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千夜一夜 異世界冒険奇譚  作者: しっぽな
夜の物語
1/112

プロローグ

サブタイの変更をしました。

2018.8.14

 物語は、伝承の様な物で御座います。

 夜、寝る前に物語を母親は語ります。

 寝具に横たわる貴方は、頭上から音色を上げる言葉に、耳を傾け、小さな灯の中で一つ一つ拾い上げ、辺り一面に広げます。

 それは、胸が震えるような冒険譚であり、身も凍る恐怖譚でもあり、頬から雫が流れる悲劇でも、心が躍る喜劇でもあったでしょう。

 貴方の、拾い上げ、紡いだそれは、歪な物になっていたかもしれません。

 もしかしたら、一つの物語ではなく、或いは複数の物語を、違えて解釈しているかもしれません。

 が、それでも貴方はその物語を確かに、聞いていたのです。

 今では遠い過去の話。

 文字も読めぬ幼児が、頭の中で幾度も反芻し、その意味を真には理解できなかった話。

 昔を懐かしんでも、思い出せるのは母の腕の、胸の、その掌の、温もりだけ。

 これは忘れ去られた話。

 始めましょう。

 剣と魔法の物語を。

 忘れられた、男の物語を。

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