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幼い時
たくさんの人に注目され
多くの拍手、声援
目を閉じればいつもその景色が浮かんでくる
自然と音楽も流れてくる
俺は幼い時、同い年くらいの子の歌を聞いた
天才と言われていた
天使のような歌声
心地のいい声色
俺はそれを聞いて
一度でいいから彼女のために伴奏を弾きたい
そう思った俺はピアノを始めた
コンクールでも金賞を取ったりもした
だけど、いまだに彼女に会うことはなかった
彼女は行方が分からなくなっていると言われている
どこかにいると信じて俺はピアノを続けていた
けど…弾けなくなってしまった
そんな時に…