第一話「出会い」
たとえ歯車が外れても、
時は流れ続ける。
それが大事なものだとしても、
止まることなく、流れ続ける。
そう、大事なものでも...
あれから何度目の春が来ただろう...
あの時は、泣くことしか出来なかった...
これは、とある高校生の話。
私の名前はアリス
4月からこの学校にきた
正直言って何も面白くない。
この学校にきて二週間が過ぎたがまだ馴染めない
昔から人と関わるのが苦手で友達とかいないし、作ろうとも思わない。
親や先生は友達作った方がいいっていうけど何がいいのか私には...
「・リス・・おいアリス!!」
「はいっ!?」
「テスト返却だ。早く取りに来い」
クスクスと笑いが起こる
そんな周りの目線を気にせず、私は席を立ち自分の解答を取りに行く
そういえば中学の復習とかのテストがあったわね。忘れてたわ。
「アリス、97点だ。よく頑張ったな。クラス4位だ」
「ありがとうございます」
おかしいなぁ...三回は見直したのに..
そういえば順位が出るとか言ってたわね
忘れてたわ
最近何に対してもいい加減な気がするな...
しっかりしなきゃ
「次、タクミ!98点!」
「いよぉぉっしゃぁぁ!!!」
隣の席の男子が勢いよく立ち上がる
またクスクスと笑いが起こる
へぇ〜あいつが98点か...見た目と違って勉強できるのね...
「よく頑張ったな。3位だ」
「えぇ!?俺が1位じゃないんですか!?」
そりゃぁそうだろ。
っと脳内でツッコミをいれてしまった。
他の人もそう思ったのか、苦笑いしていた
「次、ケンとマキ!
二人とも100点!1位だ!」
自分の斜め後ろの男子が立ち上がる
ケンは綺麗な笑顔を見せながらテストを取りに行く
どこか好青年を思わせる
「お〜い、マキ〜、起きろ〜」
タクミがマキを起こそうとしているが、その少女は眠り続ける
いい夢を見ているのか、少し顔がにやけている
「マキ!!起きろ!!」
ついに先生が怒った
ねむそうな顔で少女は立ち上がる
不真面目そうな少女は寝てるのを邪魔されて、どこか機嫌が悪そうだ
「お前は何でいつもそう寝てるんだ。せっかくこういう・・・」
先生に怒られてるがまるで聞いてない
マキが席について、先生が話し出す
「先生はこんな優秀な生徒たちを持ったのは初めてだ・・・」
駄目だ、頭に入って来ない
時は流れ昼休み
私は教室を出て、校舎裏の日の当たる場所で、ご飯を食べる
ご飯を食べていると
「お〜い、アリス〜こんなとこで食ってんのか?一緒に食っていいか〜」
少し離れたところから声がした
どうやらタクミのようだ
「別に構わないわ」
「そうか、じゃあ遠慮なく」
「失礼しますね」
「どうぞ」
どうやらケンとマキも一緒のようだ
「あんたら仲がいいわね。中学とか一緒だったの?」
「ケンは幼馴染だけど、マキは違うぞ?」
「じゃあ何でそんなになか良さそうなのよ」
「ん〜〜何でだろうね?」
「おいwマキはそれでいいの?」
「別に、面白いからいいじゃん」
「あんたも楽観的ね...」
「それより早く飯食おーぜ」
タクミが急かす
「じゃあ」
「「「「いただきます」」」」
全員の声がハモった
タクミ以外静かに食べていた
タクミはみんなからおかずを貰ったり、あげたりしながら食べていた
ご飯が食べ終わった
ケンは小説を読んでいる
マキは何か人形のようなものを作っていた
「何作ってるの」
「これ?これは今アリスを作ってるの」
「私?」
「えぇそうよ。友達の印にね」
「友達?今日話したばっかりなのに?」
「こうやって一緒にご飯食べて、
一緒に喋ってるってことは友達なんじゃないの?」
「そういうものなのかなぁ?」
「そういうものですよ」
とこか納得がいかなかった
「もちろん俺も友達だよな!」
タクミが絡んできた
「くっつくな」
「そういうなって、友達だろ」
「いいから離れて!」
ケンとマキが笑っていた
「何が可笑しいのよ」
「いやぁ、アリスが楽しそうだなと思ってな」
ケンが予想外のことを言った
私が楽しそうだった?
結構嫌だと思ったのに、
「ケンもアリスの友達だよな!」
またタクミがよくわからん事を
「君が良ければ、喜んで」
まるで紳士のような雰囲気を出してお辞儀をした
三人の視線が集まる
「よっよろこんで//」
キーンコーンカーンコーン
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った
「うっし、戻るか」
そうね、そうだな、とケンとマキが言った
三人はどこか嬉しそうな顔をしていた
とにかく
初めて友達が出来ました!!!
これはあとで聞いた話だが
タクミは一人で教室を出る私を見て心配になってついて来たとか
ちょうど同じ気持ちだったケンとマキもついて来たとか...
どうも、暗いひとです
こんなつまらないものを読んで頂きありがとうございます
自分は高校生の身なので
文才がないので、いろいろとおかしいところがあると思います
ぜひアドバイスなどもらえたら嬉しいです
次回はなるべく早く出したいと思います
もし良ければ、次回も見て頂ければ幸いです