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狩りゲー転移でオレTUEEEEE!(予定)  作者: 霜月早唯
第1章:チュートリアル
8/51

戦闘中に道具を使ってみよう

※グロ描写有り

目の前の熊をじっと見る。こちらの動きを警戒しているようだ。敵意ヘイトは完全にオレに向いている。


「グラシア、右にステップ。一撃当ててバックステップ!」


「は、はい!」


熊を牽制しながら指示を出す。グラシアは素直に従ってくれる。熊は彼女に意識を割くことができず、メイスの一撃を右腿に受ける。動きが一瞬止まる。ここだ!


A+Bで飛び込み斬り下ろし、右脇腹を深く切り裂く。さらにAボタンで斬り上げ、傷を深くしようとするが。その前にダークベアーが左腕を振るうのが見える。この体勢ではガードが出来ない!


右肩に衝撃が走り、体ごと吹き飛ばされる。骨に異常はなさそうだし、血も出てはいないが、体力が大きく減ったような気がする。


「体力表示。戦闘中は消さない。」


イメージが肝要といわれたので、常に視界の左上に表示されるイメージでステータスを表示する。


======

体力  : 80(闇)

魔力  : 20 

スタミナ:100

======


クリーンヒットすれば40持っていかれるのか。防御力・体力ともに若干低いグラシアなら一撃死もありうるな。というか(闇)って何だ。


と思っているうちに、ステータスに変化が。


======

体力  : 78(闇)

魔力  : 20 

スタミナ:101

======


ああ、(闇)は継続ダメージか。1秒間に体力を2持っていかれるんだな。微妙に痛い。スタミナは1秒間に1回復か。今までは意識していなかったが消費の方も見なければ。《カリウド》と同じ感覚で使えるならいいのだが。


「グラシア。おそらくグラシアだと即死するから腕警戒!常に後ろを取って一撃、直後に盾を構えて離脱!」


「わ、わかりました!」


防御に徹してもらっていれば彼女は大丈夫だろう。盾の上からだとダメージが入らなかったみたいだし。


吹き飛ばされて熊との距離が開いたので、動きを警戒しつつ回復薬を鞄から引っ張り出す。親指でフタを開けて一気飲みだ!

熊が突進してきたのでビンを捨て、←+Cで回避してもう一本飲む。


======

体力  :100

魔力  : 20 

スタミナ:100

======


継続ダメージは10秒ほどのようだ。回復薬一本分か。回転でのスタミナ消費は10みたいだな。


熊に置いていかれたグラシアが盾を構えたまま走ってくるのを見つつ、ビンを捨てA+B(飛び込み斬り下ろし)。剣を先ほどの右脇腹の傷に当て、深追いせずに↓+Cでバックステップ。熊の反撃を空振りさせる。

さらに→+Cで左側面に回りこむ。と、ちょうど熊に追いついたグラシアのメイスが右足にヒット!熊が一瞬バランスを崩す。

その隙を見逃さずにA+Bで熊の左腕に飛び込み斬り下ろし。これが綺麗に決まり、熊の二の腕を切断した。


自身の吸収しているエレメントを使い傷を塞ぐことが出来るモンスターだが、さすがに完全に切り飛ばされた部位は修復することが出来ない。左腕からはエレメントが抜け、骨と皮と爪だけになった。


「上腕骨がもったいない気はするが、狩れなければ意味がないよな。」


「そんなこと気にする余裕さえあるの!?いえ、あるのですか?」


「ああ。というよりグラシア。さっきまでのしゃべり方に戻して欲しい。何で急に丁寧にしゃべろうとしているんだ?」


「えっと・・・。あんまり馴れ馴れしくしちゃいけないような雰囲気が出てたからよ・・・。あと動きが達人過ぎて私とは同じところにいないんだなぁって。」


「達人過ぎるって何だ!?基本的な動作だろう?っと雑談はあとだ。熊の体勢が戻った。」


どの動きに対していっているかがわからない。後で聞けばいいだろうか。



「ガァッ!!」


左腕をなくした熊が吼えている。だがもう向こうに勝ち目はないだろう。


熊に真正面から近づく。無造作に振るわれた右腕をR+Bで弾き体制を崩し、オレはその勢いのままAボタンを意識し斬撃。剣が骨盤の少し上に深く入る。続けてAボタンで斬り上げ腰椎を切断、さらにA+Bでその場で飛び上がって斬り下ろす。

熊の胴体を分断することに成功した!狩猟成功!熊の血肉になっていたエレメントが溶け出していく。


そして表示していたステータスが消え、


<~スキル:剣レベルが5に成長しました~>

<~スキル:盾レベルが3に成長しました~>

<~スキル:回避レベルが3に成長しました~>

<~スキル:受け流しレベル1を習得しました~>


レベルアップのインフォが流れる。今回はいろいろ上がったな。強敵相手だと上がりやすいんだろうな。



「おつかれさまグラシア氏。熊を回収して一息入れたら帰ろうか。」


「ふぅ・・・。おつかれさまA。あ、師とか付けなくていいわよ。これからはただのグラシアで。」


「そうか。」


「そうよ!それにしてもAはすごいのね!まるで人間じゃないみたいな精密な動きだったわ!」


「自分ではわからないが。というより基本的な動作だろう?」


「基本は基本だけど、そこまで測ったようにきっちりと動ける人はいないわよ!?あと予測がすごいわ!まるで熟練の狩人みたいだったわ!見たことないんだけどね!」


「そうなのか。とりあえず人生経験の賜物と思っておいてくれ。」


「やっぱりすごいのね・・・。」


「自信満々にはなれないけどな。今回も攻撃を食らっているわけだしな。さて、帰るか。」


「・・・。そうね、帰りましょ。あ、今回のダークベアーの素材だけど、骨は私にくれないかな?Aの武器を作ってあげる!」


「剣は今朝新調したばっかりだぞ?」


「でもそれ既製品でしょ?私がAが使いやすいように調整するから!ね?」


「どうしてそこまでしようとするんだ?」


「えっと、まぁよき出会いに?っていうのと、無理やりついてきちゃったお詫びと、ダークベアー狩ってくれてありがとうの気持ちよ!あと私もちゃんとあまりで武器作るわよ?」


「そうか。よき出会いにってのはいいな。では武器はよろしく頼む。依頼報酬と毛皮は半々で、骨はグラシアが使うってことだな。」


「えっと、ほとんどAの手柄なんだけど、半々でいいの?私貰いすぎじゃない?」


「パーティだからな。貢献度云々は正直めんどくさい。それに武器制作費は持ってくれるんだろう?」


「もちろんとらないわ!」


「ならいいだろう。よき出会いにってことだ」


「ふふっ。そうね、じゃあそうさせてもらうわ。ありがと。じゃあ改めて帰りましょ。」


骨と皮だけになったダークベアーを鞄に回収して、行きの狼をダークベアーの胴体に入れて帰る。


その途中でこっそりとステータスを確認する。

======

名前  :逆村 詠

年齢  :20

性別  :男

職業  :狩人《剣と丸盾》使いLv4



体力  :120

魔力  : 20

スタミナ:140


筋力/攻撃力    : 85/235

耐久/物理防御力  : 85/265

器用   : 140

敏捷   : 75

魔法技能/魔法攻撃力: 30/15

精神/魔法防御力  : 80/130


スキル :<剣Lv5><盾Lv3><回避Lv3><受け流しLv1>


装備

右手 :スチールソード(150)

左手 :グラウンドシールド(20)(10)(土)<受け流しLv1>

頭部 :土イノシシの兜(40)(15)(土)

上半身:土イノシシの鎧(50)(30)(土)

下半身:土イノシシのズボン(45)(15)(土)

脚部 :土イノシシのブーツ(25)(15)(土)

======

体力は全快しているわけではないので、現在値120で最大値は140だろう。

やはりグラシアに比べて明らかにパラメータの伸びが大きい。いわゆる異世界人特性とかいうやつだろうか。


そろそろあのお姉さんが諸々の説明のために接触してくると思うんだがなぁ・・・。

======

名前  :逆村 詠

年齢  :20

性別  :男

職業  :狩人《剣と丸盾》使いLv2→4



体力  :120→120(140)カッコ内は最大値

魔力  : 20

スタミナ:120→140


筋力/攻撃力    : 75/225→85/235

耐久/物理防御力  : 80/260→85/265

器用   : 115→140

敏捷   : 60→75

魔法技能/魔法攻撃力: 30/15

精神/魔法防御力  : 80/130


スキル :<剣Lv3→5><盾Lv2→3><回避Lv2→3> new<受け流しLv1>


装備

右手 :スチールソード(150)

左手 :グラウンドシールド(20)(10)(土)<受け流しLv1>

頭部 :土イノシシの兜(40)(15)(土)

上半身:土イノシシの鎧(50)(30)(土)

下半身:土イノシシのズボン(45)(15)(土)

脚部 :土イノシシのブーツ(25)(15)(土)

======

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