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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あなたを殺したら、私のものになる?

作者: 林檎

 ヤンデレ大好き!な私が書きました。

 よければ読んでみてください。

 私そっくりの、私の双子・留美るみちゃんはいつも私と一緒。二人だけの世界を創って、他の人に触れさせないようにする。私たちは永遠に一緒だから。呪いのように、永遠に……。



「留美ちゃん」

「なぁに、瑠奈るなちゃん」

 留美ちゃんは私そっくりなのに、私よりはるかに綺麗に見える。おまけに、頭もいいのだ。こんなに可愛い留美ちゃんと一緒にいれるのは、留美ちゃんそっくりの私しかいない。

「今日も男と話なんかしてないよね」

「当たり前でしょ。留美ちゃんがいるんだから」

「フフ、そうよね」

 私たちはいつも一緒。一生離れることなんかない。そう、思ってたのにね――。


「あんたさ、うっとうしいのよね」

「そうよ、留美先輩に近づくなって言ってるじゃん」

 いつものセリフ。私は留美ちゃんのファンにいつもこうして、小言を言われているのだ。うっとうしいのはそっちだ。私と留美ちゃんの邪魔をして。

「うっとうしいのはそっちでしょ?あなた達は留美ちゃんのなんだっていうの?」

「な、何よ!偉そうに!とにかく、留美先輩に近づかないでよね」

 あの人たちは誰?留美ちゃんは少しずるいよ。私以外の人と交流するなんて……。留美ちゃんって、私だけのものじゃないんだね。

 留美ちゃんに近づく奴は許さない。留美ちゃんに五メートル以内の範囲で近づいた奴は許さない。留美ちゃんが目の端にでも入った奴は許さない……。

 こう考え始めたら、止まらない。それが私の癖だ。今も、教室に閉じ込められてるって、言うのに。でも、大丈夫。留美ちゃんが来るって、私は信じてるから。

「瑠奈ちゃん!?大丈夫?」

 ほら、留美ちゃんんが来てくれた。私の為に。私だけの為に。それって、なんだか……すごく嬉しい。私って幸せ者だなぁ。

「大丈夫よ。留美ちゃんが来てくれたんだもの……」

 私は微笑む。

「ほら、お家に帰りましょう」

「ええ!」

 お家に帰ったら、学校の腐敗した泥棒猫などを見ずに、留美ちゃんと二人っきりになれる、幸せな時間。お父様や、お母様はあまり帰ってこないし。

 

 それに…、秘密の計画もあるのよ?留美ちゃん。



「留美ちゃん、晩御飯の前に地下室行っていいかな?」

「いいわよ。ただ、遅くならないようにね」

「はーい」

 螺旋階段をゆっくりと降りる。地下室には、ワインを保存している巨大冷蔵庫がある。それに、狂ってしまったお父様とお母様が作った毒もある。

 冷蔵庫は永遠に腐らないし、毒も簡単に人間を殺せる。


 今日、私は気付いた。私は留美ちゃん以外に、誰とも接しないけど留美ちゃんは、仲間がいっぱいいる。そんなの不公平じゃない?留美ちゃんも、私だけのものになってくれないと。

 だから、留美ちゃん、少し苦しいかもだけど、我慢してね?これも可愛い姉妹の為だと思って許して。それに……留美ちゃんは一生綺麗なままでいてられるのよ。それってすごく……幸せよね。

 私は螺旋階段を一段一段、ゆっくり昇る。生きてる留美ちゃんを見れるのはこれで最後かぁ。でも、私だけのものになるんだよなぁ。

 そうを考えると、嬉しくなって、階段を昇る足も弾む。左手は、瓶に入った猛毒をもって。

 留美ちゃん待っていて。すぐ、殺してあげるから――。



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