表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/225

第7話

東北地方出身の体格のいい人は、2年連続で女子相撲日本一になったけど競技人口が少なくこの先どうなるか不安なのでプロレスに転向したいとのこと。総合格闘技の道もあったけど自分にあった階級がなかったし、一番重い階級にしても対戦相手が限られて相撲の時とあまり変わらないらしい。それに減量しなくちゃいけないもんね。その時どのくらい減量しなくちゃいけないんだろう、なんて余計なお世話よね。

おお、これが噂の股割り!床にべったり180度開脚してる。そのまま頬づえついても全然痛くなさそう。すごいなー、私も柔軟体操してるけどまだあそこまで開かないからなー。


次の人は器械体操出身の人だ。私と同じキラキラした世界に憧れたんだって。この人も体が柔らかいんだろうなぁ。ん?ビニールテープを取り出して床に50センチくらいの丸を作り出したよ。そこから出ないようにバク転をすると。え〜そんなこと出来るの?テレビで男性アイドルが30メートルを何秒で行くかなら見たことあるけどその場で飛んでって…

おおおーっ!結構なスピードなのに本当に丸の外に出ないようにバク転してるよ。外に出そうになったらバク宙で場所の修正をしてる。凄いなー。そのスピードでバク転してるけど目が回ったりしないのかな。他の受験者も面接官も驚いてるよ。なんかサーカスとか雑技団を見てるみたい。あれ?ジャスミンさんはそれほど驚いてないなぁ。


最後は柔道経験者さん。階級は分からないけどほっそりしてますね。もともと強いものに憧れていたお兄さんの影響を受けて幼少の頃から柔道をはじめ世界最強を目指していたらしい。


少し前にあったある代表選考会で無差別級に出場し見事オール一本勝ちで優勝したもののその階級での代表には選ばれず、本来の階級ではエントリーしてなかったので選手にはなれずじまい。そして無差別級に選ばれた選手は3位にも入れなかったことで選考会の役員さんは大慌て。無差別級へエントリーをする時に散々嫌みを言ってきたり嫌がらせまがいのことをしてきた役員のお偉いさんが態度をコロッと変えご機嫌取りをしてきたので、何か身の危険と面倒ごとに巻き込まれるのではないかと引退を決意。何かあるか探してると階級のほとんどないプロレスに出会い、今度はこちらで世界最強を目指していきたいらしい。見かけは儚い深窓の美少女っぽい容姿なのに内側には修羅が宿っていたなんて。


うわ〜テストに合格したらこんな人たちと闘わないといけないのか、なんて思っていたら「は〜い、それでは以上で面接は終了となりま〜す。着替えた後はまたここに集まってくださ〜い。だいたい20分後でいいですね、それではよろしくお願いしま〜す」

自衛隊の隊員さん、電線作業に携わる皆さんお疲れサマです。ボランティアの皆さんありがとうございます。

頑張るのも大変だけど頑張ろう千葉!

次話は10月5日を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ