリと答えた。
けれどありえない、私が探偵?まだ弁護士の方が良かった。心底そう思った。
しかし、彼女の目は真剣そのものだったので、とりあえずは信じることにした。
「え〜…探偵、か。ちなみに朝比奈くんは?」
「朝比奈さんも玲奈さんと一緒の事務所で探偵です。あと、朝比奈さんの弟もって聞きました」
「えっ?朝比奈くん弟いるんだー」
「はい。正しくは、[いた]ですけど」
なんで過去形なんだろう?意味深な発言に戸惑っていたら彼女は語りだした。
「今日、ここへ来た理由って、分かりますか?[事件]についてお話しするためです」
ゴクリ、と唾をのむ。
分かってたつもりだけど急だなぁ~、そう思いつつも、目覚めてからずっと気になっていた[事件]がなんなのか、ようやく分かりそうで嬉しいというかなんというか、急なシリアスな展開に緊張すると同時に少し安心した。
「……話し聞かせてくれないかな?一体何があったの?」
「その[事件]は、4日前に起きた殺人事件です。
そして殺されたのは朝比奈 悠祐という23歳の男性でした」
あさ…ひな。それってまさか…?
私の心を読んだかのように、彼女は次の言葉を発した。
「えぇ、被害者はさっき言った、朝比奈 悠也の弟です。双子の。
彼は4日前の夜、何者かにナイフで刺されて殺されたんです。そのとき一緒だったのが…玲奈さん、あなたなんです」
わ…たし?なんで?
「身に覚えがない、とでも言うつもりですか?とぼけても無駄なんですから!!
あなたが朝比奈 悠祐と一緒にいたことは確認済みです。
さぁ、素直に話してください!!」
………
しぃーんとなった。
「…七海ちゃん、あの~とぼけるもなにも私、記憶喪失なんですけどっ!」
「…あのですね、私はほんとに新米刑事で、まともな事件の調査するのは今回が初めてなんですっ!!さっきのセリフは、一度ゆってみたかっただけですから。ほんとに。
けっっして玲奈さんが記憶喪失なのを忘れてた訳じゃないですからねっっ!」
私、この娘のこういう憎めないところ、なんか好き。うん。まーとりあえず、それは置いといて。
「七海ちゃん、事件の時のコトもっと詳しく教えてくれない?」
「もちろんですよっ!実は…玲奈さんは犯人を目撃しているハズなんです。だって被害者が刺された時、一緒にいたんですから」
「え?」
「だから気をつけて下さい。犯人に口封じの為に狙われるかもしれません」
さらっと告げられた言葉に、ぞくっとした。
「犯人は、見当もついていませんが、知らない人についていっちゃダメですよ!」
「あの…もぅちょっと詳しく話せることないかなぁ?」
「あ、そういえば第一発見者は朝比奈 悠也だったんです。
ほんとに偶然ですけど、近くを通りかかったらしくて…
あぁそれと、玲奈さんは最初に気絶させられてたんです。
ん?てことは明らかに朝比奈 悠祐狙いだったってことになりますね!
あとは…金銭目的ではないようですね。被害者の財布などは現場にありましたから。
すみません、今お話しできるのはそれくらいです」
それから彼女は、しばらく雑談をしてから、また詳しく分かったことがあったら教えにくると言って、私の病室を後にした。
私はというと、さっきからひどい頭痛がするので、眠ることにした。
ぐるぐるぐるぐる、何か消えないわだかまりのようなものがあったけれど、眠ればそれが消えてくれるような気もしていたからーー