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私は彼が好きだ。
彼が好きだ。
シークレットブーツを履いて少しだけ身長を盛ってるところとか、片方だけ二重の瞳とか、そういうところが好きだ。だから大人しく、彼の浮気相手をする。
そんな健気な自分もきらいじゃない。
男っぽい手のはわせ方とか、キスをするとき首元に置かれる手とかそんなとこも好きだ。目が合うと罪悪感で少し視線を逃がすとことか、そんなのも全部。
悪になりきれなくて、優しくもなりきれない、中途半端なところも好きだ。
浮気する私は醜くて、いやしくて、嫌いだ。それでも彼女のいる男を好きになるのは、そんな浅ましい自分に酔っているからだろう。
こっちを向いて。
今頃彼女といるのだろうか、なんて無駄なことを考えて泣いてしまうこともある。
かおるに抱かれるようになって、5キロ痩せた。私は心を犠牲にして、スタイルの良い女になり、好きでもない男から視線を浴びて過ごす。
幸せ太りがあるのなら、これは不幸痩せって言うのだろうか。
こんな私は地獄に落ちるのかな。
「はな、今日飲み行ける?高校の友達他4人と」




