イザコザ
しばらくして監視員がやってきた。
「おい、なにがあった。」
普段は飯の時以外顔出さないくせに、さすがに警報が鳴ったら来るんだな。
というのも、ここに捕らわれている者たちは異常者が多く、急に叫びだす奴や頭などを壁に打ちつけている奴など大きな音は毎日しているが、それで監視は一度も出てきたことがない。檻に相当な自信があるのだろう。
それゆえに食事以外で来たこと自体に驚いた。
そしてもっと驚いたのは監視の言葉も浮き出て見えた。これだと発生条件に変化が出てくる。これだと考えられるのは4つに増える。
1,誰でも出せるし見えている
2,誰にでも出せるが俺だけに見えている
3,出すためには条件があって、見るのにも条件がある
4,誰にでも出せるが見るのに条件がある
1と2ならば何か変わったきっかけがあるはずだ。そして3と4なら早く条件を見つけなければ、、、
「おい、聞いているのか。」
思考に浸っていると、叱られた。
「何もありませんでした。」
「何にもないわけないだろう。どうやってこの格子を捻じ曲げた。」
・・・もしかして見えてないのか?
「答えろ!」
うーんどうしようか、馬鹿正直に答えても信じてくれないだろうし、、、
「全力で殴ったら曲がりました。」
「曲がるわけないだろう、これは王国最高純度の硬鋼石で出来ているんだぞ。」
なんそれ、知らんし。
「この事は上に報告したのち、お前をお尋問してやる。覚悟しておけ!」
うわぁーめんどくさ。
さっきから思っていたが俺は何か楽観的だな。意識がはっきりしてから、監獄のことを伝えられてすぐに生きるのを諦めたし、そういう奴だったんだな俺って。
ちょっと嫌な気持ちになったが、いろいろ情報も得ることができた。
まずアイツには言葉が見えてなかった。見えていたならこれで壊したことは想像つくだろうし、きっと俺にしか見えないものだろう。しかし現実に干渉できたことから持つことで実体化してるのかもしれない。
次に、この言葉には攻撃力がかなりある。王国最高のなんちゃらかんちゃらだって言ってたしな。
上手くいけば脱獄だって狙えるのでは、、、こんなことを思えるくらいには余裕があった。
この時までは、、、




