日常
ああ。。。嫌。
触らないで。気持ち悪い。
嫌。嫌なの。
あなたに触れられるのは。
止めて。
私は、あなたの所有物じゃない。
その汚れた手で触らないでないで。
嫌。。。嫌なの
吐き気がする。
でも、結婚してしまった以上、仕方のない事。
私は、この男に抱かれなければならない。
。。。幸せ、なの。
多分。
だってみんな、羨ましがる。
そう。
この短い時間さえ我慢したら、
私は、ずっと幸せ。
だって、みんな羨ましがるもの。
きっと、これが幸せ。
。。。ねえ、誰?
貴方は、誰なの?
どうしてそこにいるの?
見ないで。
私が、この男に抱かれているところを見ないで。
どうして、そんなに悲しげなの?
。。。泣いてる?
泣いてるの?
どうして?
何が悲しいの?
わからない。わからない。
ねえ、見ないで。
そんなに悲しげな目で、私を見ないで。
また、同じ夢を見た。
何処の誰だかわからない男。
どうして、そんなに悲しげに私を見るの?
やたらとリアルな夢で、
目が覚めた時、私は、泣いていた。
ねえ、あなたは誰?
私が夫に抱かれる姿を、
ただ、悲しそうに見ているあなた。
何処かで有った事がある?
やたらとリアルな夢で、
目覚める度に悲しくなる。
ねえ、貴方は、何処の誰なの?
いつものように、
朝の4時にセットした目覚ましが鳴る前に目を覚ました私は、
まだ、家族が目覚める前にそっとベットから抜け出す。
そして、まだ、
ぐっすりと眠っている家族を起こさないように、
そっと一階に降りて洗面所に向かい、
いつものように顔を洗い、歯みがきをして、
身だしなみを整え、洗濯機のスイッチを入れてから、
庭に植えた、いかにも幸せそうな家庭を象徴する花の手入れと、
玄関の掃除をして家に入る。
そして、居間のフローリングの掃除をすると、
ちょうどいい感じで洗濯が終わるから、 洗濯物を干して、
家族の昼食のお弁当と、パートから帰宅したら、
直ぐに夕食ができるように下ごしらえをする。
これが、終わる頃、ちょうど6時30分位。
新聞を読みながらコーヒーを飲み、のんびりしていると、
先ずは、小学5年生になった娘、『舞』が起きてきて、
そのあと、小学校1年生の息子『翔太』が起きてくる。
7時位を目安に、夫を起こしに2階へ上がり夫を起こし、
ベットを直して、再び下へ。
手早く朝食準備をして、
家族にできたての朝食を食べさせ見送る。
その後、急いで冷めた朝食を食べ、
後片付けをして各部屋の掃除をサッとして、仕事へ。。。
いつも通りの1日のはじまり。
幸せな毎日のはじまり。
。。。の、はずなのに。
あの夢を見るようになってから、
何故かこんな毎日に不自然さを感じている。
一体、何が不満だというのか。
自分でもわからない。
ただ、
夢の中に出てくる見知らぬ男性が、
とにかく気になって。。。
いや。
気のせい。気のせい。
きっと、疲れているだけ。
気にする事はない。
気のせい。気のせい。




