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黒の指揮官  作者: 冬城 一夜
異世界での生活
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4話 桃源郷と練習試合

男の夢です(キリッ

・・・・朝日が黄色いよ。


結局まともに寝れられず、寝付いたと思ったらリュカにたたき起こされて、騎士の宿舎にあるお風呂に連れていかれる途中です。


宿舎の中は、女性騎士ばかりっていうか、なんで美人ばっかりなの?面接基準に容姿でもはいってるの?


あぁ、もう、よくわからないうちに脱衣所なんだけど、なんで、リュカさんもいるの?ねぇ?


「リュ、リュカさん?お風呂ぐらい1人ではいれますよ??」


目の前でさっさと服を脱いでいくリュカさん、見ちゃいけないと分かっているのに、悲しいかな視線を外せるはずがない。


「なにしてるのよ、ティア?あなたも脱ぐのよほら!」


ギャーやめてください、僕はいいです、後で1人ではいりますーー!!


「や、恥ずかしいですからっっ1人では入れますってばーー」


ばたばたと逃げようとして暴れる、目の前にリュカさんのおっぱいが・・・あぁ、だめだ。ごめんなさい抵抗できません。


なんだかんだで裸にひん剥かれ、自分で設定したとはいえ、このスタイルの違いはなんだろう。


あぁ、イリーナが居れば泣いて喜びそうだよね、綺麗な軍人のお姉さんの裸・・・いや、脱がしちゃだめだろうとか言いそう。


「うひゃぅっっっ!?」


「あははは、ティアちゃんー?なぁに?考え事ー?」


不意を付かれました、油断大敵です。いきなり後ろから抱きつかれて身体を洗われています、助けてください


「ちょっっ、まっっ、くすぐった・・・ひゃぅぅぅっっっ」


ばたばたと暴れるものの、綺麗に抑えこまれ、隅々まで身体を洗われ・・・あぁ、僕もうお嫁にいけません(違


「うぅ・・・もうお嫁にいけません」


「あははは、大げさなんだからー」


湯船にリュカさんのおっぱいが・・・・ぁ・・・あぅ、考えたら負けだ、素数を数えるといいってエロイ人がいってた。


素数ってなに?!なんだ?数学はキライなんだけど・・・!?


真っ赤になって顔を逸らす僕の髪の毛をリュカさんが触ってくる、微妙にくすぐったいような感触が・・・・。


「綺麗な色よねぇ、黒なんて滅多にいないわよ?」


「え?珍しいんですか?」


思わず振り返る、あぁ、ダメダ 裸が!!!!


「そうねぇ、一部のダークエルフを除いていないわね。ダークエルフとのハーフなの?」


「・・・いぇ、よくわかりません」


「そっか、ごめんね?」


空気が湿っぽくなりそうになったところで、脱衣室のドアが勢いよく明けられて、女性騎士の人だろうか?大量の女性がって、ちょっとまってええええええ!?


「「「あ、リュカ隊長ー」」」

「「わ、かわいいーこの子どうしたんですかー???」」


やばい、まずい、ロックオンされた気がする


「リュ、リュカさん、ボクもうあがりま・・・・」


「わーー、すごい黒髪だーーー」


わらわらと裸の女体に取り囲まれてしまう、まずい万事休す?!っていうか湯船浸かる前に身体を洗うのがマナーですよ!


「ぇ・・・ぇと・・・その・・・・ぁう・・・・・」


耳まで真っ赤になっているのが、自分でわかる。どこを向いても裸、裸、裸である。


「うわぁ真っ赤になってかわいーーー」「ねぇねぇ、リュカ隊長とどんな関係なの?」「髪の毛さわっていいー?」


「きゅぅ・・・・・」





その後どうやって、お風呂をあがって服を着たのか覚えていない。


気づくとちょっと用事があるからと言われて、適当に中を見て回っててよいよ?と言われたので探検中。


ふふ、ここで本来なら更衣室などに潜入するんだろうけど、もういやだ、あんな目にあっていたら精神的に死んでしまう。


ギィっと大きめのドアをあけて外にでると兵士だろうか?男ばかりの兵士が30人ほど鍛錬場の外を走り回っている。


中央では、数組が剣を合わせている。


へぇ、すごいな・・・。けど、なんか振りが遅い?うーーん・・・・この世界に剣術や剣道ってないんだろうか?


構えもある程度は揃っているけど、バラバラな感じがする?


「あんまり近寄るとあぶねぇぞ?」


いきなり声をかけられて、びくんっと肩を竦める。


「すまんすまん、驚かせたな?」


撫で撫でと頭を撫でられる、だから子供扱いするなというのに!むっとした表情で後ろを見上げる。


短く切りそろえた鈍い色の金髪、無精ひげをはやしたおっさんが後ろに立っていた。


「真剣にみていたが面白いか?」


首を小さく傾げる


「んーー、なんか動きがバラバラで剣が遅い気がする・・かな?」


言ってからしまったとおもう、知らない人間にうかつな事を口にするものではない。


「ほぉ、ということはお嬢ちゃんは剣の心得があるのかな?」


優しかった声に、わずかに違う感情がまじるのがわかる。なんだろう?嫌な感じはしないけど。


「子供じゃないっ!」


むっとして見上げる、男と目が合う。


「ぁーーー!カーター隊長!隠し子ですか!?」


「やかましいわ、ボケ!」


訓練を終えたのだろうか?タオルを首にかけた若い兵士が殴り飛ばされる。酷いですよ隊長!と言っているが無視された。


「それで、どうだ?俺と1つ稽古でもしてみるか?」


「は?隊長とそんな小さな子が勝負したら死んじゃいますよ!?」


黙ってろ!と再び殴られる若い兵士、口は災いの元って。いや人の事いえないかな。


「んーーー、いいよ?」


「お?そうか、んじゃ適当なの選んできな?」


そういって隅のほうを指差すと練習用だろうか?木刀から刃を潰した剣や槍などが多数置かれている。


んーー、これは重い。なんかしっくりこない、これもダメ。ぽいぽいと棚から武器をだして触ってみては横にどける。


ん・・・これいいかな?見つけたのは細身のロングソード。重さと長さが道場で使っていた木刀に近い気がする。


「これにする!」


あ・・あれ?なにこの人だかり?さっきまで外周を走っていた兵士はおろか中央で剣を合わせあっていた連中も全員が、外側に座っている。


「たいちょー!小さな子怪我させちゃだめっすよー!」「隠し子ですかー?!」「がんばれよー!隊長たおしちまえー!」


いや・・あれ?なんかすごく注目の的ですか?まぁ今更やめるわけにもいかないし・・・・


「準備はいいか?」


鍛錬場の中央で左手にロングソードをもったカーターと呼ばれたおっちゃんが準備運動をはじめていた。


「はい、よろしくお願いします」


目の前までくると、かるく礼をすると礼を返してくれる。


「いつでもいいぞ?」


そう言われた瞬間に右手にもった剣を右下から切り上げる、キィンっと甲高い音がして剣が弾かれた。


そのまま左手で右手を押さえて、弾かれた場所から切り下げる、反応したカーターの剣と触れ合う直前に身体を右にひねって剣を引く。


こっちの体勢が崩れる前に相手の剣の横を通すようにして突く。ゴンっと剣の柄で弾かれてしまう。


トンっと地面を蹴って距離を置く。


「「おおおお!!!すげぇ」」「いいぞーお嬢ちゃん」


歓声があがる。


「驚いたな、ハーフエルフだから見た目通りの年齢じゃないとしても・・・・、すまないな、非礼は詫びる」


そういうとカーターが右手に剣を持ち替えて、構える。さっきまでとは違い、隙がほとんど見えない。


「そんな妖怪みたいに言わないでください!まだ27です!」


「27?!」「なんだって!?」「あの外見で27とか犯罪だろ」「隊長ってロリコンだったんだ・・・・」


「うるせええ!黙れ!!!・・・・・しかし27って俺のちょっと下かよ・・・・マジか」


じりっとすり足で右にずれると、それに合わせるようにカーターが左にうごく。


ぅーん、隙が見えないっていっても、師匠ほどじゃないんだよなぁ・・・。


「シッッ!」


短く息を吐き出しなら喉を狙って突き込む、弾かれる直前に剣を引く。


「ぬっ?」


その直後にもう一度体重をのせて突き込む、単純な二段突きというやつだ。キンっと甲高い音がして弾かれる。


「ちっっ」


そのまま、交差して後ろを振り返る。目の前でカーターが袈裟切りに剣を振り下ろしてくる。


撃ちあうようにこちらも、剣を交差させるが、体格も筋力も違いすぎる。そのまま何度か剣を打ち合う。


「ぅっっっく・・・」


手がジンジンとしびれる、あぁ、いつもの身体ならなんとかなるんだけどなぁ・・・・・・。


上段から切り下ろす、剣先で受けられ流されて切り返される剣を正面で受ける。渾身の力を込めて押し返す。


そのまま、カーターが力に物をいわせ、袈裟切りに切りかかってくる。


先ほどと同じように剣を交差させる。ガキッと金属音がした瞬間にはこちらは膝を緩めている。


そのまま剣を後ろに振りかぶるようにして、カーターの剣を受け流しながら相手の右側、背中へ回りこみ


受け流すために振りかぶった剣を相手の頭に叩き下ろし、寸前で止める。


シンっと静まり返った空気に気づく、ふっと気が緩むとどうしたのか、剣がカーターの左脇から伸びており、自分の喉元にあった。


受け流された後に、無理やり筋力で軌道を変えた?どうしたんだ?あの体勢から、右手の剣を左脇の下からだして自分の喉元になんてそうそうできるはずがない。


油断しすぎたのかな。


「「おぉぉぉ、すげえええ?!」」


一瞬遅れて場内が歓声に包まれる。


「おいおい、右手の隊長に引き分けってなんだよ?!化物か?!」「すごいな、お嬢ちゃん。俺の妹にならないか?」「ぜひその剣を教えてほしいもんだ!」「隊長が引き分けるとこなんて久しぶりにみたぞ」


おい、まて、いま1人変な事いったやつがいたぞ!?


「うーむ、すげぇな?ていうか、アレだけやって息1つ乱れてねえのかよ。自信なくしそうだぜ」


「よく言います。本気ならボクの剣が触れる前に喉きれてますよね?だから負けです」


「ははははは、そこまでわかるのかよ!?どうだ?騎士にならねーか?!なんなら俺が「そこまでよ!!!!」」


ビクっと突然の怒声に身体が硬直する、あ・・あはは、やばいリュカさんだ。


「ティアちゃん!なにしてるのよ!?あぶないでしょ?怪我したらどうするのよ」


「いや、俺が怪我させるわ「黙れ、このクマ男!私のティアちゃんに傷でもついたらどーすんのよ!!!」」


「こんな可愛い子に傷でもついたら、アンタの命じゃ償えないのよ!?」


すごい剣幕でカーターさんに食って掛かるリュカさん、あぁ、またかと周りの兵士がため息をついているところを見るといつもの光景らしい。


「おいおい、落ち着けって」


「落ち着いてられますか、ティアちゃんは私の隊にいれるんだから!!!」


いえ、リュカさんなんだか、話題が違ってきているのですが。


「おい、そりゃゆずれねーな!先に目をつけたのは俺だぜ?」


「何言ってるのよ、ティアちゃんの後見人は私なんだからね!」


「けど本人は27だっていってたぜ?成人に後見人なんて」


「うるさいわね!本人がそう思ってるだけよ!!!!」


リュカさん、なんか泣きそうです、酷いです。


「ティアちゃんだっけ?はい、タオル」


「ありがとうございます」


若い兵士にちょこんと礼をすると、顔を赤らめられた。うーん、なんか男に赤面されても微妙なきぶんだ。


「最後のあれはなんだい?剣が交差したと思ったら隊長の後ろにいたけど?」「え?そうなのか?俺にはさっぱり見えなかったぞ」「だな、気づいたら隊長の背後にいて、2人とも止まってた」


この若い兵士、騎士と区別がわからないけど、アレが見えたということは結構強いのかな?


「ぇっと、たしか袖返し?だったかな?」


「「私(俺)の元で騎士になるんだよな!?」」


いきなり2人がこちらを振り返って、そんなことを聞いてくる


「・・・ぁの、体格的にむいていませんし、そもそも商売をしにきたので、騎士にはなりませんよ?」


ポカーンとする2人、いやリュカさんには昨日いいましたよね?!


「そうか、それならしょうがないな、気が変わったらいつでも声かけてくれ・・・・ところで商売ってなにするんだ?」


「ぇっと、手近な材料を買ってみて加工して露店でもしようかなって思ってますけど・・・?」


「ぇ?ティアちゃんそんなことできるの?!」


「リュカさん・・・昨日言いましたよね??」


ため息をつく。誰だいま「ため息をつく美少女、是非妹にしたい」とか小声でつぶやいた兵士!!!


「ま、まぁいいじゃない!それより用事おわったんだから帰りましょ?」


「はい」


小さくうなづいて


「みなさんまた」


ぺこんっと兵士たちにお辞儀をして、リュカさんの後ろをついていく。


そのあと、ティアちゃんを妹にし隊と、ティア様に蹴られ隊が結成されたとかなんとか。


次の日リュカさんが笑いながら男ってバカよねーと教えてくれた、すごく身の危険を感じるんだけど・・・・・・・・・・。


銀の戦乙女とちがい、本能のおもむくままに書いているので

乱文、読みにくいなどご指摘あればお願いします!

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