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狩りゲー転移でオレTUEEEEE!(予定)  作者: 霜月早唯
第1章:チュートリアル
12/51

他の『ギルド』の仕事を手伝ってみよう

さて。待つとは言ったものの、昼まではかかるだろうからその間は暇だ。とりあえず昨日作ってもらった武器のステータスを見ておこうか。ついでに自分のステータス画面を、前回見たときとの差異だけ表示できないかを試してみよう。


「ステータスオープン。」


======

名前  :逆村 詠

年齢  :20

性別  :男

職業  :狩人《剣と丸盾》使いLv4



体力  :140

魔力  : 20

スタミナ:140


筋力/攻撃力    : 95/275(闇20)

耐久/物理防御力  : 85/265

器用   : 140

敏捷   : 75

魔法技能/魔法攻撃力: 30/15

精神/魔法防御力  : 80/130


スキル :<剣Lv5><長剣Lv1><盾Lv3><回避Lv3><受け流しLv1>


装備

右手 :ダークベアークロウソード(180)(闇20)

左手 :グラウンドシールド(20)(10)(土)<受け流しLv1>

頭部 :土イノシシの兜(40)(15)(土)

上半身:土イノシシの鎧(50)(30)(土)

下半身:土イノシシのズボン(45)(15)(土)

脚部 :土イノシシのブーツ(25)(15)(土)

======


で。そこから、前回見たときとの差異を思い浮かべる。


======

体力  :140


筋力/攻撃力    : 95/275(闇20)


装備

右手 :ダークベアークロウソード(180)(闇20)

======


とりあえず差異表示と紐付けておこう。成功しているかどうかは防具更新するか、スキルレベルが上がった際にもう1度呼び出して確認しよう。


それにしてもこれは。なかなか素晴らしい剣というのがわかる。属性の後ろの数字が1撃ごとに蓄積されて、一定量を越えた時点で継続ダメージ状態になるのだろう。どれくらい蓄積させればその状態になるかは使ってみないとわからないが、攻撃力が高いだけでも狩りやすくはなっているから属性がおまけ程度でもいい。


《カリウド》のダークベアーの剣と同じ名前で、見た目もほぼ同じだ。攻撃力と数値は違う。《カリウド》では150(闇10)とかだったはずだ。それを言うとスチールソードも違うのだが。あれは130だったはずだ。


グラシア作成のダークベアークロウソードをまじまじと見る。

刃渡りがスチールソードより5cmほど短く、少し細い。素材を合成したのに小さく軽くなるのが気になるところだが。それはまぁ魔法的な処理のときに消費されたのだろう。



剣を確認した後物思いにふけっていると、


「~~~~!」


「~~~!」


ゴッ!!



魔法訓練室からなにやら叫び声と衝撃音が聞こえてくる。扉というか部屋全体に防音処理はされているのだろう、内容はわからない。実践訓練に移ったのだろうか?


それからしばらく声と音が繰り返され、扉が内側から少し開かれる。


「A様。グラシアさんの訓練がひと段落いたしました。無事に光魔法スキルを習得されましたよ。」


カサンドラだ。


「おお!思ったより早い。さすがカサンドラ師だ。」


『し』のニュアンスを変えてみる。おそらくこの世界で使うならこっちだろう。そしてそれはカサンドラやゴルドンに対してはふさわしいと思う。


「いえ、グラシアさんには光魔法の適正があったようですので。そうでなければ基礎から初めてこれほど早くは習得できなかったでしょう。」


うれしい誤算だ。1時間ほどで習得か。これなら少し休憩を挟んで午後には外で実戦経験がつめるな。


「それで、彼女は?」


「ええ、魔力を危険ライン手前まで使ったので中で休んでいます。魔力回復薬マジックポーションを飲んでもらっています。」


魔力は自然回復したはずだが、それだけ消耗したのだろう。


「中に入っても?」


「ええ、もちろんです。どうぞ。」


促されて中に入る。



グラシアは壁にもたれて座っていた。いつものメイスから太めの杖に持ち替えている。


「あ、A!どう?私ちゃんと光魔法を習得できたわ!」


どうやら昨日ほどの疲弊具合ではないようだ。


「さすがグラシアだな!で、体の調子はどうだ?」


「ちょっとだるいけど問題はないわ!」


「そうか。いや、自分で強引にしてなんだが、心配はしていたんだ。」


「そう?でも後で光魔法の実験台になってもらうことには変わらないからね?それとね、A。カサンドラさんに自分の杖持ってないって話をしたら、これをしばらく貸してくれるんだって!」


彼女は手元の立派な杖を掲げてみせる。


「そうだな、味方の攻撃でのダメージは知っておきたいところだったからな。杖は今日の終わりにでも熊素材で作るんだろう?」


「ええ。でも自分の杖って作ったことがないから失敗しちゃうかも。」


「メイスっぽく作ればいいんじゃないか?同じ鈍器だろう?」


「ちょっと違うわよ!」


違うのか。昔に魔法のステッキがメイス扱いされたヒロインを見たことがあるが、それ系ではダメだろうか。


「あ、でも自分の振り慣れてる武器をベースにするのはありね。ありがと、A。」


「防具はどうするんだ?」


「それは装備屋さんに頼むわよ。まずは初期装備で魔法職の戦闘になれなきゃだし。」


「そうか。」


「そうよ。ふぅ、だいぶすっきりしてきたわ。光よ貫けバインドレイ!」


いきなりグラシアから魔法が飛んでくる。不意打ちに反応できない!衝撃は軽いが体が動かない!?


「ぐっ・・・!これが光魔法か!体力表示」


======

体力  :130(光)

魔力  : 20

スタミナ:140

======


なるほど。光属性の拘束はこんな表示か。まぁ予想通りといったところだ。しかしダメージが思ったよりないな。


「グラシア、この魔法威力が低くないか?」


「早く撃つことだけを意識して、杖に魔力通してないから。威力は控えめよ?」


「集中すればどれだけ威力が上がる?」


「威力がある呪文なら最高でこの5倍くらいかしら。」


それは味方への攻撃フレンドリーファイアでは十分に脅威ラインだ。射線は常に確保しよう。

闇のときと同じく、10秒ほどで状態が解ける。モンスターも10秒拘束できるのだとしたら強いな。


「さて、魔法の確認も出来たし行こうか。」


「ええ、行きましょう。」


と、その前に。


「カサンドラ師、ありがとう。」「カサンドラさん、ありがとうございました。杖は明日の朝に返しにきますね。」


「いえ。グラシアさん、お待ちしていますね。では行ってらっしゃいませ。」


カサンドラに礼をいって部屋を出る。




「えっとね、A。今日私は『採掘ギルド』の依頼を受けたいんだけど。」


「ああ。ノルマがあるんだろう?護衛はする、というか一緒に行くから受けるといい。」


「ありがと。じゃぁまずは装備屋に行きましょ。」


「そうだな。」


そんな話をしつつ、依頼カウンターを通り過ぎて装備屋へ。アリスへの挨拶は夕方でいいか。




「邪魔する。」「お邪魔します。」


「はい、いらっしゃいませ。おやAさんにグラシアさん、何がご入用ですかな?」


「えっと、魔法職を始めるので初期装備が欲しいの。」


「ふむふむ。少々お待ちくだされ。」


ご隠居が奥へ行く。いつか見た光景だ。


「これが魔法職の初期ローブですな。着替えていかれますか?」


「ええ。あ、その前に精算しないといけないわね?」


「初期装備なので、装備更新時に返していただけるなら無料で結構ですぞ?」


「そうなの?じゃぁお言葉に甘えるわね。というか革鎧一式もここで返したほうがいいのかしら。これも『採掘ギルド』登録時に貰った装備なのだけど。」


「そうですな。どの『ギルド』で登録されても、この店からの提供になりますのでな。魔法職をやるということでこれからは使わないでしょうし、返却いただけますかな?着替えはこちらへどうぞ。」


グラシアは試着室へ連れて行かれる。意識していなかったがあるんだな、やはり。オレは隅で着替えていたが。


少しして彼女が出てくる。イーリは頭まで覆う真っ白な一体式ローブだったが、グラシアは真っ白なローブに白い三角帽だ。お揃いのようで少し違う。そして中盾を装備している。


「A、どう?似合う?」


「ああ。すごく似合ってる。革鎧より断然いいな!」


「ありがと。装備屋さんもありがと。またいい素材が入ったくらいに来るわね。」


「お待ちしております。では行ってらっしゃいませ。」


ご隠居に見送られる。そのまま『狩人ギルド』の建物も出て、『採掘ギルド』へ。




道すがら


「そうだグラシア、依頼を受ける前にステータスを見せてもらってもいいか?」


と言ってみると、


「いいわよ。私もAに把握してもらっていたほうがいやりやすいと思うし。」


快諾される。


「そうか。信頼してくれてるんだな。ありがとう。」


「(そういうのじゃないんだけどな・・・。)ステータスオープン、閲覧許可。」


======

名前  :グラシア・ローレライ

年齢  :16

性別  :女

職業  :狩人《重魔法師》光Lv1

     採掘者《初級採掘者》 


体力  : 61

魔力  : 67 

スタミナ:101


筋力/攻撃力    : 64/114

耐久/物理防御力  : 42/132

器用   : 90

敏捷   : 52

魔法技能/魔法攻撃力: 46/103

精神/魔法防御力  : 22/116

スキル :<重杖Lv1><鎚Lv8><盾Lv2><光Lv1><魔法陣Lv1><魔法威力Lv1><鍛冶Lv8><採掘Lv1>


装備

右手 :練習用重杖(50)(80)

左手 :スチールシールド(40)(10)

頭部 :三角帽(10)(20)

上半身:重魔法師用初期ローブ(30)(50)

下半身:

脚部 :重魔法師用初期靴(10)(20)

======


スキルが色々増えている。カサンドラの訓練はすごいな。

とりあえず初期でこれならなかなかいい感じになるんじゃないか?いや、魔法職のパラメータはよく知らないんだが。


今後の成長に期待出来るな。さしあたっては『採掘ギルド』の依頼ついでに実戦での鍛錬だ。

名前とステータス変動点だけ抜粋


======

名前  :逆村 詠

体力  :120(140)→130(140)


筋力/攻撃力    : 95/245→95/275(闇20)


装備

右手 :スチールソード(150)→ダークベアークロウソード(180)(闇20)

======


======

名前  :グラシア・ローレライ


職業  :狩人《メイスと中盾》使いLv5→《重魔法師》光Lv1

     採掘者《初級採掘者》 


体力  : 60→61

魔力  : 50→67

スタミナ:100→101


筋力/攻撃力    : 64/214→64/114

耐久/物理防御力  : 42/172→42/132


魔法技能/魔法攻撃力: 38/19→46/103

精神/魔法防御力  : 20/75→22/116

スキル :<鎚Lv8><盾Lv2><鍛冶Lv8><採掘Lv1> new<重杖Lv1><光Lv1><魔法陣Lv1><魔法威力Lv1>


装備

右手 :スチールメイス(150)→練習用重杖(50)(80)

頭部 :革の兜(20)(10)→三角帽(10)(20)

上半身:革の鎧(30)(20)→重魔法師用初期ローブ(30)(50)

下半身:革のズボン(25)(10)→×

脚部 :革のブーツ(15)(10)→重魔法師用初期靴(10)(20)

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