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狩りゲー転移でオレTUEEEEE!(予定)  作者: 霜月早唯
第1章:チュートリアル
4/51

依頼を成功させよう

※グロ描写有り。

野良イノシシ。《カリウド》では2番目くらいに狩ることになる対象だ。プレイヤーを見かけると襲い掛かってきたのだが、この世界ではどうなっているのかがわからない。初期装備だとどれくらいのダメージ(もしくは怪我)を受けるのかもわからない。即死することは無いだろうけど、とりあえず準備は万端にするべきだろう。


というわけで。雑貨屋に相談によってみる。回復薬ポーション10本じゃ心許ないし。


「邪魔する。」


「いらっしゃい。おや?買い忘れかい?」


「あー。依頼を受けてきたのだが、どれくらい消耗品を使うのかがわからなくて。」


「ほう。それで、依頼内容は?」


「野良イノシシ10頭以上の狩猟。」


「さっきの分で大丈夫だとは思うけどねぇ。不安なら回復薬もう10本買っていくかい?」


「20本で。あと、携帯食料的なものがあったら欲しい。」


「弁当だね?あるよ。保存食だが味はまぁ悪くは無いよ。1個500ゴールド、11個で5,000ゴールドだ」


新人に売りつける金額ではないと思う。1個だけにしておこう。

《カリウド》には同一アイテムの所持上限があったが、ここでは鞄に入れれるだけは持てるみたいだ。

2,500ゴールド支払って外へ。


そういえば場所を確認していなかったなぁと、依頼書に目を通す。村の北の丘陵地帯の奥の沼地、と記されている。すこし遠い、か。



ジョギング。今日も脳内コントローラーのおかげで一定速度だ。上り坂だろうと疲れずに登れるのがすごくありがたい。ステータス世界様様だ。


ダッシュだとスタミナが消費されていくが、ジョギングならそれもないようで。1時間ほど走ると沼地が見えてきた。さて、狩ろう。



十字キーにこめる力を弱めるイメージで、沼地を警戒しながらゆっくり歩く。さすがに足元が悪い。遠くの方に少し大きめのイノシシを見つけたので、初狩猟の獲物に決めた。

そろそろと近づく。が。途中で気づかれてしまった。というか思いのほか大きい。体高1mくらいはあるだろうか、それが突進してきた。割と速い、がゴルドンほど怖くはないな。


イノシシの左側面に回りこむように動いて・・・Bボタン、盾攻撃だ!カウンター気味に綺麗に決まる。

が。


ガギン!


という音とともに弾かれてしまった。左手が痛い。毛皮ではなくて岩を殴ったような音と衝撃なので、これ野良イノシシじゃなくてグラウンドファングなんじゃないか?もしくはなりかけ。よくみれば、全身をうっすらと土が覆っている。見た目には毛皮に見えるという念の入った擬態だ。


とりあえず、頭部への攻撃はやめよう。狙うは首筋だ。可動部位は覆う土が若干薄く見える。


→+Cボタンで右方向へ転がって、イノシシの後ろへ。イノシシが振り向き、先ほどまで俺の居た位置に牙を振るう。首筋ががら空きですよ!Aボタン、上から下への斬撃だ。

今度ははじかれなかったが、剣先が毛皮に流される。それでも薄皮一枚分のダメージにはなったか。初期装備でも通ることがわかった。


再び→+Cで右方向に回転、そのままRボタンをイメージして盾を構える。予測どおりイノシシが時計回りに半回転して、牙でなぎ払う。盾で防げたものの、かなりの衝撃だ。そしてノックバックされる。


今はステータスを見ている余裕はないので、どれくらい体力を持っていかれたのかはわからないが、それほど減ってはいないだろう。


イノシシがこちらを向く。突進の構えだ。→+Cで回避。そしてA+Bでイノシシに向かって飛び込んで斬る。徹底的に先ほどの傷を狙うのだ。体重の乗った斬撃が先ほどより深く入る。首の幅の1/3といったところ。野生動物ならこれで終わったのだけど、相手はエレメントを吸ったモンスター。エレメントの力で動いているので、完全に首を落として行動不能にするか、吸収しているエレメントを使い切らせるまでは止まることはない。


なのでそのままAボタンで斬り上げ、首を飛ばす。狩猟成功!イノシシの体からエレメントが抜けていくのがわかる。後に残ったのは骨と皮だけだ。


完全にモンスター化した野生動物は体を作り変えられる。肉や血は吸収したエレメント融合し、動力源になる。それが尽きるまでは動けるし、狩られると体からすべて失われる。骨と皮膚は丈夫になり、属性を持つ。



「何はともあれ1頭目狩猟成功!ってこれは数に含まれるのか?」


一応狩猟証明のために全部回収する。何とか入った。


「とりあえず一息入れよう。」


<~スキル:回避レベルが2に成長しました~>


遅まきながらインフォが。ステータス確認と昼ごはんのために見晴らしのいいところに移動しよう。

いったん沼地を抜けて丘へ。


「さて。ステータスオープン」


======

名前  :逆村 詠

年齢  :20

性別  :男

職業  :狩人《剣と丸盾》使いLv2



体力  :100

魔力  : 20

スタミナ:120


筋力/攻撃力    : 60/160

耐久/物理防御力  : 80/180

器用   : 110

敏捷   :  60

魔法技能/魔法攻撃力: 30/15

精神/魔法防御力  : 80/95


スキル :<剣Lv2><盾Lv2><回避Lv2>


装備

右手 :アイアンソード(100)

左手 :バックラー(10)(0)<受け流しLv1>

頭部 :革の兜(20)(10)

上半身:革の鎧(30)(20)

下半身:革のズボン(25)(10)

脚部 :革のブーツ(15)(10)

===


お。敏捷が上がっている。回避レベルが1上がると10上がるみたいだな。そして体力が20も減っている。おそらくあのイノシシは強敵だったのだろう。《カリウド》感覚だと強敵というイメージがないが。


鞄から|弁当(携帯食料)を取り出す。1Lほどの缶詰のようだ。プルタブ式なので、この世界の技術レベルがすごく気になったが、おそらく缶詰を作れる魔道具があるのだろうと自分を納得させる。


あけてみると赤い液体だった。トマトスープだろうか。飲んでみる。まごうことなきトマトスープ(鶏っぽい肉入り)だった。悪くない、というよりむしろおいしい。ご馳走様でした。



一息ついたので、沼地に戻って狩りを続けるとする。数をこなすために小さめの固体を狙っていこう。

ゆっくりと歩いていくと、少しはなれたところに群れを見つけた。5頭か、パス。

さらに探すと2頭の群れを見つけたので横からA+Bで飛び込み斬り下ろし、一頭目の首が飛ぶ。続けてBボタンで2頭めの頭を盾で殴り、ふらついた隙にAボタンで斬撃、首を落とす。


グラウンドファング(だと思う)とは違って血が噴出すのがすごくグロい。ああ生きてるんだなぁと実感させられる。胴体は回収してくれる話だったので頭だけ鞄に。直接入れるのは嫌だったので、グラウンドファングの頭部のなかに入れて一緒に仕舞う。


お次は3頭の群れを見つけたので、先ほどと同じく飛び込み斬り下ろしから2頭目への盾攻撃。っとここで3頭目の突進を食らって体勢を崩す。ガードしていなかったがダメージはそんなにないみたいだ。

←+Cで左方向に回転して距離をとり、位置を調整して飛び込み斬り下ろし。あとはふらついている2頭目の処理をして終了。


ステータスを見たら体力が10だけ減っていた。モンスター化しないとやはり新人向けなのだろう。

残り5頭、今日中に終わりそうだ。

10頭以上ということだが、最低数でいいだろう。グラウンドファングっぽいものも狩ったし。



いざというときに使えないと困るし、とりあえずここらで回復薬の使い勝手を試してみないといけないなと思い、左手を鞄に突っ込み、瓶を取り出す。まずくて途中で飲むのがいやになったら困るので、ふたを開けて一息に飲み干す!無味無臭だった。回復量は体力20だった。



いちいちステータスを全部確認しているのも面倒なので、簡易ステータスを常に表示できないかを誰かに聞きたい。誰かというかゴルドンしかいないか。ついでにいろいろと基本的なことを聞いておきたい。



野良イノシシ捜索に戻る。2頭の群れを狩り、さらに2頭の群れを殺し、最後に1頭のはぐれの首を飛ばすと、


<~スキル:剣レベルが3に成長しました~>


ちょうどスキルレベルが上がった。


イノシシの首は全部グラウンドファングの頭には入らなかったので、胴体の方にも入れておく。さて帰ろう。

======

名前  :逆村 詠

年齢  :20

性別  :男

職業  :狩人《剣と丸盾》使いLv2



体力  :120→110(-10)

魔力  : 20

スタミナ:120


筋力/攻撃力    : 70/160→75/175(+5/+5)

耐久/物理防御力  : 80/180

器用   : 110→115(+5)

敏捷   : 50→60(+10)

魔法技能/魔法攻撃力: 30/15

精神/魔法防御力  : 80/95


スキル :<剣Lv2→3><盾Lv2><回避Lv1→2>


装備

右手 :アイアンソード(100)

左手 :バックラー(10)(0)<受け流しLv1>

頭部 :革の兜(20)(10)

上半身:革の鎧(30)(20)

下半身:革のズボン(25)(10)

脚部 :革のブーツ(15)(10)

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