25話 書類仕事と誘惑と……
えぇっと、まずは言わせてほしいんです………どうしてこうなった?!
先代のこの都市の管理者がつくったお屋敷を、ミミィさんが買い取って改装。
そこに庭に帝国の司令部を増築。うん、寝坊しても安心。寒い人はぎりぎりまで布団に入ってられます。
ギルドの皆と私とメイドさんと執事さん、リュカさんで住む事になりました。
カーターさんは、酒場が遠い!とアパートを借りたようです。けどご飯はちゃっかり食べにきます。
そして、一部の部下が部屋を与えられて住むとかいう話がでてたんだけど………
「ウィンドってエミリオさんだったの?!」
目の前で覆面を外すウィンドに、ティアが驚いて声をあげ、じぃっと見上げる。
「やぁ、黙っていてごめんね。一応試験官も兼ねててさ?」
(気づいてなかったのってティアちゃんぐらいよねぇ?声そのままだし)
(あらあら?そこがいいんじゃないの?完璧なんてつまんないわよぉ?)
ティアを見つめながら悶えるリュカとカミーラの美女2人。
びくっとティアが身体を竦ませる。
「どうしました?」
「ぁぅ?いあ、なんか悪寒がちょっと……」
「風邪ですか?いけませんよ?」
エミリオが手を伸ばしてティアのおでこに触れる。
「ん~、熱はなさそうですね?」
ちょ、おまっ、エミリオ顔近い!僕にそんな趣味はないっ!
慌てたように距離を取るティア
(やっぱりいいわねぇ、今日こそはティアちゃんと一緒にお風呂に入ろうかしら)
(ちょっ!?お風呂あるの?!)
(えぇ、大きいのをミミィにいって職人に作らせたわよぉ?)
キラリっと怪しく光る2人の瞳。びくっと反応するティア。しかし発生源まではわからない憐れな犠牲sh(ry
「ぇーっと、んじゃ魔法関係の隊長はエミリオさんがしてくれるってことでいいのかな?」
「そうですね、わざわざウィンドをココに呼んだのも人物確認の為でしょう?」
「うん、エミリオさんならいいよ」
にこっと微笑むティア。こうかはばつぐんだ。エミリオは顔を赤くしている。
「うん?エミリオさんも熱??」
背伸びしてエミリオの額に手を伸ばすティア、今度はエミリオが慌てて距離を取る
「むぅ、逃げられた………」
「遊んでないで書類も片付けてもらえるかな?」
「わっ、ミミィいつのまに!?」
いつの間にか部屋にいるミミィ、書類の束がティアの執務机にどさりっと置かれる。
その紙の量にティアが顔を顰める。
「うぁ、これ……全部なの?」
「そうだね、ギルドのほうは大体こっちでできるから、軍とこっちで勝手に決めちゃまずいのだけだよ?」
暗に本来ならもっと多いと言うミミィにティアが泣きそうな顔で見上げる。
「だめだよ?そんな顔してもこれ以上は助けてあげれないからね」
くすくすっと笑いながらティアの頭を撫でて出て行くミミィ。
(むぅ、敵の匂いがするっ!?)
エミリオの男の、いやロリコンの感というのだろうか?ミミィを敵として認識したようである。
(無意識にあんな表情でお願いできるなんてティアちゃんはさすがねぇ……)
ティア「リュカさん~??」
じぃっとリュカの方を見つめるティア。
リュカ「いくらティアちゃんの頼みでもそればっかりは無理よっ!」
脱兎の如く部屋からでていくリュカ
「ヒドイ………orz」
「ごめんね、こっちは魔法隊の仕事があるから」
敬礼をしてでていくエミリオ。残ったのはカーミラである。ティアがじっと見つめる。
「あらあら?しょうがないわねぇ、条件はお風呂と、そうねぇ?ここかしらね?」
ティアの執務机、大きな椅子に腰をかけて、膝の上に座れといわんばかりに手招きするカーミラ。
な、なんだって!?それはご褒美……いあ、罰ゲームな気がする……、けど書類仕事は面倒。うぅぅっぅ。
「ほら、早くしないと私もどこか行っちゃうわよ?」
くすくすっと笑いながら、わざとらしく足を組み替えるカーミラ。太腿が眩しい。
……もうどうにでもなればいいさーー!!!
ティア「うんっ、気にしない事にする!」
観念したのかカーミラの膝の上に座るティア。
カーミラが仕事を手伝った分、ちょっかいをだされ、頭にあたる胸の感触とカーミラの匂いとで効率が結果的に変わらず。
夜遅くに執務室からでてくるぐったりしたティアと、おはだっゃっゃのカーミラが目撃されたとかなんとか……。
主にギャグ回です、シリアスは未実装です。
次回はどうしようかな、お風呂を書くべきですかね?!
しばらくは?ほのぼの回が続くはずです……
あとアンケートは、1位エミリオ、2位無し 3位カーミラでした。
百合か?!百合がいいの?ティアの中身的には健全なのかな。




