表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/20

番外編短編・全て愛から生まれる

 作家志望のO子。学業の傍ら、作品を書いていたが、最近は筆がぬるい。書いては消しを繰り返していた。いわゆるスランプというものかもしれない。


「あー、ネタがないよ。そんな異世界転生ばっかりは思いつかないって」


 そんな時だった。


『O子ちゃん!』


 目の前に天使が現れた。前も天使に話しかけられた事があり、もはや驚かない。


『今日は最後のお別れに来た』

「え? どういう事?」

『本当はあんまり人と関わってはいけないからね。それにスピリチュアル系の人達が、私達に話しかけられたとか商売しはじめて、本当に腹がたつ』


 天使は大人しい顔をしていたが、案外発言は強気だった。


「もしかしてスピリチュアル系のいう天使って嘘?」

『そうよ。我々、天界では占い、スピリチュアル、霊媒、口寄せ、などなど全部禁止。奇跡の力は全部神様から』

「へー」

『言っちゃ悪いけど、スピリチュアル系のパワーの源は悪魔だから』


 天使がそう言うと、O子の様子をうかがう。


『え、もしかしてスランプ?』

「うーん、なんか冴えない感じで」

『大丈夫。全ての創作、新しいものを生み出すのは、愛だから。愛があれば新しいものを生み出せる』

「そう?」

『神様がこの地上や動物、植物、それを創造したのも愛しかなかった。愛が全ての源、親みたいばものよ。全ては愛から生まれる』


 天使は最後にそう言い残し、消えていった。


 以来、二度と天使に会う事はなかったが、挫けそうな時、思い出す事だった。


「そうだよな。作品への愛、キャラへの愛、見てくれる人の愛。それがあれば大丈夫!」


 O子がそう呟き、スランプも乗り越えて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ