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海無き世界で空母を使えるか?  作者: テンユウ
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イベント

「すぐに艦隊を、いやまて、まあいい、キーロフと、ニミッツを出す。タイコンデロガ2隻を護衛、搭載ヘリは救護を前提の装備に。」


重原子力ミサイル巡洋艦、ゲームの中では、R国の兵器だ、ニミッツはA国の原子力空母、タイコンデロガは同じ国のイージス艦。


燃料の補給は危惧しているが、ゲーム上では、原子力で動く潜水艦、空母、巡洋艦は殆ど補給の必要ない兵器だ、タイコンデロガは流石に空母の護衛が少なすぎると感じたから用意した、燃料の補給の目処がたたないからと言って、空母を失っては元も子も無い。


「私も行く。」


「危険です。」


「空母が簡単に沈むか、それに現状を把握する必要がある。」


そう言って、空母に乗り込み、例の飛行船を目視した。


「デカいな。」


「ですね、一体どういった用途に使用しているのでしょうか?」


「さあな。」


その時、視界に文字が現れる。


『【イベント飛行船空母襲撃】

依頼主、ルック航空会社社長、

難易度レベル6

エネミー、空賊ブリストル ブルドッグ

クリア報酬、7万4千ガルフ【9千万~7千万】交渉可、

プレイヤーチャットあるいは無線。』


ブリフトブルドッグ、イギリスの複葉戦闘機だったか、プレイヤーチャットって言うのは何だ?


「プレイヤーチャットか、本当にゲームみたいだ。」


『プレイヤーチャットyes/no』


何だ?yesを押せば良いのか?


『もしもし、良かった、まさかこんな場所でプレイヤーに会えるなんて、依頼します。現在本艦を襲撃する空賊の迎撃をお願いします。』


は?て?な?、どういう技術だ?近くにいた部下に、こっそり話しかける。


「この、スクリーンぽいの見えるか?」


「自分には何も。」


「ああ、わかった、どうにも私と君らでおかれている状況がだいぶ異なるようだ。」


スクリーンみたいに映るその画面に話しかける。


『お、お願いします。』


どうやら通信は切れたようだ。


「複葉戦闘機か、飛行船の大きさには驚いたが、まあ脅威にはならなそうだしな、問題はこの訳のわからない能力、よし、ハリアー IIを出せ、ミサイル系は使わず機関砲だけで、行けるか?」


「はは、任せてください、この機体であれに落とされる様なことが有れば、引退しますよ。」


垂直に、発艦したハリアーⅡが無傷で戻ってくるまでに、そう時間はかからなかった。


「驚きましたボス、あれ飛行船空母ですよ。一体どうなってるんすかねこの世界は?」


パイロットの話を聞きながら、


「さあな、まあ無線で呼び掛ける。」


そう言って、私は通信を切る。


「初めまして、私はルック飛行隊の社長、ルクヌ・ナデージュです。報酬の件なんですが、そのお話が……」


「ああ、私は、民間軍事会社スカイの社長、物語・整備よろしくお願いします。」



「ええわかりました、報酬の件はそちらで話をうかがいましょう。これから向かいます。」


「えっ、そのわかりました。」


まあ、情報収集の為にも、こちらから出向こう。


「俺、ボスの名前初めて聞いたかも。」


「俺もだ、姿をかくして牛耳る系経営者だったからな。」


おいそこ、自分の組織のトップの名前を知らないとかどういうことだよ、どんな中二設定の経営者だったんだ私。


「オスプレイを用意しろ、あれなら大抵の場所に着陸出来る。それに見た目もな、小型の輸送機ぐらいに思ってくれるだろう。」


「すぐに用意させましょう。」


格納されていたオスプレイは、優秀な整備員具体的には練度レベルMax、により即座に発艦準備が整えられた。そこに、一人のいかつい男が歩いてくる。


『武田・一馬、41歳、N国海自出身、元准尉

海軍・指揮官

自身の実力が正当に評価されてないと感じ、今の組織に入る。性格は向上心が高く、現実的な見方しかできない。』


「おや武田君じゃないか、見送りご苦労、空母はよろしく頼む。非現実的な状況で混乱するだろうが、気を引き締めてくれ。」


「ええ、もちろんです。ですが起きてしまえばどんなことも現実です。私はそれに適切に対応するだけですから、彼らも連れてってください、特殊部隊からすぐに集めれる連中を集めました。護衛です。」


各所から集め、特殊な訓練を積んだ歩兵ユニット、一ユニット十人で構成されていたが、ゲームとは違い一人一人が、歴戦の猛者であることが感じられた、人間として格が違うとも思える。


「23人か、搭載量ギリギリだな、よろしく頼む。」


「「了解しました、」」


「俺が、この部隊の指揮をしてます。松山です。」


『松山・哲、23歳、N国出身、元D特殊部隊出身、

初期はうちの組織の陸軍・副官を勤めていた、除隊後は民間軍人会社を渡り歩き、今の組織に、傭兵として過ごしてきたことから、母国であるN国を平和ボケしているとたまにぼやく。』


「久しぶりだな、副官よりそうやって部隊を率いているほうが生き生きしてるように見える。」


ゲームでは、使わなくなった指揮官とかは放置しているが、こうやってその後も、特技を生かして仕事をしているのだと思うと、ゲームではなくちゃんとした現実だと改めて思い知らされる。


「はは、わかります、書類仕事とか、無理っすは、」


「おや、私もいますよ。」


『フアイサル・ハルブ、46歳、元EG国外交官、

外交官

気さくに話、相手を和ませることが得意、自身の仕事に誇りを持って当たることがモットー、第一次、及び第二次世界大戦の遠回しな原因になる、A国に立場を奪われるなど、最近外交に失敗続きのEG国に、二枚舌と言われたあの頃の外交官を目指してうちの会社で働いている。』


「はは、忘れてませんよ、ハルブ外交官、こんな状況ですがあなたがいてくれて心強いです。」


すると彼は、髭をなでながら口を開く。


「おや、そこまで言われては頑張らなくてはいけませんな。」


さて、何か情報があればいいが。

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