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ゴールデンウイーク ②




カラオケは最初の2時間は俺の実験で使い、残りは鮎美と金田も歌い4時間が過ぎて行った。

15:00でカラオケ終了。鮎美は用事を思い出したと早々に帰った。

そして今は金田と2人でファミレスにいる。


そう言えば過去に戻って来てから金田と2人でいるの初めてだな。


「なぁ金田。お前会社作ったって聞いたけど、そのアレだ。経営とか大丈夫なの?」


素朴な疑問を聞いてみた。


「あ、うん。ちゃんと利益も出てるし大丈夫。………………………………それで、ひ……………………優紀さんにお願いあるんだけど。」


ちゃんと利益は出てるみたいで安心した。それでまた『ひ』で一度止まる言い方も慣れてきた……………………ヒッキーとかあだ名付けられているんじゃないかと俺は推測している。それでお願いとは何だ?


「お願い?何?」


「これなんだけど……………………」


そう言って金田は持っていた少し大きめなカバンから封筒を出して渡してきた。

その袋を貰い中を見てみると、フイルムと一枚の写真。出して見ると、あぁ~あの時の写真出来てたんだ。

おっ!今の自分の姿だけど、きわエロが見事に写っていた。あれ?でも1枚だけ?


「なぁあとの2枚は?見たいんだけど…………」


「あ、鮎美が持ってる。」


「鮎美が?何でアイツが持ってるんだ?アイツもしかして百合系だっけ?」


「ゆ、ゆ、百合って…………違うと思うけど。」


「だよな~今度見せて貰おう。そんでこれ貰っていいの?」


俺は写真を1枚ヒラヒラと持って見せた。


「は、早くしまって!」


何?こんぐらいの写真で恥ずかしがるなって……………………ん?そう言えば金田まだこの歳の時って童貞だったよな。はぁはん、そういう事か初々しいな。早くあの子に出会うといいな………………………………


「あーーー、マズイじゃん。金田お前……………………あの子とどうやって出会うんだよ。」


「え?何?あの子?誰の事?」


そうだ、俺が女になった影響で金田と鮎美の未来が大幅に変わっている事をすっかり忘れていた。

確か金田の結婚相手の名前は『柿崎 奈々子』だったはず…………2年後に出会い1年で結婚したはずだ。

何とか探して出会わせたいけど、確か1個下って言ってたから今はまだ高校生か……………………

これは忘れない様にしないと………………………………


「すまん!何とかするから金田お前はそのまま(童貞)頑張れ。」


「なんで謝られてるのかわかんないよ!それに何を頑張ればいいの?」


「まぁ、気にするなって。それより俺も金田に頼みたい事があったんだけどいいか?」


「……………………何?また飲み会?」


「違う違う。人を探して欲しいんだ、金田なら見つけられるかなって思ってさ。」


「人探し?うちの市内の人?」


「あぁ多分この市内の何処かにいると思うんだ。名前は笹倉 香織(ささくら かおり)俺達と同じ18歳。もし見つけれたら教えて欲しいんだ、頼めるか?」


「え~と探してみるけど、見つけたら優紀が会いたいって言えばいいの?」


「いや見つけるだけでいいから。」


「ん~わかった。何か事情があるんでしょ?見つけたら教えるよ。」


「頼む。ちゃんと報酬考えておくからさ。」


こうして金田に人探しをお願いした。こっちにいるのも後1ヶ月……………………その間に見つかれば一度様子を見に行きたいし見つからなくても金田がこっちに残っているならいずれ見つかると思う。


それから金田に電話が来て仕事が入ったと聞きファミレスを後に帰る事になった。

ゴールデンウイーク中も仕事が入るって金田も大変なんだな。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



鮎美視点





何よあの歌声、まさか期待してた以上だなんて……………………もう本当に感動して泣いちゃったわよ。


私はカラオケが終わってすぐに二人と別れた。優紀には悪いんだけど思い付いた事を実行したくて、金田の借りたアパートに来ていた。鍵?勿論金田から合鍵をうばっ…………貰っているし。


それで実行したい事は次のBBQの事。

金田が借りる予約を取っていてくれた場所にはステージがあるのを思い出したの、そう!


優紀の歌をみんなに聴かせるの!

でもそうなれば資材とか準備しないといけない、でも今はもうゴールデンウイーク中。


手配とか無理そう……………………そこでジェシカさんに電話で相談する事にしたの。


「もしもし」


「あら~鮎美ちゃんどうしたの?優紀ちゃんがどうかしたの?」


どうしてすぐにジェシカさんがそう判断したかと言えば、私と金田の事での打合せは夕方の6時と決めていたから。


「えぇ、優紀が凄いんです!」


「な、何が凄いの?凄い興奮してるみたいだけど………」


「聞いてくださいよ。歌が信じられない程凄いんです!もう私、感動してずっと泣きまくりでした。」


「そ、そうなの?」


「それでジェシカさんお願いがあります。」


それから私はファンクラブに向けての企画の中で、みんなに優紀の歌を聴かせたいと想いをぶつけた。その為に音響資材を借りたいと懇願した。


「いいわ、手配してみるわ。でもまだどうなるかわからないからね?ちょうど今日と明日野外ステージへ出向してる音響グループがいるからお願いしてみるわ……………………今からだとゴールデンウイークの最終日になりそうだけど、それでもいい?」


「えぇ、準備して貰えるならいつでもいいです。私が何とかしますから!」


「……………………あと折角だから撮影もしたいわね。優紀ちゃんの歌はこちらに来てからテストするつもりだったんだけど、カメラ映りも試したいし会場の参加者全員の撮影許可取れるかしら?勿論撮影班もそちらに向かわせるわ。どう?」


「はい!私も撮影はしたいと思っていたのでみんなには告知して了承を貰います。」


「そう。なら聞いてみるわ、これが上手くいったら借り一つよ。」


「はい!」


何とかお願いを聞いて貰えた私はすぐに金田を電話で呼びつけた。

そして私の構想を金田に話すと金田はすぐにホームページに載せる準備をしてくれた。


後はジェシカさんの電話待ちになった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



秋元 ジェシカ視点




あたしのプライベートの方の携帯電話が鳴った。最近では優紀ちゃんの同級生でマネージャーをしていた熊谷鮎美ちゃんとの連絡用になっているわ。夕方の6時って決めてね……………………でもこの時間に鳴るって事は優紀ちゃんが何かしたのかしら?


「もしもし」


「あら~鮎美ちゃんどうしたの?優紀ちゃんがどうかしたの?」


「えぇ、優紀が凄いんです!」


「な、何が凄いの?凄い興奮してるみたいだけど………」


随分興奮しているわね、大丈夫かしら……………………


「聞いてください!歌が信じられない程凄いんです!もう私、感動してずっと泣きまくりでした。」


「そ、そうなの?」


優紀ちゃん、歌も上手いのかしら……………………でもそんな感動して泣かせるぐらいだなんて、まさか……………………あの力の影響?


「それでジェシカさんお願いがあります。」


鮎美ちゃんの話は優紀ちゃんの歌声をファンクラブのみんなに聴かせたいと熱意の籠ったお願いだった。そしてその為に自分達では準備出来ない音響資材を借りたいと……………………この子やっぱりマネージャーとしての才能がありそう、私の若い頃を思い出しちゃう。


「いいわ、手配してみるわ。でもまだどうなるかわからないわよ?ちょうど今日と明日野外ステージへ出向してる音響グループがいるからお願いしてみるけど……………………今からだとゴールデンウイークの最終日になりそうだけど、それでもいい?」


「えぇ、準備して貰えるならいつでもいいです。私が何とかしますから!」


「そうだわ、折角だから撮影もしたいわね。優紀ちゃんの歌はこちらに来てからテストするつもりだったんだけど、カメラ映りも試したいし会場の参加者全員の撮影許可取れるかしら?勿論撮影班もそちらに向かわせるわ。どう?」


「はい!私も撮影はしたいと思っていたのでみんなには告知して了承を貰います。」


「そう。なら聞いてみるわ、これが上手くいったら借り一つよ。」


「はい!」


鮎美ちゃんとの電話を終えてあたしは考えた。


音響資材と言っても運搬やら音響資材の設置・設定等素人がすぐに出来る様な物でもないわ。

ちょうど鮎美ちゃんや優紀ちゃんのいる場所の近くで野外ステージに派遣した音響グループと撮影グループがいるけど……………………責任者の 響 尚子(ひびき なおこ)ちゃんがOKと言ってくれるかしら?


そう思いながら響ちゃんに電話してみると


「……………………わかった。」


「本当に大丈夫?片付けに2日の予定よね?」


「………………………………そこ、行った事ある。ここより小さい……………………半分持っていければ間に合う。片付け……………………半分のメンバー置いてく………………………………ただ現地で人、欲しい。」


ん~~~この子仕事は凄い出来るんだけど口数が少ないし感情があまり出ない子なのよね。


「どのくらい必要?」


「………………………………電気設備に慣れた人……………………10人……………………ぐらい。」


「撮影担当の(かじ)ちゃんはどうなの?」


「………………………………ん?梶、ここの撮影、不満文句。元気。」


「あらどうしたのかしら?」


「……………………天気悪い。照明足りない。」


「あらあらそうだったの、野外だから天気は仕方ないわね。」


「……………………あと……………………高速乗る。」


「勿論いいわよ。今回急に無理なお願いしたんだものOKよ。」


「……………………わかった。……………………楽しみ。」


と電話が切れたけど、最後に響ちゃん小さい声で楽しみって言ってたわね……………………あの子、勘が凄くいいのよね。その響ちゃんが楽しみって……………………あたしも行けないかしら。


それから鮎美ちゃんに電話で手配OKって事と条件を追加で電気設備に慣れた10人が必要だって伝えたけど、その電話の後に響ちゃんから「演奏メンバーも行く」って10秒ぐらいの電話がきたわ。演奏メンバーもって何か凄い事になってきたわね。あたしもやっぱりいけないかしら?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



鮎美視点




それから電話を待つ事20分。

わたしの携帯が鳴った、やっぱりダメかな?そんな不安な気持ちを押し殺して電話に出るとジェシカさんから手配のOKを貰った。でも電気設備に慣れた10人が必要って……………………

それを横で聞いていた金田が私に指でOKって伝えてきた。

マジ?あんた凄いよ、マジ惚れそう……………………ごめん、やっぱそれは無いわ。


電話が終わると金田が


「大丈夫!ファンクラブの会員に電気工事士とか電気関係の仕事してる奴ら結構いたはずだから、優先的に会場に入っていいって伝えれば喜んで手伝ってくれると思うよ。」


「さすが金田やる~でも撮影の許可どうする?後参加人数もどうする?」


「それもホームページに載せるよ。電気設備に慣れた人10の募集と前もって説明で参加するならで撮影に了承したって事にするって………………………………後、参加人数だけど無制限にしない?あそこの公園のステージ施設なら500人ぐらいまでは大丈夫だと思うし、もしかしたら俺達の作ったファンクラブでの活動もこれで最後かもしれないし……………………『姫』のデビュー前の集まりに人数制限で参加出来なかったとか嫌だと思うんだよな。ダメかな?」


金田そこまで考えてたんだ……………………


「うん!いいと思うよ、折角だから盛大にやっちゃいますか!」


「そうと決まれば鮎美早く決めてね?」


え?何を?

私が意味が分からない顔をしていたら


「いやこれだけ規模が大きくなったのに第2回BBQ大会でいいの?」


あっあぁ~~~~どうしよう?


「え~と……………………カラオケ大会?」


「え?『姫』だけの?」


「……………………じ、自由参加の……………………」


「いやいや誰もそんな人数の前で歌いたい人いないって!」


「あぁ~~~~じゃどうすればいいのよ!もう参加した人にはもれなく抽選で優紀のきわどい写真プレゼント!とかしかないじゃん………………………………ん?」


「「それだーーーー!」」


それなら何人か出ると思うし最悪私達も歌えばいいし、そうすれば優紀を無理やり「ごめん。優紀の名前で参加にエントリーしちゃった。」とか言えばいいし……………………うん、うん、大丈夫。


こうして私達は動き始めた。




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