隣のミー子
こんな平凡な一日に幸せが隠れています。
ねえ・・私の事嫌い?
なんて隣の家のミー子が擦り寄ってくる。
別に嫌いな訳じゃない。顔も小さくて目もぱっちり、サラサラのボブ
スタイルも問題ない、俺的にはちょっとぽっちゃりしていて抱きごこちがよさそう。
でも俺達も17歳になり子供の時とは違う。
現にミー子には彼氏がいるじゃないか?
なんで日曜日に彼氏じゃなく俺と一緒にいる・・・おかしいだろう。
「康太お腹空いたからご飯作って・・・」
なんで俺が、自分の家帰れ・と思いながらも立ち上がる・・すると
「私、康太のオムライスが食べたい。フワフワのオムライスね」
俺は仕方なく台所に立ちオムライスを作り出す。
「卵3個割ってよくかき混ぜといて・・」
ミー子が手伝える範囲を野菜を切りながら指示する。
みじん切りにした玉ねぎとピーマンを炒めながらミー子の様子を窺う。
なんか卵の殻・・入ってなきゃいいけど・・・・
完成したオムライスをミー子の前に置いてやるとスプーンで一口頬張る。
なんかハムスターみたいだなと思って見ていると
「おいしいーオムライスは康太の作ったのが一番だね」
なんて可愛いことを言って満面の笑みを浮かべる。
「食べてばかりいるとデブになって彼氏に振られるぞ」
意地悪を言うと・・・・ミー子は途端に泣き出した。
「デブになっても康太には関係ないもん、彼氏だってだいぶ前にデブは嫌いだって
振られたもん、痩せて見返してやるもん」
そう言ってオムライスを泣きながら頬張っている。
痩せるつもりの奴がそんなに食うか?
俺なら今のままで十分だと思う。
オムライスを食べてお腹が膨れたら眠ってしまった。
俺は片付けを終えてからミー子をベットに運んで布団を掛けてやる。
オムライスのお礼に触れるだけのキス
ミー子のファスト・キスの相手は俺だ。ミー子は気付いてないけど・・・
俺はいつまでこんな事を続けるのか?
彼女でも作ろうかな・・・きっとミー子のことを優先してしまうから無理かな・・
早く気付けよ・・俺の気持ち・・・
猫みたいなミー子
後少しだけ待ってやる・・・・・・
なんとなく書いてみました。