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(42) 人材あります![16]

「俺、いつ現れました?」

『昨日の深夜でしたか。私が眠ろうと寝室へ入ったとき、あなたがすでにベッドの上で眠っておられたんです』

「昨日の深夜ですか。…ああ、私が眠った頃ですね」

『何か、なさいましたか?』

「そうでした。うっかり忘れるところでしたよ。昨日の昼、こちらですと今日の昼ですから、未来になりますが。アチトクさんがいっておられた空間の穴が私の家でも見つかったんです。蚊取り線香の煙でやったんですが…」

『ほう!』

 戸倉は事の一部始終をアチトクこと異次元の戸倉に詳しく話した。

「発見しただけで、それ以上は何も出来なかったんですが…」

『ひとまず、ベッドから出て下さい。洗顔とかもされると思いますが、その前に、こちらの空間の穴を見ておいていただきましょう』

「こちらの次元通過をする空間のひずみ穴ですね?」

『ええ、そうです』

 二人は店の事務所へ移動した。そこには三人の店員がいて、作業衣に着替えた後らしく、今にも店を出ようとしていた。

「あっ! どうも…」

 三人は戸倉とアチトクの二人を見比べ、押し黙ったまま軽く会釈して外へ出た。双子の兄弟と思ったか、異次元の戸倉と思ったかは戸倉自身には分からなかった。アチトクは店の片隅を指さし、戸倉に示した。

『ここです…。と言いましても、見えないですから分かりませんね。あっ! 丁度ちょうど、いい。ここに店員のタバコがある。これでわかるでしょう』

 アチトクは店員の置き忘れた煙草を一本出し、机の上のライターで着火した。そしてそのタバコの先を親指と人差し指で摘まむとおもむろに店の隅の空間に近づけた。

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