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狩りゲー転移でオレTUEEEEE!(予定)  作者: 霜月早唯
第1章:チュートリアル
6/51

パーティを組んでみよう

「ん・・・。もう朝か・・・。」


この世界に来て3日目だ。そろそろオフ会メンバーとも連絡を取りたいなぁと思う。連絡に関しては心配しなくていいと言われたが、連絡できるとは言われてないのがすごく気になる。そもそもあの人は何をさせたかったのだろうか?


「考えても仕方がないか。必要ならそのうち接触してくるだろうし。」


とりあえず朝ごはんを食べよう。



「おはようございます。」


「おはようさん。昨日はおつかれやったねぇ。ランクアップおめでとう、お祝いに朝はちょっと豪勢にしたるわ。」


「ありがとう。」


今日は山盛りの『ベーコンたっぷりガーリック風味パスタ』と牛乳(?)とサラダのセットだ。なるほど豪勢、すごいボリュームだ。


「そうそう。昨日ここにあんた以外に3パーティ泊まってるって言ったやん?そのうちの1パーティが明日まで遠征予定やったんやけどな、ちょいとトラブルがあったみたいで今日帰ってくるかも知れへん。」


「トラブルか。大変だな。大丈夫そうなのか?」


「なんとも言えんなぁ・・・。死んでへんとは聞いたけど、どれくらいの怪我になってるのかはわからへん。」


「ちなみにどんなパーティか聞いても?」


「《剣と丸盾》《両手持ち長剣》《軽魔法師》の3人パーティやね。帰ってきたときにちゃんと紹介するし、気になるなら直接聞けばええよ。」


「わかった、そうする。ご馳走様。」


「はい、お粗末様。いってらっしゃいー。」


「行ってきます。」


パーティか。最大5人までで組めるんだよな。独りソロでやるより断然楽になるから、行き詰る前に組みたいものだ。出来れば後衛がいい。持つ杖によって《軽魔法師》と《重魔法師》に分かれるが、ある程度の腕があればどちらでもいい。体が思ったよりスムーズに動かせるから、オレがお荷物になることはそんなにないだろうし。

そのうちギルドで紹介して貰おう。口利きくらいはしてくれるはず。してくれるといいな。



何はともあれ、今日も日帰りの狩猟依頼を受けよう。一人だと遠征は無理だし。


「おはようございますアリス氏。今日も依頼を受けに来た。」


「おはよーございますA様ー!今日はダークベアーの狩猟依頼がお勧めですよー?」


闇属性の2mぐらいの熊だったか。グラウンドファングよりは確か弱い位置にいたはずだ。


「1頭?2頭?」


「もちろん1頭ですよー?南の森の奥、鉱山の入り口付近で発生したみたいでですねー、『採掘ギルド』が困ってるのですよー・・・。狩猟報酬は15,000ゴールドになっていますー。」


「狩猟を成功させたら『採掘ギルド』とパイプが出来たり?」


「そうですねー、向こうも困ってるわけですしー。ダークベアーがいなくなればA様に感謝すると思いますよー」


「よし、じゃあ受けr「ちょおっと待ったぁ!!!」」


いきなりの大声に驚いて振り返ると、赤毛の少女がいた。ポニーテールで釣り目、身長は140cm前半だろう。これで未成年じゃなければ好みだ。


「私は『採掘ギルド』のグラシアよ!悪いけどあなたがダークベアーに無事に勝てるとは思わないわ!」


依頼主かな?いやしかし、この世界では『採掘ギルド』にもちゃんと人員がいてるんだな。


「いきなりご挨拶だな。で、グラシア氏はどうしたいんだ?」


「私も連れて行きなさい!必要なら『狩人ギルド』に登録してもいいわ!」


「『ギルド』二つ登録とか出来るのかアリス氏?」


「登録された『ギルド』の仕事をきちんとこなすのなら、登録できますよー?でも決められた仕事をこなせなければ、自分が登録した『ギルド』全てからペナルティーが課せられますー。」


なるほど。


「でもですねー、すでに別の『ギルド』に登録されてるなら『狩人ギルド』の登録もすぐに終わりますよー?『採掘ギルド』のお仕事を今までどおりにやっていただきつつですねー、『狩人ギルド』の依頼も週に1回の日帰り狩猟か、月に一回の遠征狩猟をやっていただければーペナルティーは発生しませんよー?」


「わかったわ!で、どこで登録すればいいの!?」


「『採掘ギルド』の登録証をすでにお持ちだと思うのでーこのカウンターで登録できますよー。というわけで左手を見せてくださいー。」


あれ?この感じは同行を拒否できない流れ!まぁいいか。


グラシアの左手の甲の登録証にアリスが何らかの作業をしている。


「はいーこれで登録完了ですよー!装備はどうされますかー?」


ああ。別の『ギルド』に登録していたら初期装備はもらえないのか。


「自室に作ってあるから大丈夫よ。着替えてくるから戻ってくるまで出発しないでね!えーっと」


「Aだ。今回はよろしく。」


「改めてグラシアよ!これからよろしくね!」


お互いに左手甲を見せ合う。


======

グラシア

《メイスと中盾》Lv5

------

《初級採掘者》

======


======

《剣と丸盾》Lv2

======


グラシアの登録証は上半分が青い『狩人ギルド』仕様で、下半分が茶色い『採掘ギルド』仕様になっている。上下ともふちに黄色いラインが1本入っている。


「ほんとに初心者って感じがするわね!でもランク3なのよね・・・。まぁいいわ、とりあえず着替えてくるから!」


そう言って彼女は走っていった。



「アリス氏。こういった割り込みみたいなのはよくあるのか?」


「初めてですねー。びっくりしましたー。」


びっくりしたようには見えない。


「でもですねー、村の一番近い鉱山が使えないってことは『採掘ギルド』のお仕事も限られてるってことなのでー。」


「ああ。だから必死だったのか。」


「そうだと思いますよー。だから邪険にしないで上げてくださいねー?」


「それは大丈夫だ。ちゃんとする。ではちょっと装備屋で準備するから、グラシア氏が帰ってきたらそう伝えて欲しい。」


「はいはーい!ではいってらっしゃいませー!」


「行ってきます。」



依頼カウンターを離れて装備屋へ。昨日はグラウンドファングとイノシシを狩ったから、その素材が流れて買えるものが増えているかもしれない。


「邪魔する。」


「はい、いらっしゃいませ。」


相変わらずのご隠居だ。本人と売り物のギャップがすごい。


「ああ、えっと。そろそろ初期装備じゃ厳しくなってくると思うので、一式を新調したいのだが。」


「昨日狩っていただいたグラウンドファングのなめしは終わっていますのでな。それで防具を作るのでよろしいですかな?盾には骨も使いますがの。」


「ああ、それで頼む。時間はどれくらいかかる?」


「採寸すればすぐですよ。魔法でちょちょいっとですな。」


さすがファンタジー。一瞬で出来るのか。


「了解。それと剣だが、金属系でいいのはあるだろうか?」


「最近は鉄鉱石があまり入ってこなくてですな。初期装備より少し上、くらいのものしかないですな」


「ちょっとでも強化されるならありがたいから、そいつも頼む。」


「盾、兜、鎧、ズボン、ブーツが各2,000、剣が5,000で合計15,000ゴールドになりますな。」


「わかった。ここから引き出してくれ。」


登録証から15,000ゴールドが引かれる。残金が5,000と少しになった。


「では精神を集中して。武具作成!」


ご隠居の掛け声とともに発した魔力|(薄い水色)がオレの体の周りで渦を巻いた後、そのままグラウンドファングのなめし革へと向かっていき。


ボン!


という音とともに装備になった。


「初期装備は引き取ってくれるのか?」


「もちろんです。まいど。」


革鎧一式を引き取ってもらう。最初に詳しくは説明されなかったが、装備を一新するまでのレンタルという扱いだったらしい。


いそいそと着替える。装備の確認をしておこう。


「ステータスオープン」


======

名前  :逆村 詠

年齢  :20

性別  :男

職業  :狩人《剣と丸盾》使いLv2



体力  :120

魔力  : 20

スタミナ:120


筋力/攻撃力    : 75/225

耐久/物理防御力  : 80/260

器用   : 115

敏捷   : 60

魔法技能/魔法攻撃力: 30/15

精神/魔法防御力  : 80/130


スキル :<剣Lv3><盾Lv2><回避Lv2>


装備

右手 :スチールソード(150)

左手 :グラウンドシールド(20)(10)(土)<受け流しLv1>

頭部 :土イノシシの兜(40)(15)(土)

上半身:土イノシシの鎧(50)(30)(土)

下半身:土イノシシのズボン(45)(15)(土)

脚部 :土イノシシのブーツ(25)(15)(土)

======


なんだか防御力がすごく上がった。そして属性を持つ防具はこういう風に表示されるのだな。


「すごい装備だ、ありがとう。」


「いえいえ、お客様が狩った素材があればこそですな。またいいものを作らせて下され。」


「ああ。だが期待しないで欲しい。」


「これでも商人ですのでな。期待はさせてもらいますよ。」


「そうか。わかった。期待されてるってことだけは覚えておく。」


と、そこに。


「A、お待たせしたわ。準備できてたら行くわよ?あ、装備屋さんはじめましてグラシアです。これから『狩人ギルド』『採掘ギルド』2足の草鞋で頑張っていきますので、お世話になると思います。よろしくお願いします。」


グラシアが戻ってきた。


「はい、よろしくですな。」


「今日は顔見せというかAを引き取りに来ただけです。これから狩猟に一緒に行くのよ!」


「左様ですか。ではお気をつけて。」


「「行ってきます。」」


それにしてもグラシアは無駄にフレンドリーだな。初対面のはずなんだけどなぁ。かわいいからいいけど。きっちりと狩猟を成功させないとな。

======

名前  :逆村 詠

年齢  :20

性別  :男

職業  :狩人《剣と丸盾》使いLv2



体力  :120

魔力  : 20

スタミナ:120


筋力/攻撃力    : 75/175→75/225

耐久/物理防御力  : 80/180→80/260

器用   : 115

敏捷   : 60

魔法技能/魔法攻撃力: 30/15

精神/魔法防御力  : 80/95→80/130


スキル :<剣Lv3><盾Lv2><回避Lv2>


装備

右手 :アイアンソード(100)→スチールソード(150)

左手 :バックラー(10)(0)<受け流しLv1>→グラウンドシールド(20)(10)(土)<受け流しLv1>

頭部 :革の兜(20)(10)→土イノシシの兜(40)(15)(土)

上半身:革の鎧(30)(20)→土イノシシの鎧(50)(30)(土)

下半身:革のズボン(25)(10)→土イノシシのズボン(45)(15)(土)

脚部 :革のブーツ(15)(10)→土イノシシのブーツ(25)(15)(土)

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