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(39) 病院旅行

 父と息子はバスから降りると、テクテクと歩き始めた。空は雲ひとつない秋の青空が広がっている。爽快に吹き渡る風も二人には心地よかった。

「いい天気だ! こりゃ、いい旅になったな、まさる」

「うん! あそこの病院も、なかなかよさそうだよ。この前、友達から聞いた。お母さんが薬もらいで通院しているんだって」

「ふ~ん、そうか…。ああ、あの建物か。なかなかいい風情の病院そうだ」

「聞いたとおりだよ」

「病院は、なんといっても人情に厚く、美味しく、風情がないとな」

「なんかくつろげないよね」

「ああ…」

 そんなことを話している内に、二人はその病院へ着いた。病院の表門には[寒天堂大学病院]と書かれている。

「寒天堂大学病院か…。なかなかの病院みたいだ」

「さっき巡った再入会病院もよかったよ。売店の自動販売機のきつねうどんは美味おいしかった」

「ああ…揚げが甘く染みてたな。そのひとつ前の猫の門病院も風情があったな」

「うん! あそこの売店のコーヒーは、値打ちもんだったね」

「ああ、美味うまかった…普通の喫茶店並みだ。どれどれ、ここは…」

 病院エントランスへ入った二人はグルリと病院内を巡った。

「あの中庭の竹林は、いい!」

「父ちゃん、ほら、あそこにベンチがあるよ」

 二人はベンチに近づくと、腰を下ろした。

「自動販売機もあるな…。よし、今度は紅茶を味わってみよう」

「そろそろ昼どきだよ、おなかが減った」

 まさるは辺りを見回した。

「あっ! あそこに売店がある。父ちゃん、僕、おにぎり買ってくるよ」

「よし! じゃあ、紅茶はあとにして、熱い茶を先に買おう。いい旅になったな、まさる」

「うん!」

 二人は、ふたたび立つと楽しそうに動き始めた。


               THE END

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