番外編 マコト・エイロネイアーの謝罪会見
※次章もすぐに始められるかわからないので、後書きで三章でのこだわりのある回についてお話します。嫌な人はご注意ください。
司会「え〜、本日は記者の皆様、マコト・エイロネイアーの謝罪会見にお集まりいただきどうもありが――」
記者「御託はいいからマコトを出せー!」
司会「で、では登壇していただきましょう。マコト・エイロネイアーです!」
マコト「あ、ああ……俺がマコトだが……って眩しっ! 眩しい! ってかこれ何の記者会見!? え、謝罪会見!? 誰の? え、俺の!?」
記者「とぼけるなー!」
「よくそんな立場でちょっと遅刻できるなー! 英雄様は偉いなー!」
マコト「いやいや、え? マジで言ってんの? 謝罪会見じゃんこれ……マジで『※強い光の点滅にご注意ください』とか画面に出てくるヤツじゃん。このマイクに喋るってか? ってか俺何したの? 謝るようなことした?」
記者「ギャオオオオオオン!!」
司会「え〜記者の皆様のブチギレ具合いが半端ではなくなってきているので、皆様スクリーンにご注目ください!」
マコト「ん……?」
司会「こちらは『能力ガチャを引いたら、武器ガチャが出ました(笑×2)〜こう見えて異世界の救世主なんです〜』第三章、75話での……ジャイロ・ホフマンの台詞です」
マコト「お〜ジャイロ映ってんなぁ」
『やめねーよボケ!! よくもオレの部下たち痛めつけてくれたな! 全部てめーに返してやっから、よ〜〜〜く味わえやぁっ!!!』
司会「続きまして同作品の同章、76話での……マコト・エイロネイアーの台詞です」
マコト「俺!!?」
『必要に迫られれば俺は殺すぜ? 信じられねぇなら――今からよ〜く味わえよ』
マコト「…………おい、まさか……」
司会「今回の騒動の発端は――ジャイロの台詞と酷似した台詞を、すぐ次の回でマコトが発したことにあります!! 要するにパクリ疑惑でございます!!!」
記者「ふざけるなー!!」
「主人公の風上にも置けないわぁ!!」
「どう責任を取るつもりだー!」
「日本人なら腹切れ腹!!」
マコト「くだらねぇッ!!!!??」
司会「……謝罪内容について周知していなかった様子でしたが、説明を受けてどうですか? 『よ〜く』のところとか似すぎだと思うんですけど?」
マコト「あぁ!? どうですかも何も、くだらなすぎて話にならねぇよ!」
記者「さ抜き言葉だ!」
マコト「さ抜き、さ抜きうるせぇな! うどんでも食ってろよ!」
記者「態度悪すぎ!」
マコト「ってか、ちょっと待てよ! 謝罪するべきは作者だろ! 名前何だっけ? 忘れたけど作者をここに連れてこいよ!」
司会「以下、作者からの伝言です。『生みの親を悪く言うな。物語の大半は貴様の起こす行動に丸投げしている。潔く腹を切れ』とのこと」
マコト「クソ野郎!! 念入りに俺のせいにしやがって、お前がセリフ被らせちゃっただけだろ!! そしてお前らどうしてちょいちょい俺を武士みてぇな扱いすんの!? 切らねぇから腹なんか!」
記者「早く謝罪しろー!」
「土下座しろー!」
司会「もう面倒なのでさっさと一発謝罪しちゃってくれませんか??」
マコト「は〜ぁこのたびは俺がご迷惑をおかけ致しまして……いややっぱおかしいだろ!!?」
記者「早く謝罪しろー!」
「土下座しろー!」
マコト「ああ、記者のセリフのレパートリーが尽きてきたところで……やっちまうか」
司会「お? やります?」
マコト「誠に……申し訳なかった!! ……マコトだけに!!!!」
司会「……」
記者「……」
「……」
「……」
マコト「……」
司会「ちなみに台詞の修正の予定はありません。面倒臭いから。ところで……オチはどうしますか?」
マコト「知るか!!!」
ここからは三章の振り返りの話です。
…実は作者が一番気合を入れられたと思われるのは、プラムを救出する場面でした。
さんざん引っ張ってきた目玉要素でもあるし、当然だろって話ですが…
漫画でもアニメでもドラマでも、作者が好きなシーンに『一つの出来事によって(無関係っぽいことも含めて)色々なことが解決する』というものがあります。
なのでプラム救出シーンは
・プラムがゾンビから人間に戻る(本来これだけ)。
・ジキルがポーションを偶然拾い、プラムゾンビに偶然追われていたのが功を奏す。
・二章でゼインが推理したポーションは正解だった。
・道化のようなマコトの珍しい真剣な表情。
・ジキルが感動の涙を流す。彼女の視点でマコト、プラムの絆がわかる。
・プラムが『愛の魔法』を習得し超強化。
ちょっと強引でしょうか。でも起きていること以上に色々と解決されたような気がしませんか?
長く引っ張った分だけ魅せることも必要だとはわかっているので、やれることはやったつもりです…
全部ちゃんと書いてるつもりですが、他にも気合が入った回では、アバルドが頑張るシーンとかもあります。
そんな話でした。




