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現実が見えぬチーターにこの世は救いを差し伸べぬ  作者: 夜明け
死者は物を言わず、されど何かを訴える
7/18

解決の糸口は見えず、されど問題は進む

この小説を見に来て下さりありがとうございます。

不定期で小説を投稿していきます。

どうぞよろしくお願いします。

数日後、やはりデモは激化していた。私が脅したと言う嘘の着火剤によって。

「セバスチャン、商会の支援に伴う調査はどうなった。」

「そちらの調査は完了しておりますが、いつもと変わらない調査結果となっておりました。」

正直に言うと商会を通じ、誰かがデモ隊を支援している線を考えていた。しかしながら其処では無く、

「検閲所はどうなっている。」

「怪しい事は特に無いと。」

ああ、ここまでやったんだから普通のデモなんだと誰かが言うのかもしれない。

だが、あの代表で来た男の違和感がどうも拭い去れない。

あとは…

「領主様、あの男がどうしても胡散臭いのですか。」

「ああ。あそこまで胡散臭い男は早々居やしない。」

「しかしながら此処までやっても出て来ないと言うことはあの男は大それた事も出来ないでしょう。デモを放り謁見と葬儀の準備を進めるべきでは。」

「しかし、この国は未熟者と愚者に厳しい。」

「その通りですな。」

そう言うと私たちは同時にため息を吐いた。

この国は爵位がきちんと継承されるまでに少々長い時間を要する。これは何故かと言うと、その期間をお試し期間とし、問題が起きないか、もしくは問題が解決できるかが見られるからだ。

今回の場合、このデモを解決しなければ謁見には進めない。このままぐだぐだしていると最悪の場合お取り潰しだ。

そんな事を思いもう一度ため息を吐きたくなっていると、突然町中に鐘の音が鳴り響いた。

「領主様‼︎」

「ああ、これは何があった。」

直ぐに外に出た者の一人が答えた。

「燃えている…いや、警邏隊です!警邏隊の詰め所が襲われています‼︎」

頭がとてつもなく痛い。警邏隊は民を守る存在、それが襲われるなど余りにも吐き気がしてくるが領主の仕事は果たさなければならない。

「何処の誰がが襲っている!」

「デモ隊です‼︎」

先程からずっと鳴っている鐘の音がまるで不穏の訪れを伝えてるかの様だった。

読んで下さりありがとうございました。

また、次の話が投稿された時に読んで下さると幸いです。

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