プロローグ
この作品を読んでくださり有難うございます。批判はいいんですけど改善点を教えてもらえるとありがたいです。
場所(神の家)
「暇だなぁ⋯」
「ああ⋯」
「このごろは信者も減っていくばかりじゃ⋯」
この神たちはゼウス、オーディン、大自在天という各地の宗教の主神である。現在この神たちを悩ませているのは人類の信仰心欠如であった。
「昔はまだ人類も未熟だったから奇跡やらなんやらで手助けしてたけどさ〜。今はもう科学やらが発展したしなぁ〜」
「神などいないという考えまであるらしい。全く嘆かわしい⋯」
「何柱かは信仰が無くなり消滅してしまったそうじゃ⋯」
「「「ハァ⋯」」」
神は信仰心をエネルギーとしている、そのため信仰がないと生きるためのエネルギーすらもなくなる。
しかし、現在は西暦2050年、地球上では神の奇跡などが起こっていた時代より遥かに発展している時代である。そのため、生活が豊かになり人間は神なんていう不確定な存在よりも科学などに頼るようになったのだ。
「やっぱり何か奇跡を起こして信仰心を取り戻すべきじゃないかな〜。そうしないと僕らもあと数百年で消えちゃうかもしれないよ?」
「じゃがここまで人類が発展したのに儂等が手を出して人類が衰退していったらどうする?」
「⋯⋯⋯」
オーディンは下を向いて考え込んでいた。
「?どうしたのオーディン?」
「⋯我々が昔、信仰心を取り戻すためにしてきたことはなんだ?」
「何ってそりゃ適当な人間に話しかけたり、奇跡の力を少し分け与えて海を割らせたり死んだ人を蘇らせたりとか⋯」
「そうだ、だが信仰心が一番増えたことはなんだった?」
「んーキリストとかの聖者を出したとき?」
オーディンは首を横に振った。
「いいや、違うな。爺さんは分かるか?」
「争いが起きたとき、じゃな」
今度は頷いた。
「その通りだ。死にそうになった状況だと、人間は薬や権力のある同じ人間から我々神にまで縋り始めるからな。今の信仰心が足りていない状況を打開する考えはあるが⋯」
「今残っているエネルギーを使ってわざと争いを起こすんでしょ?そうすれば人間が減って管理が楽になってさらに信仰心も取り戻せるっていう最高の状況ができるしね〜」
「違うな。」
「「え?」」
「俺が考えたのは⋯⋯
「「っ⋯⋯!」」
「「フ、フフ、フフフフフ⋯!」」
「「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」」
「フッフフ⋯いやあそんなこと思いつくなんてすごいね〜お前は!あー面白い⋯」
「わしも久しぶりにこんなに笑わしてもらったぞい⋯フフッ⋯」
オーディンはニヤリと笑いながら言った。
「さて、お前らはこの考えに乗るのか?」
ゼウスと大自在天もお互いニヤリと笑いながらそれに答えた。
「「当たり前だ(じゃ)」」
これで人類全てが巻き込まれる、神々の遊びが始まった。
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