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るう子の雑記帳

ペットの記憶 ちょっとだけ不思議

作者: 工藤るう子



 ちょっとだけ不思議



 これまでたくさんのペットに囲まれて過ごしてきました。

 犬猫、十姉妹、ハムスター、リス、ウサギ、カエル、インコ、熱帯魚、金魚、めだか〜かな。

 大学時代に少しだけ離れていましたけれど、主に犬猫は物心ついた時から常にいましたね。正確には犬は時々ですが。

 で、猫ですが、なぜか我が家に来る子は大抵が女の子。

 たまに来る男の子は、短命でした。

 女の子で長命なのが二十数年生きた黒猫のピン子さん。事故で死ななければもっと生きたと思います。

 

 幼少時、不思議なことに我が家が迷い猫の死場所になっていたことがあります。

 成猫から仔猫まで。

 迷い込んできた子を飼おうかって家族で決めて、ダンボールにバスタオルを敷いて一晩。翌朝にははかなくなっていた子たちがいましたね。

 悲しくってね〜。

 理由はわかりません。

 関係ないでしょうが、昔の我が家の縁側あたりに人間より大きな薄ら桃色の大蛇(徳島か高知の山にいるとかいう未確認の胴回り十メートルクラスのようなの)がいる夢をよく見ていたので、もしかしたら呼ばれていたのかもしれませんね。ただし、家人が最初から飼うつもりで招き入れたのはセーフだったのかも。なんて考えたりもしましたが。


 そんな我が家に歴代女の子の記録を破って男の子の猫が来たのは、今のところ三回だけです。


 一代目の男の子、親戚が知り合いがもらってくれ〜って飼い主探してるというので手をあげた、シャム猫(昔のシャム猫ですよ)のケンくん。この子は電話番っぽい子でしたね。電話が鳴ると電話のところまで走って行って待ってる子。私の顔の上で寝てたこともあります。目を開けたら薄ら白いような灰色のような視界にびっくりしたらケンが丸まって寝てたのは今でもいい思い出ですvv この子は四年くらいかな? 男の子だったこともあるんでしょうが、ある日ふらりといなくなってしまいました。

 よく私の宿題の邪魔をしてノートの上で身繕いをしてましたね。猫のちっこいPが〜子供の目には気持ち悪かったです。正直。昔々なので、去勢はしてなかったのですよ。


 二代目の男の子、この子は別の親戚がもらって〜って去勢代とかを背負って来た子。真っ黒で三十四センチのまっすぐ尻尾が綺麗だった、ミーシャくん。この子は気遣いの子で、当時我が家にいた茶々丸(アメショーの女の子)ともみじさん(シェルティーの女の子)によく懐いておりました。特にもみじさんに気遣いしてましたね。まるで「姐さん」って感じでした。散歩に出てると、近所の家の塀の上から飛び降りて挨拶に来るような子ですよ。で、散歩帰りに出会すとお家まで一緒に帰ったり。もう、私の溺愛受けまくりの黒猫二代目君でした。

 夜中に鈴の音を鳴らして「にゃ」と呼びかけて、私の部屋の窓から帰ってくるような子でしたね。そんなある夜、鈴の音がするものの帰ってくる気配がない。おかしいなと探しに出かけたら、蛇とバトルしてました。子蛇でしたけどね。夜中だったので私も眠いし〜で勝敗は知らないですが、普通に帰って来てましたので、引き分け? かもしれない。

 あとは、ちょっと問題? 猫だから仕方ないのだけど、メジロをハントして帰って来たことがありましたね。こっそり埋めましたが。さすがにそれは〜と思ってしまったのが生きた虫。で、「獲物を獲ってくるのはいいけどできればせめて蜥蜴とかにして」と、言ってみました。蜥蜴だったら触れますから助けられます。で、遊びに出かけて三十分くらいして帰って来た時、口には立派な大和蜥蜴さんが。絶対言ってることわかってるよねと思った出来事です。

 けどね。この子は生まれた時から尿管が細かったらしくてね。尿管結石とかを患いまして、ある日フイッといなくなりました。この子はしっかり去勢してたのですが。どれだけ心配したか。ある日夢の中にボロボロの姿で出て来まして、それでも呼びかけると掌に顔をね、乗せてくれまして。ああ、はかなくなったんだなぁって悲しかったのを覚えてます。でそれからしばらくしてまた夢に出て来まして、その時はピカピカの艶々で、幸せそうだったのですよね。やっぱり掌に顔をのせてくれたような記憶があるようなないような。だから、ああ、苦しくはないんだなって思ってほっとしたのを覚えています。この子は黒猫だけに何気に霊感が強かったのかどうなのか、たまに撮った写真にオーブっぽいのが一緒に写ってたりもしましたね。


 三代目の男の子。この子は、妹が「引越しで飼えなくなるけん〜ねーちゃんが飼ってくれんと捨てないかん」とかって脅して来た子のうちの一匹。おかげでこの時一挙に猫が四匹、犬一匹、インコ四羽の大所帯になったんですよ。餌代が大変でしたよ〜。妹はよこすだけよこして、たまに可愛がるだけだったし。

 ともあれ、真っ白に青い目、ピンクの鼻と肉球の美少年? 名前は妹に意趣返しを兼ねまして飼われた時の名前をやめてロイに。この子もしっかり去勢しました。

 記憶が錯綜しているのは、この子だったかミーシャんだったか、私の可愛がっていた一番懐っこかった手乗りのインコを殺してくれましたね。猫の性だから叱れませんし、私の部屋のドアは犬猫のためにいつも開いてるからそれがいけなかったのねってことで反省点です。が、ちゃんと居間のドアは閉めてたのですけどね。手の中でまぶたが閉じていくところとか、力が抜けていくところとか、悲しかったですよ。

 この子は原因不明の猫の病気らしい首の皮膚を掻き破るという症状にかかりまして、獣医さん曰くの「スペシャルな治療」をした子でもあります。この女医さんにはハンサム君だね〜と可愛がられてましたけど。この子は男の子の中では結構長生きした方ですが、六年かな? 常々「長生きしてよ。尻尾が二股になってもいいからね」と繰り返してたからかな? でも、生まれた時から持ってたらしい白血病で。この時、常々言っていた言葉が仇になったのか、かなり苦しんでしまいました。同じクリニックの院長先生には生まれた時からかかってたはず、家で血を吐かなかった? とかって聞かれましたが、一度も血を吐いたことないんですよねぇ。これが不思議で仕方ないんですけど。でもね、車に轢かれたような怪我をしても、大怪我にならなかったんですよねぇ。ちゃんとお医者に連れて行きましたら車に跳ねられたとか轢かれたんだねとか言われましたから。


 ともあれ、次に猫を飼うタイミングがあればやっぱり男の子だよねとは思っています。できれば黒かな。やっぱり。

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