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明日の為に




瓦礫の山を背に、俺たちは静かに倉庫へと戻った。

足音を立てないように注意しながら、崩壊したホームセンターを背後に閉じ込めるように歩く。


倉庫の扉を開けると、昨日までと変わらぬ空間が待っていた。

積まれた物資、工具、簡易ベッド――外の破壊とは無縁の、二人だけの安全圏だ。

彼女は一歩踏み入れると、ほっとしたように息をつき、肩の力を抜いた。


「……ここに戻れるだけでも、少し安心しますね」

彼女の声は震えているが、どこか前向きさを含んでいた。


俺は倉庫内を見渡し、残っている食料や水の量を頭の中で整理する。

「ホームセンターはもう完全に崩れた。物資はここにある分しかない」

「じゃあ、この倉庫だけで……やっていけるんですか?」

「いや、完全に足りなくなる前に、次の拠点と物資を確保しに行く必要がある」

俺はテーブルに荷物を並べ、地図や簡易メモを指でなぞる。


彼女は少し距離を詰め、横でじっと見ていた。

「二人で……ですか?」

「もちろんだ。無理はしない。」


俺は倉庫の奥にある棚から、わずかに残った缶詰を取り出し、テーブルに置く。

「食料はこれで数日。水も同じ」

「……怖いですけど、やるしかないんですね」


俺は彼女の肩に軽く手を置き、目を合わせる。

「怖いのは当然だ。でも、二人でやれば絶対にできる」

彼女の目が少し潤む。だが、うなずきながら決意を見せた。


倉庫の窓から差し込む光に、二人の影が重なる。

外の世界は崩壊し、物資は限られ、脅威はすぐそこにある。

だが、ここには二人だけの空間と、確かな信頼があった。


「じゃあ、拠点移動は明日からですね」

「そうだ。今日のうちに、準備だけは全部整えておく」


俺たちはテーブルの上で物資を確認し、移動の段取りを静かに決めていく。

声は小さいが、倉庫の中に確実に二人の意思が満ちていった。


外の世界の喧騒や崩壊の痕跡も、今は遠くに感じられる。

けれど明日には、再び未知の危険が待つ。


それでも――

二人で生き延びるための道筋を描きながら、倉庫の中で静かに夜を越していくのだった。




☆☆☆☆☆で、今日のラッキーアイテムが見つかります。


押さないと、夜に謎の物音がします。

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