ワールドスタープロダクション本社⑤
前回のお話に沢山の感想を頂き協力ありがとうございました。
皆さんもいろいろ思いでがあるようでとても参考になりました。
また協力して頂きたい時はよろしくお願いします。
ん~悩んで思い出した最初の曲は『夏祭り』だった。それも15歳ぐらいの女の子達が歌った方だ。でもあの曲って確か新曲じゃなかったはず………もう以前に出てるはずだから除外かな………ちょっと歌いたかったけど。
そんで次に思い出したのが『亜麻色の髪の乙女』でもこれも確か以前に出てた曲なんだよな~
そしてやっと思い出したのがMISIAの『逢いたくていま』これならまだ世に出ていないはず………
今回はこの一曲だけにしよう。
カラオケ大会が終わってから、ふと気がついた。元々作詞したり作曲したり歌う予定の人達の仕事を奪う事になるって事に………
ならどうするか考えたけど、これと言う答えは出なかった。しいて思い付いたのが3年後とかに無償で楽曲提供として本来の歌い手に返す事ぐらい。作詞や作曲してくれた人の名前までは覚えてないのでその方達には悪いけど何も出来ないかな。縁があれば作詞とか作曲を頼めればいいけど。
それと自分で決まりを作った。
未来の曲を使わせて貰うのは5曲だけと。
カラオケ大会で使わせて貰った曲は『ありがとう』と『ハナミズキ』それに今から歌う『逢いたくていま』
だから後2曲になるけどまだ決めていない。
軽い気持ちでは歌えないと自分の心の中で決意して、俺は富岡さんとジェシカ社長頼み通りに歌った。
驚いた事に富岡さんは以前の歌の音を覚えていて凄く歌いやすかった。それに合わせて1曲目の『ありがとう』を歌い終わるとジェシカ社長から歓声が上がった。
「ブラボー!凄い!凄くいいわ~。初めて聴いた曲だけど、私のハートにグッと来たわ!」と絶賛してくれた。
それから2曲目の『ハナミズキ』と『逢いたくていま』を歌った。途中やはり歌詞を全部覚えてないはずなのに補正が掛かった様に自然と頭に歌詞が浮かびあがるのは不思議な感覚だった。
声の大きさや感情の込め方で影響がどのくらいになるかの微調整が前より出来る様になったのか、泣くまではいかない涙ぐむぐらいの力で歌う事が出来た。
でもやっぱり富岡さんって凄いな。3曲目の『逢いたくていま』も初めてなはずなのに気になるズレもなく演奏できるって…………ん?あっこの前みたく親指立ててOK!みたく合図してくれたのは嬉しかった。
そうして初日にしてはいろいろあったけど会社案内?と説明?は終わったみたい。
ジェシカ社長もこれからやらなきゃいけない事があるらしく「今日はお疲れ様、明日もヨロシクね。」と足早に退室した。
もう17:00近くになるけどまだ仕事があるとかやっぱり社長の仕事は大変なんだな~。
それから私達も他のスタッフさん達に挨拶して退室した。さすがにちょっと休みたいので、鮎美と2人で部屋に向かった。
部屋に着いてベッドに倒れこむ俺。鮎美が心配そうに話し掛けてきた。
「お疲れ。大丈夫?」
「ん?ちょっと疲れたかな。気疲れってやつ?それに着替えと慣れないメイクとかされたのが一番キツかった。あれ本当に証明写真?」
「あ~あれね。私もこの業界の事わからないけど、もしかしたら芸能界用のプロモーション的な物なのかなって思ったよ。」
「そっか。やっぱり普通の社員証の証明写真とは違うよな~ってそうだ!それより本当にいいの?私のマネージャーなんて。」
俺はベッドから起き上がり鮎美の方に向いた。
「何言ってるの、私達友達でしょ?それに今まで優紀の事助けてきたのは誰かな~」
はぁ、ごもっともです。
「それに私も優紀が心配だしね。それを考えるとお金を貰いながら近くにいれるとか罪悪感さえ出そうだよ。だから優紀は私の事の心配よりこれからのお仕事を頑張ってね。いいわね。」
「はいはい。わかりましたよ。精一杯お仕事頑張りま~す。はぁ~仕事と言えば明日は何をさせられるか考えると憂鬱になりそうだよ。」
「そうだね~あっ、なら少し休んだら外に出てみる?気晴らしになるんじゃない?」
「おっ!それいいかも。全く近くに何があるかわからないから気になるよな。」
「そうそう、気になるよね。」
「………でも迷子になりそうな気もするんだけど大丈夫かな?」
「大丈夫!迷子になったらタクシー捕まえてワールドスタープロダクションにって言えば帰って来れるって。」
「おっ、それもそうか。よし!まずは飯食べれる所捜すか。」
それから出掛ける準備をして1階まで降りると入り口近くで、後ろから右腕の服を少し引っ張られる感じがして振り向くと小柄の女性が服を引っ張っていた。150cmぐらいかな、まるで子供に引っ張られてる人みたくなってるんだけど。
立ち止まり、よくよく見てみたけど…………誰?
俺が立ち止まった事に気がついて振り返った鮎美。
「あれ?響さん。」
「ん。久しぶり。」
「お久しぶりです。この前はご協力ありがとうございました。」
と挨拶をしているのだけど、まだ引っ張られてるのはなぜ?
振り払うのもどうかと思い、あえてその事には触れずに俺も挨拶した。
「初めまして黒沢優紀です。」
「…………知ってる。………………」
………………………………………………って、ここは自己紹介の流れじゃないの?
どうもこれ以上待っても何も言いそうにないので俺から話し掛けた。
「………それで、え~と何か用ですか?」
「………何処…行く?」
ちょっと困ってきたので鮎美の方をチラッと見ると、鮎美はわかってくれたのか代わりに話し掛けてくれた。
「響さん。今から近くに美味しいお店ないか探しに行く所なんですよ。良ければ響さんも一緒行きません?」
「…………一緒…………行く。」
はぁ、鮎美はこの人の事知ってるみたいだけど、どんな人なの?
あっ、でも本社に働いている人なら近くのお店とか知ってるんじゃないかな。ならとりあえずいいかな。
「優紀もいい?」
「うん、OK!」
そうして3人で初の夜の東京へと歩き始めた。
読んで頂きありがとうございます。
え~と基本的に平日の寝る前に執筆しています。
土曜日、日曜日は家族サービスと夜は子供と一緒に寝る為、執筆はしていません。
なので更新は平日の深夜になります。
まっ疲れて寝てしまったり、スランプでゲームとかで気晴らししてる時もありますが…………




