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黒の指揮官  作者: 冬城 一夜
異世界での生活
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9話 紳士の会

YES ロリータ! NO タッチ!見守り、慈しむ物です。

・・・いつも脈絡がなくてゴメンナサイ。子猫を拾いました。かわいいです。黒猫だけど尻尾の先だけ白いやつです。


みぃみぃと鳴くので、図書館まで抱えてきました。さっき司書のおねーさんにお願いしてミルクをもらったので、あげてます


「にゃーー?かわいいなぁ・・・・」


猫の鳴きまねをしながら撫で撫でと頭を撫でる。子猫がにゃーとなくとティアがにゃーと返す。


(おぃ!)(はい!抜かりなく)(先輩、それは?)(帝国技術開発局の技術の粋を集めた最新の記憶水晶だ!)(え!?)

(光学式10倍ズーム、劣化なしでの複製機能!そしてなんと、指向性集音機能搭載だ!)(うむ、よくやった!)(それって宰相の依頼では?)

(宰相なぞ手間取っているといって待たせておけ)(こちらのほうが重要ですからね)


――図書館は今日も平和です。


「んーやっぱり猫はいいなぁ。かわいいにゃー」


指先で子猫を撫でるようにくすぐってやりながら、懐から小さな宝箱を出す。


「ふふふ、雑貨屋さんで安くかえたんだよ~♪」


にゃ?と子猫が目の前に置かれた宝箱に興味津々といった様子で足を伸ばして触る。


「なんか遺跡ででたんだけど、鍵が開かないから安かったんだよ?」


何が入ってるのか、楽しみなんだよねぇ。ロマンだよ!ロマンが詰まってるんだ!きっと!チートアイテムとか高価なものだといいなぁとか夢のかけらもない現金なことを妄想する。


――ちなみに外野には、宝箱に何が詰まっているのかと、目をキラキラさせて夢見る美少女・・・もとい幼女、乙女にしかみえない。心の中はみえないから。


「なかなか開かないんだよね、昨日がんばってみたんだけど。そだ、子猫ちゃん・・・名前どうしようか?んーっとかわいい名前・・・名前・・・ぅーん」


お腹が膨れて眠くなったのか、うとうととし始めた子猫を見ながら名前を考える。


「かわいい名前・・・じゃぁ・・・スカーレットで?」


本棚の影で数人がこけていた。なぜ黒猫なのに真紅なのかと、可愛いのかその名前はと。


(独特なセンスも可愛いです)(うむ)(・・・・・・)


――この場面を見ることができなかったエミリオが一部始終を収めた記憶水晶を金貨3枚で買ったとかなんとか。








騎士団の練習に参加する許可をもらえたので、午後から騎士団の詰所にきました!


子猫を受付のお姉さんに預けて、鍛錬場に・・・・・・・・・・・


派手な音をたてて、カーターさんが飛んでいきました・・・・・この世界の人は飛べるのでしょうか?


「若造がっ、まだまだ修行がたらんわ!!!」


すごくこう、マッチョなおじいちゃん・・・おじいちゃんなの?あれ?白髪で、白い髭。けどマッチョ。


3Mぐらいの大剣を振り回してる、振り回してるよ!?人間なんだろうか・・・・あ、目が合った。


「・・・・・人間ですか?」


そのまま言葉にだしてしまった


「ぶっ、ははははは!おもしろい嬢ちゃんだ。人間かと聞かれたのは初めてじゃ」


ツボにはまったようで、豪快におじいちゃんが笑っている。機嫌を損ねなくてよかった。


「おいおい、ストラウフのじーさん。俺じゃなかったら死んでるぜ、ったくよぉ」


パンパンっと土を払いながらカーターさんが後ろから歩いて来る、というか普通重傷だと思うんだ。


「おぅ、リュシカから聞いてるぜ?ティア。練習に参加しにきたんだろ?」


もしゃもしゃと頭を撫でられる、髪の毛が乱れる!!!!ぺちっと手を払いのけて髪の毛を手櫛でなおしていく。


「隊長、なにしてんっすか!!!」「そうですよ!女の子の髪の毛を撫でるときは撫で下ろすんですよ!」「なんだと?!お前そんな経験があるのか?!!!決闘だ!!!!」


相変わらず賑やかだなぁ・・・・


「ほう、ほう、嬢ちゃんがティアちゃんかい。この馬鹿弟子を負かしたときいとるぞ」


「負けてねえよ!!!」


「あ、はい。そうです、ボクが負けました。」


ニコニコとしてうなづく、マッチョなおじいちゃん。なんていうんだろう、老兵?ちがう・・・老練の戦士?


近づいてきたおじいちゃんのでっかい手で頭を撫でられる。なにこの雰囲気、近くで見るとめっちゃかっこいい。


軍人!って感じだろうか?纏っている雰囲気とちがって目はなんか優しいし。


(ティアちゃんが恋する乙女の目を!!!)(なんだと!?ストラウフ大隊長といえどもそれはゆるせねええ!)(ティアちゃんのお兄ちゃんはこの俺だ!)(なんだとてめえ!それは譲れねえ!)


なんか、隅っこのほうで乱闘が始まりました。なにしてるんだろう?


手すごいな、ゴツゴツしてる、剣蛸がいっぱい。けど重量的にこの体つきと言ってもこの武器の重量で使えるんだろーか?


じぃっと目の前のおじいちゃんと剣を見比べる。


「軽量化?けど武器を軽量化すると意味がないよね・・・・??」


にぃっと笑みを浮かべたおじいちゃんにまた、頭を撫でられる。


「なかなか、頭が良いようだの?掛かっているのは重力操作じゃ」


叩きつける瞬間に重くするのかな?それなら威力は落ちないし、速度もだせる?。


「よければ儂と一戦してみんか?」


・・・・・すいません、そんな武器この体であたったら僕即死するとおもうんですが。


いえ、ごめんなさい。向こうの世界の身体でもこんな鋼の塊無理です、しかも重力操作でもっと重くなったりしますよね?


「あの・・・ボク、そんな力ない・・ですよ?」


「わはは、大丈夫じゃ。シュミュレーターじゃったか?幻術を使って模擬戦闘ができる装置があるでな。滅多なことでは使えんが、かまわんじゃろう」


(大隊長、シミュレーター・・・・・(ぼそぼそ)


「おい、じーさん!あれは元帥の許可がねえと!!」


「すでにもらっておるわい」


ぇーっと・・・・普通に軽く汗を流しに来ただけなんだけど・・・・誰か助けて!?


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