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スマホの落とし穴

創作落語でそうくるかぁ。

キミがそれをネタにするのか、と。

【登場人物】

- 亭主(話の主人公)

- 妻(亭主の妻)

- 店主(スマホ修理屋の主人)


---


亭主: 最近は本当に便利な世の中になったもんだねぇ。なんでもスマホでできちゃう。買い物も、銀行も、調べ物も…おかげでわたしの生活もすっかりスマホ依存になっちまったよ。


妻: あなた、スマホばっかり見てると、目が悪くなるわよ。それに、ちょっとは家のことも手伝ってくれると助かるんだけど。


亭主: そうは言っても、仕事のメールもスマホで確認しなきゃならないし、重要なニュースもチェックしなきゃならない。これがないと生きていけないってくらいなんだ。


妻: あら、じゃあそのスマホが壊れたら、あなたどうするのかしら?


亭主: そんな心配は無用だよ、最新のスマホだから壊れることなんてありゃしないさ。ほら、バッテリーも長持ち、画面も強化ガラスで割れないって…


(スマホを手に取り、見せびらかす亭主。しかし、手が滑ってスマホが床に落ちる)


亭主: あっ…!


妻: あら、割れちゃったわね。


亭主: そんな…ちょっとぐらい落としたくらいで壊れるわけがない…って、え?画面が真っ黒じゃないか!なんだこれは!


(あわててスマホを拾い上げるが、電源が入らない)


亭主: どうしよう、これじゃ何もできない…まさか、こんな大事な時に限って壊れるなんて。これじゃ仕事もニュースも見られないじゃないか!


妻: だから言ったでしょ?スマホばっかりに頼るのはよくないって。


亭主: そ、そんなこと言っても…これは一大事だ!すぐに修理屋に行って直してもらわなきゃ!


---


(スマホ修理屋の店主の登場)


店主: いらっしゃいませ。どうされましたか?


亭主: スマホが…スマホが壊れちゃって、電源が入らないんです!急いで直してください!


店主: なるほど、ちょっと見せてください。


(店主がスマホを調べる)


店主: ふむ、確かに電源が入らないですね。でも、これはすぐに直せるかもしれませんよ。


亭主: 本当ですか?お願いします、何としても早く直してください!


店主: かしこまりました。ですが、念のために言っておきますが、もしこのスマホが完全に壊れてしまった場合、新しいスマホを買わなければならない可能性もあります。


亭主: そんな…新しいスマホなんて高いんだ、できれば修理で済ませてほしいんです!


店主: そうですね、それでは早速修理を始めますので、少々お待ちください。


(修理をしている間、亭主は焦りながら待つ)


店主: お待たせしました。電源は無事に入るようになりましたが…


亭主: よかった!これで仕事に戻れる!


店主: しかし、データが全部消えてしまっています。


亭主: えぇぇぇっ!全部って、そんな…大事な仕事のデータも、写真も、メモも全部なくなったのか!


店主: 申し訳ありませんが、データの復元は不可能です。もし普段からバックアップを取っていたなら、それを使って復元するしかありませんね。


亭主: バックアップ…取ってなかった…。


店主: それは残念ですね。今後はこまめにバックアップを取ることをお勧めします。


亭主: あぁ、もう…スマホに頼りすぎて、こんな大失敗をするなんて…。これからはもっと慎重に使わなきゃならないな。


---


(家に帰り、妻と再び話す亭主)


妻: どう?スマホは直ったの?


亭主: うん、直ったよ…けど、データは全部消えちゃった。


妻: あらまぁ、それは災難だったわね。でも、それがきっかけで少しはスマホから離れるようになるんじゃない?


亭主: うん、そうだね。スマホに頼りすぎると、逆に自分の生活が壊れることになるって、身をもって分かったよ。これからは、もっとバランスを取って使うようにするよ。


---


【終】

私も馬鹿に出来ない話なので、スマホに肩掛けのストラップで落とさないようにしようと思いました。

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