8話 ぐぐれるんです。
実感がわかないけど、僕は結構な額のお金を持っているらしい?
リュカさんには商売しているのがばれていた。なぜか?って保護者なので、僕の商業用のギルドカードの残高がわかるらしい
このカード身分証やキャッシュカード代わりにもなるみたいで、便利。無くしても本人以外には使用できないらしい。
なので、隣の倉庫替わりの部屋じゃせまいし、色々と不便なので、アトリエを借りました!
ファーラルさんがよさそうな物件を見つけて借りてくれた。素材用の倉庫もあるし、道具も一式揃ってる。
ベッドやら家具もあるんし、この稼ぎで一人暮らしとかもできるんだけど・・・・ね?ほらそこは・・・うん。
僕だって男だから美人のおねーさんと一緒に住んでいられるのは、嬉しいし・・・そのなんていうのか、1人は寂しい物だよ?
お互いが家にいて、一緒に暮らす、しゃべり相手がいて。一緒に寝て・・・ぁ、いや、や、やましいことは考えてないよ?!
リュカさんの胸やわらかいとか・・・いい匂いだとか!いや、うん、今は外見は幼女だし、大丈夫だ、問題ない(キリッ
防犯用なんかに以前オーダーメイドを受けたエルフの魔術師さんが結界やら色々張ったりしてくれたらしい。
そして、素材倉庫には鉱石の山・・・・もう知らない人がみたら、ただの石が転がってるだけだけど・・・・・。
そしてお知らせがあります!!!
なんと、某有名検索サイトが使えるのです!え?頭大丈夫かって?失礼な!!!
ステータス画面をいじっていたら、某有名検索サイトのコマンドがあった?ので使ってみたらアクセスできました。
何を言いたいのか、言ってるのか、僕自身もわからないけど、脳内でぐぐれるんです。
すごく変な気分ですけども・・・・・・書き込みとかメールとかはできない、ほんとに検索して調べるだけ。
図書館で本を読みながらステータス眺めてて偶然気づいたんだけど、これって凄いことだよ!?
素材や合金、作り方が大まかにならわかるし、海外サイトを調べれば詳しいことも載ってる。まぁ企業秘密とかはわからないけど。
素材の元がわかれば加工魔法で作れるからね、その場で小躍りしちゃうぐらい嬉しかった。
――ちなみに、数人がやっぱり本棚の影から見守っており、記録水晶もってくりゃよかったと血の涙を流していたとかいなかったとか。
超硬合金に耐熱合金、ステンレスなんかも作ってみた、インゴットに加工しただけでまだ製品にはしていない。
ガラスセラミックなんかも作れたので、セラミックナイフとかも制作できるかな?
ミスリルとかがある以上価値はどうなんだろう?とは思ったけど、安価で作れるからかなりの価値になりそうだし・・・・。
あと、必要なのは武器の所持許可と魔法練習、騎士団への練習のお許しをリュカさんにもらうぐらいかなぁ?
「リュカさん、あのね?」
「どしたのティアちゃん?改まってさ?」
「魔法を教えてくれるって人がいるので練習したいんだ、あと、騎士団の練習に参加したい」
食事をする手をとめて、じっとこちらをみてくるリュカさん。うーん、慣れない、見つめられると照れてしまう。
「うーん、ほんとはそんなことさせたいくないんだけど・・・・ダメっていってもティアちゃんやりそうだし・・・・」
あははと苦笑するしかない、実際素振りや走りこみをしているのをリュカさんは言わないけどばれているはずだ。
――ティアが早朝にランニングをするようになって、巡回の兵士とマラソンをするお父さんや、お兄さんが増えました。
――「いやねぇ、だって娘なんて近寄ってもくれないのに、笑顔でおはようございますって言ってくれるんだよ!?」と力説する匿名の36歳2児のパパ
「あはは・・・ごめんなさい」
「騎士団のほうは・・・・できれば私の隊のほうにって言いたいけど、ティアちゃんがでたいのってアイツ(カーター)のほうよね?」
「うん、リュカさんのほうにも顔はだしに行くよ?」
見上げてにこっと微笑む、リュカさんは罰がわるそうに視線をそらし
「私のほうがおまけ的なのはまぁ、我慢するけど・・・・・魔法って誰に?」
「んっと、エミリオさんっていう図書館で司書してるおにーさん」
そういうと露骨に顔を顰めるリュカさん、うん?なんだろう???ちょっとロリコン紳士っぽいけど、普通の好青年だとおもうんだけど。
「あの鉄仮面のエミリオ????」
へ???思わず聞き返してしまった、鉄仮面??あんなに表情があってニコニコしてるのに??
「知らないの?子爵だけど爵位継承権を持っていて、あの容姿。しかも将来有望っていうことでかなりモテルのよ?」
「へーーー、そうなんだ」
イケメン爆発すればいいのに
「けど、まともに相手すらしない。美女に張り付かれても顔色1つ変えない。ついたあだ名が鉄仮面よ?男色じゃないのかって言われてるほどよ?」
ぁー・・・なるほど、ちっちゃい子にしか興味はないんですね、わかります。は、犯罪だーー!?!え?あれ?けど僕だと犯罪にならない?!
なん・・・だと・・・・身の危険か?!危険なのか?!(おろおろ
「だから、大丈夫ね。私のほうから魔術ギルドか学院の練習場の使用申請はしておいてあげるから」
「あ・・あの・・・りゅ、リュカさん・・・エミリオさん、すごく笑顔で、優しいですけど・・・(その身の危険を感じます)」
「ぷっ、あははは。ティアちゃん、そんなわけないじゃない。あのエミリオよ?夜会で何度かみたこともあるから間違いないわよ」
ど、どうしましょうか?死亡フラグという感じがすごくします。いえ、そうです、見た目は幼女なのです。
だから手をだしてくることもないですし、世間体もあるので大丈夫です。きっとそうです!
「ところでティアちゃん、そのリボンは?」
「そのエミリオさんに貰ったんですよ?」
カチャンっとリュカさんがスプーンを落とす、いや、なに?ねぇ?そこまでショックな事なんですか?!
「……………………そのリボンは誰に?」
「だからエミリオさんです」
何事も無かったようにスプーンを拾って、流しにもっていき、代わりのスプーンをとってきて座るリュカさん。
「……………………………ありえないわ」
小さく首を振って否定される、いや鉄仮面のほうがありえないんですけど・・・・・。
「まぁ、さすがに大丈夫よ?変なことはされないとおもうしね?」
いや、されたら終わります。中身男なんですよ?!もちろん彼女なんていませんよ?初めてのキスや体験が男なんてイヤですよ!?!
「あははは、怯えるティアちゃんもかわいいなぁ。ほんっと27って言われても信じられないわね」
撫で撫でと頭を撫でられる、顔を赤くしてむくれたように見上げてしまう
「それよそれ、たまにすごく大人びててドキっとするけど、基本子供にしか見えないもの・・・・」
くすくすとリュカさんに笑われる。なにはともあれ、お許しはもらえたのだ。よしとしよう。
「そういえば、ティアちゃん??小手とナイフって作れたりする?」
思わず聞かれた単語にドキっとしてしまう、そうだ作った。作って売れて、帝国の隊長さんが問い合わせにといってたファーラルさんの言葉を思い出す。
「いえ、いいわ、顔みればわかった。ストラウフ大隊長がすごく気にいったみたいでね?使い慣れた小手を放り出して、新しい小手をはめてエンチャントをわざわざし直したのよ」
ストラウフさんというのは知らないが、その人が新しい小手に変えたというのが、尋常じゃないということはなんなくわかる。
「それで、無茶なんて言わないあの大隊長が、装備を新調したいとまで言い出したからね・・・・近頃迷宮や魔物も活発になって物騒だからかな?」
どうやら、試しに作ったあの小手が大騒動の原因になってる??
「えっと………まずかった???」
「そうね、大隊長の以前の小手はドワーフの名工の手によるものよ?」
ドワーフ、例にもれずこの世界でも金属加工や鍛冶に凄まじい才能を発揮する、その名工の作品より良いと言われたのだ。
作った者としてはすごく嬉しい、試しに作ったとはいえ、3日もかけて念入りに使いやすさや強度、剣を振るためだけでなく、格闘もできるようにと工夫を重ねたものだし。
「ぇーーっと……………じゃぁ、もしかして?」
「えぇ、帝国の上層部もその名工の情報をっという話になってファーリア雑貨店に問い合わせたわよ?けれど、店主がかたくなに、依頼主よりの要望で明かせないと。取引停止されたら、他の国へ行ったらどうしてくれるのだ?といったそうよ?」
そうか、よかった。ファーラルさんはやっぱり良い人だったのか。
「だから、あんまり派手な事しちゃだめよ??」
もう手遅れな気がします………ちなみに、この間見せてもらったリュカさんの鎧を参考にして新しい鎧をリュカさんにプレゼントしようと思って制作してたりする…………あはは、やばいなぁ。