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第12話


横田さんに連れられて合宿所に向かいます。朝から座りっぱなしだったのでお尻が痛かったからこうやって動けるのはちょっとうれしい。道場の奥にある扉から一旦外に出て屋根付きの通路を通っていくとプレハブの建物見えてきました、ここが合宿所かぁ。


アルミサッシを開けると広めの玄関で大きい下駄箱があります。何足入るんだろ?ってくらい大きいです。その先にリビングのよな食堂のようなスペースになっていてそこに荷物がまとめられていました。


「ここで皆さんは共同生活をしてもらいます。1階は食堂とリラックススペース、トイレ、お風呂、ランドリースペースがあります。1階の掃除は皆さんで手分けしてやってもらいます。それと明日から食事の準備もしてもらうのでそのつもりでいてください。料理をしたことがないって人もいるかと思いますが、この機会に覚えてください。いきなり料理しろって言われても困るでしょうから最初の一ヶ月は教えてくれる方を呼んでいるので安心してください。これが料理と掃除のシフト表ね」

料理かー。こんな事になるならお母さんの手伝いをもっとやってれば良かったかな。10何人分も作らないといけないんだろうね。


「それでは2階に行きます」

一般の家より横幅が広い階段を上るといくつものドアが見えてくる。各自自分の荷物を持って2階へ向かいます。荷物が重いけどこの階段なら上りやすいね。


「向かって右側は他団体から招待した選手や外国人選手に使ってもらうための個室、左側が皆さんの部屋になります。最初のうちは2〜3名で1部屋を使ってもらうようになりますのでマナーとルールを守って過ごしてください。それでは部屋割りを発表します、それと鍵ね。あと荷物を片付けて動きやすい服装に着替えたら1Fに集合ね。今から30分くらいでいいかしら。時間厳守でね」

私は工藤さんと同室になりました。


「良かった〜晴ちゃんと同室で。少しでも顔見知りの人と一緒なら不安も少ないからね。どうぞよろしくね」

いやいやこちらこそお願いします、私も不安だったんですよ。部屋は8畳くらいの広さでベッドが2つ壁際に別れて置かれていた。後は質素な机とクローゼット。あら、テレビはないのね。古いアパートっぽいのってこういうのかー。

工藤さんとこれまでの話をしていたらあっという間に30分が経ってしまい、この日のために揃えたトレーニングウエアに急いで着替えて1階へ。みんなだいたい集まっている。結構カラフルで個性が出るのね。あ、国旗とかCMでよく見る会社名がついてるウエアを着ている人もいるよ。


「全員いるわね、それじゃ道場に戻るわよ」

道場に戻ると横田さんの説明が始まる。リングの前まで戻ると


「え〜と、ここと地下はもう知ってる事だから省略するとして残りの施設を見てもらいます。明日からは皆さんが利用するのでどこに何があるか覚えておくようにね、まずは倉庫から。スイッチは扉のそちら側にあるわよ」


中には色々なトレーニングマシーンが並べられている。倉庫というか倉庫兼トレーニングルームというところかな。なかなか年季が入ってますね。隣には台車に乗せられた鉄パイプで作られたハシゴのような骨組みのようなものが。お、学校の体育の授業で使っていた体操のマットが何枚もあるし走り高跳びのでっかいふかふかマットもあるよ。それと運動会の綱引きに使えそうな、ちょっと細いくらいのロープは何に使うんだろう。あとあの小さい階段はリングに上がる時に使うやつかな。

次話は11月25日を予定しています

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