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現実が見えぬチーターにこの世は救いを差し伸べぬ  作者: 夜明け
死者は物を言わず、されど何かを訴える
3/18

無理難題

この小説を見に来て下さりありがとうございます。

不定期で小説を投稿していきます。

どうぞよろしくお願いします。

人と言う物はあまりにも合理的ではない。何なのだ、この世に生まれた事を後悔でもしたか、そう聞かれるかもしれない。答えは限りなくイエスに近いノーだ。だから、どういう事だって、答えはこうだ。

「当主様、領地内で戦争反対のデモが引き続き行われています。」

そうなのだ、戦争反対のデモが領内で続いているのだ。

この国の戦争は周期的に領が指定されてその領が兵を出すと言う事になっている。

単純な話、解消はしなくていい。何てったて王命なのだからという理由で突っぱねる他ないのだ。しかし、この問題はそれで解決しないのだ。

実は、この国の法では領主交代から1年は兵役を負わなくて良いという物がある。

爵位を受け継いだ者からしても、早々に軍役をしなくて良く、軍部からしてもお荷物を抱えなくても良いという神制度なのだが、今回、実は父と母が亡くなる前に兵役の発表をしており、その時からデモはあったのだ。それで二人が亡くなった後、兵役が無くなったという情報をすぐに流したのだが、

「無理な要求をされてもな。」

今度は戦争を止めろ、と言うのだ。

あまりにも無理難題がすぎる。人類が今まで何度戦争を回避しようとして失敗してきたか、民は分かっているのか。

止めようとした結果、彼らが逆に戦争に巻き込まれる可能性もあると言うのに。

幸いな事に、決算の時期では無く、葬儀の準備に集中でき、父と母からの恩を感じている者はきちんとやってくれているので最低限の仕事は出来ているのだが。

「デモ参加者以外から苦情が届いています。商売に差し障りが出る、仕事が捗らない、と」

別に私が我慢すれば良いのならばこのままでも良いのだが、他の人にも迷惑になっているのだ。

民の商売が上手くいかないのは経済状況の悪化、最悪の場合は治安の悪化にも繋がる。

今にも解決すべき問題なのだろうが、解決の糸口が無いというのが問題だ。

「…領内のまともな運営をしている店を支援しろ。」

「かしこまりました。」

「それと、このデモの代表者を呼べ。話を聞くとだけ言って。」

セバスチャンは目を点にしながらも静かに頷いていた。

読んで下さりありがとうございました。

また、次の話が投稿された時に読んで下さると幸いです。

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