目標を決めてから行動しよう
ゲーム内で購入した艦船の扱いだが、どうにもこれまでの運営資料を確認すると、ライセンス生産の様な形で生産しており、異世界に転移した今、過去に購入した事のある兵器であれば材料費だけでいくらでも生産できるだろう。
資料を眺めて長考する。さすが私の部下だ、法則があり見やすい、我が社の。
私の持論だが、悪役には目的がありそれに向けて行動している。しかし現実世界においてそれは非常にあやふやだ、目的も決めずに行動している事がある。だって大変だもの。
しかし出来ているところもある、企業で言えば何年も赤字続きでありながらその後成長した、密林のような名前のネットサービス、あれなどは誰もが自宅にいながら品物を購入できる未来を目標に活動していたと邪推している。
さて私の目標を発表するとしよう。
「これよりミーティングを始める。」
モニタ―ごしに幹部及び、必要そうな知識を持った有識者が集まる。
「目標は我が社の存続、これを共通として考えて欲しい、」
『山本・資本、54歳、N国陸自出身の元幹部
事務・経理
。』
「ではコスト面の話をさせていただきます、まずは従業員の給料について、年間23億の電子マネーが必要です。またボスの能力で食料や資源などを輸入する必要があり、なおかつ兵器類の維持を考えるとさらに一年間に72億の電子マネー、一年以内に破産します。」
「急いで国としての体裁を整え、独自の通貨を発行、いや設定か、それで従業員の給料を払い各家庭の電子マネーと交換し私の能力による輸入資金に充てる。どうだろうか、どちらにしても国にした方が動きやすい。」
「分かりました、いくらか国家運営にかかわった事のある人間をあったってみましょう。」
いくつかの小国が崩壊した世界観の戦争ゲーム、多種多様な人材を集め、街を保有する軍事会社だからこそ思わぬ人材が出てきたりする。
しかしそれも延命措置にすぎない、体力のある今のうちに現状を打破できなければ……
「最悪を想定するべきではあるが、悲観にくれることもあるまい、さいわいなことに全員が軍事関係者であるため、今のところ自殺者などはいないが、いまの状態が何時まで持つか、最悪武力で町を占拠すれば良い、そう思えば少しは心が楽になる。」
「「またボスが怖いこと言ってる」」(部下の心の声)
「なんだ、目標の為に武力が必要なら使うべきだろう。逆に目標に沿わないなら行わない、感情、もっと言えば好みではなく目標に必要かどうかで議論すべきだ、私が武力で制圧といっている人に反論するならそう言う話をする。」
そう、私は組織の目標を決め、部下が用意した会いにや情報と言う道具から、どの道具が必要かを選ぶ。
それが私の仕事だ。
数による威圧のおかげか、出迎えの人間はそれなりにいた。
着なれていないのだろうか、背広に着られているような男が二人の人間をつれて前に出る。
またその後ろ人もよく見ればつぎはぎのある背広を着ているし、もう一人は作業服の上から背広のようなジャケットを着ている。
「ようこそ、ここはポガル町……」
何だろうそのゲームに出てくるような、町自体も立派な建物が多いが近くで見れば整備が追い付いてない、鉱石の枯渇した鉱山街のような印象。
「初めまして、民間軍事会社社長」