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海無き世界で空母を使えるか?  作者: テンユウ
5/8

着港A国的外交

「やあ、久しぶりだね小山君、」


空母の一室、自動販売機の前で、彼と出会う。


「おお、ボス、お久しぶりです。そういえば、最近はあまり会う機会がありませんでしたね、」


「ああ、この組織を立ち上げた当初は、私も副指揮官として、よく顔を合したのですが、組織が大きくなるにつれ、なかなか会う機会もありませんでしたからね、」


『小山・賢次、34歳、N国空自の空中機動精鋭隊出身

初期のうちは空軍・副指揮官を勤めていた、現在はパイロットとして、部隊を率いている。

各国の戦闘機に乗れることに魅力を感じ、除隊した後に、今の組織に入る。ざっくばらんな性格で、交友範囲も広い、』


そんな彼が、私の護衛部隊、ハリアーⅢを3ユニット分、30機を私の護衛として指揮してもらう予定だ。


「ははは、確かにそうだ、忙しかったからな、そうそう補給の件だが、確か戦闘機の燃料って灯油だったっけ?」


「確かそうですね、一般向けの灯油でも飛びますが、JP-4、JP-5、JP-8と3種類ありますからね、そういった話は、菅野さんあたりが詳しいと思いますよ。」


「はは、いい部下を持って幸せだよ、どうかね、うちの組織の戦闘機は、A国の物が多いからな、」


「いえいえ、R国の物や、たまにヨーロッパ方面の戦闘機が手に入ることもあります。使わなくなったものをたまにいただいてるので、時間のある休日には、空自時代の同僚と模擬戦なんかもしてますよ、」


確か空軍経験値アップボーナスであったな、友人の多い小山が、引退OR現役のパイロットを集めて、大会のような模擬戦を行った、なんてイベントのことを思い出す。


「ああそんなこともあったな、」


「ええ、一位にはなれませんでしたが、なかなかに楽しかったですよ、第二回大会も開いてみたいですね、」


燃料の補給の事も考えなくちゃ行けないな、何にしても安定した収入を得れる立場を目指さないと行けないだろう。菅野君に相談するのはいいかもしれないな、


『菅野・敬一、33歳、N国空自出身

空軍・整備長

除隊後、航空関連の会社に勤めて、後に組織に入る。現場の仕事に誇りを持っており、生活は謹厳実直、』


「ボス、ルック飛行隊から通信、どうします?」


「ああ、出るよ、」


そう返事をし、無線を捕る。


「ああ、こちら民間軍事会社スカイ社長、物語・整備、どうしましたか?」


「はい、青羽服艦長ニーナです。初めまして、都市ガルガの飛行場の使用許可が下りました。」


「青羽というのは?」


「は、はい、飛行船の名前です。」


「なるほど、わかった、ありがとう。」


無線を切り、指示を出す。さて、どうなることか、ここはカエサル風に、館内放送で話しかける。


「賽は投げられた、こちらの戦力を披露するぞ、武力で脅す。諸君にはあらかじめ伝えておくが、海岸部の都市と、より良い関係を築く為にもこちらの力を示さなくてはならない。何、よくあるパレードだ、主にA国のやりそうな、な、」


現在ミニッツ、まあ空母で運用している航空機は、70~80程の、そのうちの30がハリアーⅡ、ライトニングⅡも30ある。残りは、輸送や、偵察用の航空機だ。


ホーネット等の戦闘攻撃機はおいてきた。


10機のライトニングⅡを残して、私の乗るオスプレイと、その他護衛や販売用の荷物を乗せた、5台を護衛するように、残りの50機が飛だした。


「驚いた、大きな船だとは思っていたけど、これ程の飛行機を搭載していたなんて、」


普通の飛行船空母の搭載数が、平均で10機程なのだから、驚くのも当然だろう。それに海の上には、物差し変わりになるような物もなく、その大きさも正確には把握できていないと言うのもあるだろうが、


「こんな、兵力を持つ勢力が無名なんて、驚いたは、未知の戦闘機と言い、少し荒れるかもしれないわね。」


そう言いながら、町を一周するかのように飛来する戦闘機の群れを見ながら、そんな感想を漏らす。


「そうっすね、力を持つプレイヤーは、新しい戦闘機に目が無いですから、それより顔を青くした町長を見ましたよ、」


ルック護衛飛行隊の隊長である彼女は、あきれたように自分の雇い主を見る。


「連絡はしたのだけれどね、どうしたのかしら、」


いたずらが成功した子供のように、笑顔で笑う。


「み、未確認の飛行隊接近、数は、1,2,3、とにかくたくさん。見たことねえ飛行機だ、」


見たこともない戦闘機に何事かと、近くの町民が滑走路へと集まってくる。


「おや、少しうるさかったでしょうか、滑走路の使用許可はいただいたとお聞きしたのですが、」


人が集まっていることだし、ちょうどいい宣伝の機会になるだろうと、オスプレイの扉を開く、


「いくつか宣伝の意味を込めて、商品を運んでくれ、食品は試食も頼む。」


「わかりました、すぐに用意させます。」


ふくよかで、少し自信なさげな、身なりの良い気弱な男、彼が町長なのだろう。


「いえ、何分数が多かったもので、」


「ははは、空母に搭載できる程度の数の航空機なのですがねぇ、まあ音は大きかったでしょう。」


そう言いながらも、私は空母に搭載できる程度、小国の空軍並、驚いて当然などと考えて心の中でニヤリと笑う。


「私は、民間軍事会社スカイの社長、物語・整備よろしくお願いします。実は我々は海を利用した、船による大規模な海運会社を設立したいと考えております。先ほどの空母を見ての通り、飛行船よりも多くの物資を輸送できる船を利用した物流会社です。」


「は、はぁ、なぜ飛行船ではなく船を使っているのですか?」


「町長失礼ですよ、」


「実はですね、我々は孤島の街で暮らしておりまして、鎖国のような状態だったので、飛行船などの造船所が存在しません。そこで、これまで利用していた、我々の強みである船を生かした商売をしようと思い、海運会社をと考えました。要は、自分の特色を生かしてお金を稼ぐという、みんながしていることですよ。」


「空賊の類ではなさそうですね、」


「僕はルック航空会社を信じてたよ、」


「町長、何言ってるんですか、さんざんビビっていたくせに、」


こそこそと話す彼らの様子に、私は不審がられてるのかと、少し不安になる。


「商売の話をしましょう。私の町の特産品です、良ければ手に取ってみてみてください、少しであれば試食もあります。」


物で釣ろう。後は、町の一員としてなじむしかあるまい、それぞれの町をつなぐ航路を確保し、依頼を受ける。まだまだ時間がかかりそうだ、

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