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「あの野郎、絶対許さないからな」

アレックスは怒りを込めて呟いた。

「そうですね……」

ソラリスも同意する。

二人は黙々と働いた。

「ふぅ~終わったぜ!」

「やっと終わりましたね」

「さて、飯食うか!」

「はい!」

二人は席に着いた。

「よし、食べよう!!」

「はい!!」

二人が食事を始めようとした時である。

「すみませぇん!注文お願いしま~す!」

店員の声が聞こえてきた。

「はい、今行きます」

ソラリスは返事をして立ち上がった。

「おいおい、大丈夫なのか?」

「任せて下さい。私だってもう子供じゃないんですよ」

「そうか……気をつけてな」

「はい」

ソラリスは店の奥へと消えていった。

数分後……。

「はぁ……はぁ……」

ソラリスは汗を流していた。

「お待たせしました。こちらが特製パフェになりま……きゃっ!?」

ドンガラガッシャーン!!! 盛大に転ぶソラリス。その拍子に大きな音をたててしまった。

「あちゃー……派手にやったな」

アレックスは苦笑した。

「いてて……すみません」

ソラリスは起き上がると、頭を下げた。

「いいってことさ」

客の一人が言った。

「それよりも、早く持ってきてくれ」

「はい、ただいま!」

ソラリスは再び奥へ消えた。

それからしばらくして、ソラリスが戻ってきた。

「遅くなりまして申し訳ございませんでした」

「おう、待ったぞ!」

「本当にすみません」

ソラリスはもう一度謝ると、テーブルの上に料理を置いた。

「ごゆっくりどうぞ」

「おう、ありがとよ」

「いえ、とんでもないです」

ソラリスが再び去ろうとしたその時だ。

「なあ、あんた」

一人の男が声をかけてきた。

「はい、何でしょうか?」

「ちょっとこっちに来てくれ」

「え……?」

男に呼ばれ、ソラリスは男に近づく。

「なあ、あんた……」

男はソラリスの腰に手を回してきた。

「ちょ、何を……」

「なあ、いいだろう?」

男はヘラヘラした顔でソラリスのお尻を撫でまわす。

「いいケツしてんな」

「そ、そんな……」

ソラリスの顔が青ざめる。

「やめろ!!」

そこにアレックスが割り込んできた。

「なんだお前は!?」

「その子から離れろ!」

「うるさい!俺の女に手を出すんじゃねえよ」

「誰がお前なんかの……」

「黙れ、この女は俺のだ」

「ふざけるな!!嫌がっているじゃないか」

「はぁ?こいつが勝手に勘違いしてるだけだ」

「本当か?」

「ああ、そうだとも」

「じゃあ、なんでそんなに震えてるんだ?」

「それは……」

「ほら見ろ、やっぱり怖かったんじゃないか」

「ち、違う……」

「強がらなくていい、俺は優しいからな」

「…………」

「な?だから、一緒に楽しもうぜ」

「やめて……」

「おい、それ以上近寄るなって言ってるだろ」

アレックスはソラリスの前に立ちふさがる。

「どけ」

「断る」

「なら、力づくでも通してもらう」

男は拳を振り上げた。

「うおおぉ!!」

アレックスは叫ぶ。

「死ねぇぇぇ!!!」

男の拳はアレックスに直撃した。

「ぐはぁ!?」

アレックスは吹っ飛ばされる。

「アレックスさん!?」

ソラリスは叫んだ。

「ははは、ざまあみやがれ!」

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