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(13) 解毒<4>

「おはようございます、社長! なにかご用でしたか?」

 声をかけたのは課員の平橋羊一だった。

「お前、なに言ってる!」

 小馬鹿にされたようで篠口は少し、むかついた。

「なにって言われましても…」

 平橋は、それ以上は恐れ多くて言えない・・という顔つきで自席へ戻った。篠口にしてみれば、なにがなんだか理解できない。おっつけ、工藤も出勤してくるだろうから、それで事情が判明するだろう…と思え、篠口は不満ながらも課長席へは座らずUターンして課を出た。

 篠口がドアを閉じたとき、通路の向こうから係長の工藤が近づいてきた。

「おお! 工藤か。お前に」

 篠口がそこまで言おうとしたとき、工藤が話を切った。

「いや! 私からきたいくらいですよ、課長」

「だよな! 俺は課長だよ。そうだろ?!」

「そのはずなんですが…。私は受付で『専務、おはようございます』と女子社員2名に挨拶されまして…」

 工藤は不安げに小さく言った。

「俺は社長って、今し方、平林に言われたぞ」

「課長は社長ですか…」

「どうも状況が変わってないのは、私と君だけみたいだな」

「ええ…。さあ、どうします?」

「とりあえず、皆に合わすしかないだろう。すべては、それからだ」

「はい! じゃあ、課長は社長室へ行かれるんですね?」

「ああ。君は専務室へな」

「はい、分かりました!」

 二人はエレベーターへ向かった。専務室と社長室は数階上だった。

「待てよ…。おい! だとすれば、社長や専務はどこへ行くんだ、工藤?!」

 エレベーターが上昇するなか、急に篠口が口走った。

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