表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

学歴

1年のうち、1~2回、遠方から義母が遊びにくる。


その度に、義母をどこへ連れていこうか、

何を食べさせようか、じっくりと計画をたてる。


地元といっても、あえて案内しろと言われると、

なかなか思いつかないもので、

毎回、同じ場所に連れていく訳にもいかないので、

ネットで調べたり、本屋で大量に本を購入したりして、

しっかりと下調べする。


食事も普段よりいい素材のものを準備して、

いつもより丁寧に手間をかけて料理をする。


でも、なかなかお義母さんに喜んでもらえない。


理由は、わかっている。

私の学歴が問題。


結婚する時も、とても反対された。

どうして、こんな学のない娘と一緒になるのか、

こんな恥ずかしい娘、誰にも紹介できない。


片親?賎しい家の娘。

どうして、こんなのがいいの?

あなた、私の息子をどうやって騙したの?


普段は、遠方なので電話でだから、

多少、不快な表情をしたところで、

特に問題はないけれど、実際、数日間とはいえ、

一緒に過ごすとなると油断できない。


お義母さんは、いつも我が家に来ると必ず、

我が家の家計簿に目を通す。

勿論、私に断りなく。こっそりと。


まあ、見られたところでキチンとやりくりしているから、

それ以上、何かあるわけじゃない。

だから、好きにさせているけれど、

さて今回は、何処に置いておこうかしら?


下手に隠すとあちこち捜されるし。。。


まあ、どこを見られても大丈夫なように、

来る日程が決まれば、その一週間前に大掃除をしているから

平気だけど。。。


ただ子供達に、


「あなた達は、お母さんみたいになっちゃダメよ。

キチンと勉強してキチンとした人にならなきゃ。」

と、言われるのは正直キツい。


夫に相談したしたこ事もあるけれど、

「本当の事なんだから仕方ないだろ。」

と、笑っていうだけだし。。。


学歴。。。か。


大学、行きたかったなぁ。

でも、うちは片親だったから。。。


母も女の幸せは結婚だから、

学歴なんかいらないって言っていたし。。。


まぁ、学歴があったところで、

家庭に入ってしまえば仕事は、

今みたいにどうしても二の次になっただろうし、

これでよかったんだと思うけど。。。


友達は、みんな大学へ行った。

まぁ、一応、

進学校ではあったから当然といえば当然の話。


母は、学歴など無くてもいいというわりには、

とても成績について厳しい人だったし、

何よりも私自身が、勉強が嫌いではなかった。


だから比較的、成績も悪くはなかったけれど、


「本当に優秀なら、学費免除とかあっただろ。

そこまで行かなかったから、今のオマエがあるんだろ。

母子家庭のせいじゃない。」


と、夫に言われて、

つい、あんな大学に一浪してまで入った人に言われたくないって言いそうになったけど。。。


確かに当時の成績なら、

夫の出た大学くらい現役合格できたとは思うけれど。。。


結局、今の自分は?と、言われれば、

夫に養ってもらっているわけで。。。



ホント、最近の私は、何だかおかしい。


私は、幸せ、幸せなの。


だって、みんな、羨ましいって言うじゃない。

だって、みんな、幸せそうねって言うじゃない。


だから私は、幸せなの。


不満なんかないの。



『ワタシハ シアワセ ナノ』



何度も何度も、そう思おうとしているのに、

贅沢な私は、つい、欲張りになってしまう。


ワタシハ シアワセ


ワタシハ シアワセ


ワタシハ 誰よりも シアワセナノ





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ