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もしもクソ客とメンエス嬢が入れ替わったら恋愛に発展するのか  作者: ino(小説家セラピスト)
第1章 入れ替わり前
6/30

5話 施術の準備

タナカが服を脱ぐのと同時に、ヒナもシャワーを出して準備した。


タナカが準備を終えると、ヒナはタナカをシャワー室へ案内した。



◆◇◆タナカのメンエスマニュアル◆◇◆


◎第五条

シャワーは時間を掛けて念入りに洗うべし

(特に、足裏、股間周辺、脇)


◎第六条

紙パンツを履くべし


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



当然ここでもタナカは独自のメンエスマニュアルを確実にこなした。


密着が多いメンズエステでは清潔感が特に大切になってくる。


SNS上で、セラピストのクレームとして、シャワー時間や紙パンツの事で頻繁に投稿があったので、タナカはしっかりとチェックしていた。


いつも5分から10分くらいシャワーには時間を掛けている。




結局、施術が始まるまでにコース時間の20分程度費やす事になる。


90分コースで予約したので、残り時間は70分程度。10分前にはシャワーを浴びる事になるので、施術時間は60分くらいにまで短縮される。


そんな悪条件でコスパは悪いのだが、それでもタナカはメンズエステにのめり込んでいた。




その理由の1つがセラピストのセクシーな衣装である。




タナカがシャワーを浴びる間に、ヒナはオプションで選ばれたマイクロビキニに着替えた。



タナカはシャワーを終えて紙パンツを履き、施術部屋に戻った。



するとマイクロビキニ姿のヒナが待っていた。


マイクロビキニから谷間がしっかりと見え、横乳や下乳も溢れていた。


細身なのに巨乳。しかも顔も美人で可愛い。


少し恥ずかしそうな微笑みもタナカのどストライクだった。


あまりの美貌とエロスに、タナカの紙パンツの中のリトルタナカがビックタナカになりかけていた。


完全なビックタナカになる前に、タナカは慌ててこう言った。


「ヒナちゃんスタイル良くて可愛いね!マイクロビキニもすごく似合ってるよ!」



◆◇◆タナカのメンエスマニュアル◆◇◆


◎第七条

名前で呼ぶべし


◎第八条

とにかく褒めるべし


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



衣装チェンジはメンエスマニュアルの七、八条を達成するのに絶好の機会だった。


施術中はうつ伏せの体勢が多く、セクシーな衣装をしっかり見れるチャンスが少ないからだ。




ヒナからしたら、ぽっこりお腹の紙パンツ姿の中年タナカは全くタイプではない。多少の気持ち悪さすらある。


それでもヒナは褒められて悪い気持ちにはならなかった。


かといって、いつも言われ慣れていているので、さほど嬉しいわけでもない。



しかし、クソ客だと聞いて警戒していたが、警戒心は徐々になくなっていった。


これは、タナカのメンエスマニュアルの成果なのかもしれない。



今までのヒナの経験では、クソ客は施術時間を短くされない為にシャワー時間が短い人が多かった。


しかし、タナカはシャワー時間が長くしっかり洗ってくれたように感じる。


清潔感があって施術時間も短くできるのでヒナとしては一石二鳥だった。


『私が美人で可愛いから私の前だけでは良客なのかもしれない』


そうヒナは心の中で期待した。



この後何が起こるか知らないヒナは、この時完全に油断していたのかもしれない。


タナカのメンエスマニュアルに騙されていたのかもしれない。




こうしてタナカの中の『クソ客』が一切出ずに施術がスタートしたのである。




閲覧ありがとうございます。

Twitterフォローもよろしくお願い致します。

@ino_shousetuka

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