第2回未来の会の前に…………
今回ちょっと苦戦しました。
巻き巻きで進め様とすると説明文を短く要点だけ書いていくみたいになってしまって、そのせいで読みにくい感じになってしまったりと…………もう少し試行錯誤して書いてみますのでお許しください。
南さんの話はこの次にでもとなり次に私の話になった。
「それで嬢ちゃん、明後日には辞めるのか?新車機械購入の件とかこれからどうする?」
やはり舗装する機械を先に購入する件が気になるようだ。
「はい、その事も含めてこれからの事を詳しく話したいんですよ。また夜にでも時間空けて貰えませんか?」
仕事の話だけとはならないし、もし誰かに聞かれたら怪しまれる事間違いない。なにせ内容が未来の話だから。
「ん?新車の機械の件以外もまだ何かあるのか?」
その事に気がついたのか鈴木部長が聞いてきたので、私の計画を簡単に説明しようとしたら、桜田さんが口を出してきた。
「鈴木部長、今度は何か俺らにしてもらいたい事があるらしいですよ。それも拒否権ないらしいです。」
ちょっと!何を言ってるんですか!鈴木部長には違う意味で協力して貰わないといけないんですから、余計な事言わないでくれます?
「いや、いや何言ってるんですか!拒否権無いのは桜田さんだけですよ。」
「なぬ!?」
「次期所長様ですし。」
「はぁ?次期所長って………山田所長の定年ならもっと先だぞ?」
「そうですよね。何事もなければ………」
「……………………マジ?…………何が起こるんだ?」
「それは次回のお楽しみで!」
それを聞いた桜田さんは隣で悶えていたが、そこに鈴木部長が頭を下げながら話して来た。
「嬢ちゃん!すまんが今週中は無理だ。南の事もあるが組合の集まりと講習があるんだ。来週でもいいか?」
来週か~、まっ来週なら仕事も辞めて余裕あると思うから大丈夫かな。
それから鈴木部長と話し合い、来週に夕食もかねて集まる事に決まった。それと鈴木部長が次回の場所を準備してくれる事になった。
「では来週お願いします。」
私は桜田さんと会社に戻った。
実はここ最近毎日の様にジェシカさんから電話で何度もお願いされていた。
いろいろとしたい事があるらしく早く会社に来て欲しいと熱弁された。何でもプロフィール写真をプロのカメラマンで撮りたいとか、衣装合わせをしたいとかエステに一緒に行きたいとか会わせたい人がいるとか要望が沢山あって覚えきれていない。
さすがに今からジェシカさんが準備してくれた部屋に引っ越しするには時間が無さすぎなので、とりあえず2泊3日の予定で再来週行く事になった。
いや~忙しくなってきた。
会社に戻り桜田さんと新車の舗装機械の件の打ち合わせをして定時で帰った。
会社から出ると約束通りに鮎美が迎えに来ていた。
「おつかれ~、金田から伝言で夕方の6時頃には着くって言ってたよ。」
「さすが金田!仕事が早いね~それに安いし、本当に金田大丈夫なの?経営とか?」
「ん?そっか~優紀は知らなかったっけ?金田の会社ね、企画だけじゃなくいろいろやってるから儲かってるよ。」
「へ~儲かってるんだ?って鮎美随分詳しそうだけど何で?」
「え?あぁ~たまに手伝ってるから。」
「そっか~私も何か手伝える事あるかな?」
「……………………か、金田に今度聞いておくよ。」
そんな会話をしながら近くのホームセンターに向かって貰った。引っ越しの為の段ボールとかガムテープとか欲しかったから。
それにしても鮎美に芸能界デビューの話をして引っ越しの件を話したのに随分そっけない態度の様な気がするんだけどこんなもんなのかな?
もっと寂しくなるみたいな感じになると思っていたんだけど……………………まっ母さんも同じ様な感じだからそんなものなのかな。
そして次の日。
桜田さんと舗装機械のメーカに乗り込み不正をしている事を知っていますよ!的なお話をして購入の件を決めてきた。
その事を鈴木部長に夕方電話で報告すると喜んでくれたが、その件とは別に娘さんがどうしても私に会いたいと……………………え?会った事ないはずなんだけど…………詳しく聞くと、どうもカラオケ大会を見に来ていたらしくファンになったそうで…………ファン?はぁ?歌声に感動して泣いてしまったと…………心当たりがアリアリだった。
しかし何で私の話になったのか?と聞くと、昨日の夕食の時に私達と会う予定の事を奥さんに話していた時に会話を聞いていた南さんから聞かれたらしい。
「あら?この前の確か黒沢優紀さんと桜田さんでしたっけ?もしかしてこれからの事ですか?」
「あぁ、この前は南の事だったが今度は仕事の話もあるらしい。」
「ちょっと、ちょっと!今、何て言ったの?!」
「ん?なんだ急に?母さんに来週の予定の話をしてただけだ。」
帰って来てから微妙な距離感で会話しにくい状態だった南さんから、前のめり的に質問されてビックリしたそうだ。
「そうじゃなくて!今、誰って言ったの?」
「誰?嬢ちゃんと桜田君の事か?」
「違うって…………嬢ちゃん?嬢ちゃんって黒沢優紀さんの事?もしかしてお父さん知り合いなの?」
とそこから質問攻めにあい、南さんからもカラオケ大会の事を詳しく説明されて最終的に『会いたい!』とお願いされているらしい。
まっそのおかげで娘の南さんとは気兼ねなく話せる様になったと言っていたから良かったのかもしれない。
そんな訳で第2回未来の会よりも先に鈴木部長のお家にお招きされた。
『会いたい!』って言われても私、写真でしか見た事ないんですけど……………………
それから土曜日に無事に会社を退社した。一ヵ月で辞める為かなり微妙な空気の中「一ヵ月と短い期間でしたが、皆さんありがとうございました。」と言ってきたが、皆本社での事件をその時には知っていたらしいので軽蔑的な視線が無かったのが救いだった。
そして…………日曜日。
今日は朝から晴天。今も暖かい日差しが窓から部屋に届いています。
しかし…………今私は鈴木家のリビングで3人掛けのソファーに座り、隣には南さん。そしてマジマジと視られています。
なぜでしょう?
右斜め前には一人掛けのソファーに座り、苦笑交じりの笑顔でいる鈴木部長。その苦笑の意味は私の困った状況を見てですか?それとも南さんのこのテンションが壊れている様子にでしょうか?
…………意味がわかりません!南さんは彼氏に捨てられて帰って来て落ち込んでいるはずでは?お腹に赤ちゃんがいるんですよね?そもそも私に会いたいとか…………個人的には会った事もありませんよね?
「うわぁ~~~本物だ~それもこんな真近で…………それも滅茶苦茶可愛い!!!」
本物って何ですか?偽物いるんですか?
と女性らしい感じで考えてみたけど、本当に意味がわからん。
『会いたい!』と女性に言われて嬉しかったので来てしまったのもあるし、カラオケ大会の優勝でちょっとした人気者になったのかなって………だけど実際に自分にこんなにも興味を持たれてマジマジ見られるのが怖い事とは思わなかった。
目を見て会話する事が余りにも怖くて外を見ている状態。そしてこの状態が5分程続いている。
そして…………観察に満足した南さんの次の行動は質問攻めだった。
「優紀さんは何歳なの?」「…………18歳です。」
「高校はどこだったの?」「…………椿高校です。」
「何処に住んでるの?」「…………柳町です。」
「彼氏はいるの?」「…………いません。」
と、まぁいろいろ30分程聞かれた。最後の方は疲れてきて危うくスリーサイズまで言ってしまいそうになった。バストサイズしか知らないけど………鈴木部長から仕事を辞める事を聞いていたのか、最後の質問は「これからどうするの?」と聞かれて素直に「…………芸能界に」と答えてしまった。
流石に鈴木部長もその事を知らなかったからビックリしたのか先程までの聞くだけの姿勢だったのが初めて質問してきた。
「いつから行くんだ?」
今日は日曜日だから今週でいいのかな?
「とりあえず今週ちょっとだけ行ってきます。」
「ん?ちょっとだけ?厳しい世界じゃないのか?騙されてるとか大丈夫なのか?」
何か心配してくれてるみたいで少し父親を感じてしまった。うちの父さんも生きていればこんな事を言ってくれたのかな?
「大丈夫だと思います。結構有名な会社らしいですし社長さんとも会っていますから。」
「…………そう「何て会社なの?」」
おっと鈴木部長の話を遮る様にまた南さんから質問が来た。
「え~とワールドスタープロダクションと言ってました。」
「嘘!あの有名な所からスカウトされたんだ、いろいろな噂もある所だけど凄いな~。」
ん?噂?南さんってそういう事詳しいの?
「噂とはどんな感じのですか?」
「え?知らないの?結構有名だと思うんだけど…………え~と社長がアメリカ人で、その…………男好きで所属する社員を無差別に力任せに襲うって話。実際社員の9割が女性で1割しか男性がいないのはそれが原因なんじゃないかって。」
アメリカ人ではないけど………………………………ありうるかも。力任せはないかもだけど、押しが強そうだからな~
「それでどれを目指すの?やっぱりアイドル?ん~~優紀さんならモデルも女優もいけると思うけど。」
そう言われてみれば考えてなかった。でも確かドラマのオーディションを受けて欲しいって言われてたっけ………なら女優でデビューするのかな?
その後昼食を頂いて帰った。
帰宅する時に南さんの勢いに負けて連絡先を教えた。しかし後で後悔する事になった。
だって毎日の様に電話してくるんだもの…………
読んで頂きありがとうございます。
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