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第一章 悪流高校

今回から、レッドデビル特別編を投稿します。よろしく、お願いします。

以前投稿しました、レッドデビルを拝読されてから、レッドデビル特別編を拝読されると、理解がより深まります。

私は女子プロレス世界チャンピオンを病院送りにして破ったレッドデビルだ。

本名は杉山詩穂。

母は、伝説の女子プロレスラーピンクデビルで、いまだに現役女子プロレスラーだ。

なぜ伝説なのかは、母が私を妊娠中にプロレス界から突然姿を消したので、その時に伝説になったようだ。

私のプロレスは母からの遺伝だろう。

高校ではお淑やかな女子高生で、誰も私が反則ばかりする狂暴なレッドデビルだとは知らない。

知っているのは、スケバングループのリーダーで、親友の石川晴美と、その仲間のスケバン達だけだ。

あっ、そうそう、お淑やかな親友、城田真由美と担任の井坂先生と体育教師も知っている。

気の短い晴美はよくケンカしていて、相手が強そうな時や、やられた時は私に助けを求めてきた。

    **********

そんなある日、男子不良たちが顔にアザをつくって登校してきた。

晴美はどうしたのか心配して、リーダーで体ががっしりしている背の高い瀬川貞一に声を掛けた。

「瀬川君、その顔、どうしたの?誰にやられたの?」

「昨日商店街を歩いていると、悪流高校の不良グループに肩が触れたと絡まれた。」

「相手が悪いわね。しばらくおとなしくしているのね。」と助言した。

「決闘を申し込まれた。逃げれば順番に闇討ちすると脅迫された。決闘を受けるしかない。力を貸してくれ。」と晴美に協力依頼した。

「なんで、男のケンカに協力しなければいけないのよ。知らないわよ。」と巻き込まれたくないので、その場を離れようとした。

「おい、お前が聞いたので答えたんだ。今更逃げるのか?」と逃げようとしている晴美の手首をつかんで怒っていた。

晴美は、「はなしてよ!」と振り払って逃げた。

    **********

今度は詩穂に捕まった。

その様子を見ていた私は、「晴美、瀬川君が言ったように、話を聞くだけ聞いて逃げるの?最後まで付き合ってあげたら?乗りかかった船じゃないの。」と助言した。

「冗談じゃないわ。相手は悪流高校よ。半殺しにされるわよ。」と怖がっていた。

「話を聞くだけ聞いて何もしないのは野次馬じゃないの。晴美はいつからそんな情けない女になったのよ。」などと説得したが、晴美にその気がないようなので私も諦めた。

その後、男子不良たちが順番にやられていた。

井坂先生は、「瀬川、またケンカしたのか。いい加減にしろよ。」といつものケンカだと判断して気にしていない様子でした。

どうするのか男子不良たちでもめていた。

「決闘を受けるといっても相手は悪流高校だぜ。半殺しにされるだけだぜ。」と困っている様子でした。

    **********

そんなある日、晴美のスケバン仲間の順子が襲われた。

袋叩きにされたあと、素っ裸にさせようとして服を脱がせようとしていた。

必死に抵抗したが、やがて下着まではぎ取られて素っ裸にされた。

ちょうどその時、人が近くを通ったのでレイプされなかったが、服は没収されて放置された。

そこから素っ裸で帰るしかなく、恥ずかしい思いをさせられた。

帰り道、「おい、素っ裸の女がいるぞ!」と何度か襲われたが何とか逃げ切った。

順子から報告を受けていた晴美に貞一が声を掛けた。

「これでわかっただろう。悪流高校には男も女もない。次は晴美が襲われるかもしれないぞ。お前も決闘に加われ!さもないと今度はレイプされるぞ。」と決闘の日時と場所を伝えた。

晴美は、「わかったわ。スケットを連れて行くわ。」とレイプされそうだったので、私に助けを求めてきた。

「ったく、晴美は手がかかるわね。」と女性を素っ裸にさせるのは私も許せず、晴美たちと決闘場に向かった。

    **********

すでに決闘場に来ていた貞一たち男子不良たちは私を見て、「おい、晴美!まさかスケットて、お淑やかな杉山さんじゃないだろうな。本気か!」と驚いていた。

「ええ、私はいたって本気よ。」ともめていると、悪流高校の不良数人が来た。

悪流高校の不良たちは、「やっちまえ!男が動けなくなったら、女をレイプしておもちゃにするぞ!」と襲ってきて手も足もでなかった。

「そこの女もやっちまえ!先日は素っ裸にしたあと人が来たので何もできなかったが、ここに人はこない。抵抗力がなくなれば、素っ裸にしておもちゃにしてやる。」と興奮していた。

晴美は私のうしろに隠れた。

私はわが校の男子不良たちと争っている時に悪流高校の不良の様子を観察していて、たいした事はないと判断していた。

    **********

「よだれ垂れているわよ。負け犬はよく吠えるわね。怖いから大声を出してごまかしているの?」と鼻で笑った。

貞一たちは、「バカ!悪流高校になんて事を言うんだ。殺されるぞ。」と焦っていた。

悪流高校の不良たちは、「誰が負け犬だ!」と切れて私を襲った。

私は襲ってきた不良たちを簡単に倒した。

「貴様!何者だ!」と焦っていた。

「私はただの女子高生よ。悪流高校の不良も、女子高生一人にやられるとはたいしたことないわね。」と笑った。

貞一たちは、倒れて動けない状態でその様子を見て、「嘘だろう。」と信じられない様子でした。

晴美は、「詩穂が手加減している間にしっぽ巻いて逃げる事を勧めるわ。でないと、取り返しのつかない事になるわよ。」と笑っていた。

「なんだとこのガキ!もう一度言ってみろ!誰がしっぽ巻くのだ!この女が手加減しているだなんて嘘だろう!」と晴美に向かって行ったので私が間に入った。

「手加減しているかどうか試してみる?」と迫った。

「じゃかましい!」と切れて、私に襲い掛かってきた。

関節技をかけると関節が外れた。

「いた!あっ、う、腕が動かない!」と焦っていた。

「あらあら、関節が外れたみたいね。まだやる気?今度は骨折するわよ。」と迫った。

私の後ろから晴美が、「生きている間にしっぽ巻いて逃げる事を勧めるわ。詩穂と争って意識不明になり死にかけた人がいるのよ。」と叫んだ。

私が迫ると、悪流高校の不良たちは後ずさりした。

さらに一歩踏み込むと逃げ出した。

晴美は腰を抜かしている貞一たちに、「ね、詩穂はスケットとして役に立つでしょう。」と笑いながら、私と一緒にその場を離れた。


次回投稿予定日は、7月7日を予定しています。

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