3話 男の尊厳
羞恥プレイはご褒美です!!!!(キリッ
前を歩くリュカさん、ぴっちりとした身体のラインのでる軍服のズボン、形のよいお尻が目の前にある。
あぁ、なんだろう、すごく触りたいです・・・・痴漢の気持ちがわかr・・・*痴漢は犯罪です
だめだだめだ!今の僕は表面上女・・・うん、耳まで真っ赤な気がするけど、とりあえず落ち着くんだ。
「あ、そだ、えっとティアちゃんだっけ?って・・・私より年上なのよね?」
「ふぇあ!?は、はいっ」
急に振り向かれる、後ろめたいことを考えていたせいか、思わず声をあげて驚いてしまう。
「ちょっと、そんなに驚かなくっていいじゃない。おねーさん傷ついちゃうなぁ。それでさ、一応書類上は年下だしティアちゃんでいいよね?」
にこっと微笑まれる、吸い込まれそうな綺麗な碧の瞳が見つめてくる。
逆らうことができずにこくんっとうなづく
「よしっっ、それじゃぁまずは服と下着よね!!!かわいいの買ってから帰ろ?」
むぎゅっと抱きしめられて、髪の毛から石鹸の匂いと、胸の感触と・・・あぁぁ、僕の息子が今は居なくて助かった。
え?息子なんているのかって?、何言ってるんですか、男なら生まれたときから股間にむs・・・(ry
今最後のほうにちらっと聞き捨てならない単語が聞こえたような・・・・可愛い・・・下着?!
「あ、え、ちょっっ、リュシカさんっっ??!」
ガシッと手を掴まれて引っ張られていく、あぁ、軍人さんなんだなぁと引っ張られる力強さに現実逃避をしていた。
「ぇ・・っと・・・・・・・」
なにが、どうして!!こうなった!!!!鏡の前は僕は叫びたかった。
身ぐるみを剥がされ、店員さんとリュカさん2人がかりで、あれがいい、これがいいと取っ換え引っ換え下着をつけさせられた。
というか、男なので女物の下着なんて付けたことはないので、綺麗なお姉さん2人に女物の下着をつけさせられるのだ、どんな羞恥プレイだよ。
この業界ではご褒美です!と言いそうな紳士な知り合いが何人か頭に過るけど、居なかったことにした。
「これなんてどう??」
っと、ピンクにフリフリのついた可愛らしい下着をもってくるリュカさん
「こういうまた違ったギャップもよろしいかと思いますよ?」
黒いレースの付いた大人用の下着にしか見えない物を店員さんが持ってくる・・いや、なんでそんなエロイ下着の子供用があるんだよ!この帝国のやつは紳士ばっかなのか!!
「ぁ、いいわね。ティアの白い肌に映えそう。それなら更にガーターとストッキング付けてみるのはどうかしら?」
「さすがですわ、あとは黄金パターンとして、リボンの付いた可愛らしい薄緑の下着なんかも・・・・」
お母さん、お父さん、僕は男として大事な物を無くしていってる気がします、誰か助けてください。
そんな祈りは天に届くはずもなく、たっぷりと3時間はきせかえ人形としていろんな下着を着せられた。
買ったのは、勝負用?の黒い大人びたレースの下着、ガーターベルトにストッキングつき・・・ストッキングはすごく高いらしい。そりゃ・・・なぁ。文化水準が・・・。
ピンク色のフリフリのついた可愛らしい下着と似たようなもの数着。
白生地にピンクのリボンのついた下着、同じくリポンのついた可愛らしい薄緑の下着。
「よっし、じゃぁティア!今度は服よ!服は女の戦闘衣装だからね!」
あぁ、神なんてのがいたら、ワクテカしながらこの状況をみているんだろうか、会うことがあったら絶対殴ってやる。
ちなみに、ここだけの話、下になかったんだ。いや、息子さんの話じゃなくって、毛・・・うん、自分の裸に思わず鼻血だしそうだったよ?
服屋についてもリュカさんの暴走はとまらず、大絶賛着せ替え人形なう・・・・orz
「あの・・・リュカさん、ほんとに着て動けたらそれで・・・」
「「だめよ(ですわ)!」」
やっぱり店員さんと同調してユニゾンで返される、もういい、好きにしてください、さっきのランジェリーショップといい、もう諦めました。
途中から何を血迷ったのか、黒髪に合う!とかいわれて、ゴスロリ風のドレスを着せられたり、真っ赤なドレスを着せられ
店員さんが、あぁ良いですわ!!!割引させていただきますので、モデルをしてくださいませと、記憶水晶?写真になるのかな?撮られた。もういっそ一思いに殺せ orz
結局決まったのは、ふわりとした白にうっすらとピンクの入ったフレアスカートというのだろうか?女物なんてさっぱりわからないが・・・。
それに、白のシャツ、水色のジャケット?上着っていうのかな、服の名称なんてよくわからないが、そんな感じ
ちなみに、店員さんにリュカさんがあれとこれとあのドレスも後で家に届けて欲しいと言っていたのは、気のせいだと思いたい。
「ぁぅ・・・リュカさん・・・落ち着かないです」
足がスースーする、ちょっと動くと下着が見えそうだし、この女性用の下着もすごく違和感満載だ。
男としてもう、なんか・・・・・色々と泣きたい。
「大丈夫よ、可愛いわよ!自信もっていいわよ、攫いたいぐらいだから!」
にこにこと上機嫌とリュカさん、攫いたいってなんですか、攫いたいって。それって危険度倍増ってことじゃないですか?
僕攫われるんですか?男に攫われてァーー!とかいやですよ、そんな事になったら、世界を滅ぼす魔王として覚醒したりしますよ?
「・・・よくないです」
むっとして少し不機嫌に顔を逸らす。
「あぁ・・・・不機嫌なのもかわいい・・・・・・」
むくれて頬をふくらませた僕に身悶えるリュカさん。だめだ、この人、はやくなんとかしないと。
「っとここよ、ここ。、ついたわよー?」
おぉ、洋画などでよく見るアパートちっくな建物。大人2人がすれ違える程度の階段を上がって3Fへ
「汚いから恥ずかしいんだけどね、さぁ、どうぞ?」
そういって部屋へ・・・と・・・・・うん、リュカさん・・・・世間一般で男がみたら夢を完膚なきまでに壊しそうな程の散らかり具合ですよ?
姉の部屋を見たことがあるので、問題ないのだけど。
そこらじゅうに散らばった服、下着・・・いや、下着ぐらいしまっとこうよ、リュカさん・・・・しかも、結構キワドイのが混じってる。
だめだだめだ、落ち着くんだ・・・・・・こういうときは羊が1匹 羊が2匹・・・ってちがう!
ぉ?奥の部屋に白い騎士鎧と剣の予備だろうか?リュカさんが今腰に下げているのと似たような剣が、この周りだけ綺麗に整頓されて置かれている。
「そこらへん空いてるところ座ってね、夕飯作るから。ってティア?鎧みてるの?」
じっと白い綺麗な鎧を見ているとリュカさんがこちらへきていた。
「ぁ、綺麗だなーとおもって」
そういう僕にリュカさんは嬉しそうにほほえむ
「ふふふ、そうでしょうそうでしょう。この鎧を着たいがためだけに、騎士になって死ぬほど努力したんだから!」
それでいいのか・・・・・・??
「ティアも騎士になれば、かっこいい鎧が着られるわよ?私の所属している帝国第2白騎士隊の鎧なのよ?」
嬉しそうにしゃべるリュカさん、すごいですねと適当に相槌を打ちながら苦労話を聞かされる、子供にそんな話するなよ。
あぁ・・・・長い・・・・ご飯をたべている間もずっと続いていた。
「お風呂は宿舎までいかないといけないから、明日にするとして、さ寝るわよ?」
いや、寝るってベッド1つですよね?あ、床で寝ろってことですね?わかります。
「なにしてるの?早く横に来なさいよ?」
寝間着姿のリュカさん、ぽんぽんっとベッドの空いてる所に手招きしている。
「ぇ?いえ・・・けどさすがに、同じところで寝るというのは・・・抵抗があるといいますか・・・」
「いいから、いらっしゃい!」
無理やり抱えられベッドに連れて行かれ、抱きつかれて抱き枕よろしくホールドされてしまった。
良い匂いがします、部屋どころかベッドから甘い女の子の匂いがします。心の中で息子がもうだめだ!と言っています。
今からでも遅くない床・・・あれ?寝息が聞こえる。そうですか、どこでも速攻寝れる特技というやつですか・・・・
人生諦めが肝心です、ここまま寝ること・・・寝る・・・
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寝れるか!!!!
なんの拷問ですか、綺麗なおねーさんに薄着で抱きつかれ、肌の感触や胸の感触。ベッドは甘い女の子の匂いに、リュカさんからは石鹸の匂いがするし!
しかも、寝ているはずなのに、僕を抱える腕は動かない、拘束が解けない、なぜだ、なぜなのですか神よ!
ようやく寝付くことができたのは明け方近くになってからだった。