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(13) 解毒<2>

 篠口が冷蔵庫の水をコップ一杯飲んだとき、携帯がバイブした。着信は工藤からだった。

「篠口さん、今、どこですか?」

「俺か? …ああ、家だ。お前は?」

「私は駅前にいます。よかったら出てきて下さい。いつもの店で待ってます」

 篠口は腕を見た。すでに九時半ばになっていた。フリーズへは十分内外で行けた。

「よし! じゃあ十時でどうだ」

「いいですよ。先に入って待ってます」

 話はすぐにまとまった。

 背広を脱いだ姿での出会いはラフで疲れがとれるから、篠口はいつもそうしていた。工藤は決まりの背広姿だった。一張羅いっちょうらと見え、数年これ以外の姿を篠口は目にしたことがなかった。

「待たせたな」

「いや、私も今入ったばかりですから…」

 二人が話してるところへ若い女の店員が近づいて来た。

「そうか…。俺、腹減ったから、海鮮ピラフとミックスジュース。お前は?」

「私はアメリカン…」

「以上ですか?」

 常連だから深くはかず、女店員は水コップを二つ置くとそのまま楚々と去った。

「昨日は、きつかったな」

「昨日は、じゃなくって、昨日も、ですよね」

「ああ、そうだな。…ここ最近、当たり前だ。どう思う?」

「どう思うって、やるしかないんじゃ」

「ノルマ制ができてから、半端なく疲れる」

「取らないと・・という気疲れもありますよね」

「そう…。お前とコンビだから、なんとかもってるが、一人なら、とっくに部外者だ」

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