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(42) 人材あります![最終回]

 戸倉は、ふと手を止めて部屋の隅の異次元へ通じる空間の穴の辺りを見た。妙なことにその空間穴は渦巻いていて、戸倉にも鮮明に見えた。戸倉は唖然として近づき、その空間穴を見続けた。確かに渦巻いている…と、戸倉が確信したとき、戸倉はクラッ! と目眩マイ(めまい)を覚えた。何かに身体が引き込まれそうになる幻覚が続いて戸倉を襲った。戸倉はその場に倒れ、気を失った。

 戸倉が気づくと、店員と思われる若者が一人、必死に呼びながら戸倉を抱き起こしていた。どこかで見た店員・・アチトクがいた異次元か…と、戸倉には思えた。

「店長! 大丈夫ですか?」

「… … ああ」

 戸倉はよろよろと立ち上がった。さっきまでの人材屋の風景が消えていた。机があり、憶えのある店員が他にもいる。どこから見ても異次元の戸倉人材店だった。見回したがアチトクはいなかった。それもそのはずで、アチトクはその頃、戸倉のいる人材屋へ現れていた。時空の歪みで、戸倉とアチトクの存在次元が入れ換わったのである。戸倉は自分の携帯番号を押した。

「はい! 私です」

『今、異次元にいますが、アチトクさんは?』

「あなたの人材屋です」

『そうですか…。どうも入れ換わったようですね。おやっ? アチトクさんに見せて戴いた店隅にある時空の穴が消えています』

「そうですか…。どうも、私達は入れ換わったまま、生きていかなきゃならないようですね、ははは…」

『笑いごとじゃないですよ! どうします?』

「失礼しました。しかし、どうしようもないじゃないですか、私達には」

「はあ、それはそうですが… ~~▽□※×=~~!!」

 そのとき、携帯がノイズを出し、二人の電話回路は断たれた。以後、二人は異次元で別の人生を味わうことになった。


                THE END

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