表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/146

(42) 人材あります![18]

 それから小一時間、戸倉は異次元の生活を味わった。もうそろそろ…と戸倉が椅子へ座った足を見たとき、偶然なのだろうが、戸倉の足先は消え始めていた。そして、わずか数秒のうちに元の戸倉の家が現れた。戸倉は瞬間移動して家へ戻ったのだった。

 机の上へ置いておいた携帯が、しきりに振動していた。戸倉は慌てて携帯を手にした。依頼主の怒ったような声がした。

「朝から電話してたんですけどね! お休みですか、今日は?!」

「いや、そういう訳じゃないんですが、ちょっと知り合いの結婚式で…」

「携帯は持って出られたんでしょ?」

「いや、それが…ついうっかり、礼服に着替えたときに忘れたようなんです。どうも、すみません」

 取ってつけたような嘘が、上手い具合にスンナリ出て、戸倉はホッとした。嘘も方便とは上手いこと言ったものだ…と、戸倉は刹那、思った。

「それで、来てもらえるんですかね!」

「あの…どういった内容でしたか?」

「ああ、興奮して忘れるところだったよ。ブロック塀に車が突っ込んじゃってさ。直せるかい?」

「ああ、はい! 明日の早朝にでも、係の者を派遣させていただきます。ご住所は? あっ、はい…、はい…」

 戸倉は電話の内容を机上でメモ書きした。

「料金は軽微ですと、1日まで修理費込みで2万を頂戴しておりますが、この件ですと、一日当たりの手間賃が1万、そこへブロックの材料費を別途、頂戴いたしとうございますが。… … あっ、はい! 分かりました。ではそういうことで。、明朝9時に入らせていただきます。詳細はお伺いした上で。はい! どうも、ありがとうございました」

 戸倉は口八丁で、上手く依頼を引き受けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ