表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

2520日前


7年前。


ギリギリそこにはあなたがいたのに・・・。












「お母さん?」


私・・・


当時5歳。







お母さんは庭の草むしりをしている。


しかし午前中から始めて帰ってこないから


私は見に行った。



しかし庭には誰もいない。


5歳の私は怖くなって家の周りを涙を流しながら探し始めた。



まぁ、その時・・・


お母さんは近所のおばさんと世間話をしていたのだが。



私は涙と鼻水で頭が変になりそうだった。


私は何を思ったか、家に帰り、


適当なチラシの裏の白紙にクレヨンでお母さんの似顔絵を描いた。


そしてそれを立て掛けやすい壁に飾った。



私はその時、葬式に飾るような写真のようにでもしたのだろうか?


それに手を合わせていた。



「おがあじゃん(おかあさん)・・・・・!」



死んでいないのにね。(笑)



そしてしばらくしてお母さんが帰ってきた。


そこでお母さんはびっくり。


だって私が泣いているものね。



私はお母さんに飛びついたっけ?


そしてお母さんはわけがわからず私を抱きしめて・・・・・。




そして私は後から壁に立て掛けておいたチラシ(お母さんの遺影)をクシャクシャにして捨てた。





それは今だから笑える一番古い記憶・・・・。







そしてそれから数日後・・・。




私が幼稚園から帰ってきて、家のドアを開けたときのことだ・・・。




お母さんは料理中だったのだろうか?


フライパンとその中身が散乱している中に倒れていた。



「お母さんっっ!」



私は駆け寄った。




私の茶髪がお母さんの体に落ちる。



お母さんは冷たかった。



「お母さ・・・・・!!」





ザッ・・・




「お母さん!!」




ザッ・・・


ザッ・・・




足音が聞こえた。


とても恐ろしく本当であれば、ありえない音。




そこにはボサボサの長い髪をなびかせる若い女の人が立っていた。


女の人の手には何か紐のようなものがあった。



私はとっさにお母さんの首を見た。




何かに締め付けられた跡があった。





「えっっ・・・・。」




私はもう一度女の人を見たが、女の人は逃げていった。




私は追いかけなかった。



いや、追いかけることができなった。




5歳の頭では今の状況を理解することで精一杯だった。



そして1時間が経過し、5歳の私がとった行動は、


110番に電話をすることだけだった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ