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もしもクソ客とメンエス嬢が入れ替わったら恋愛に発展するのか  作者: ino(小説家セラピスト)
第2章 入れ替わり後
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30話 元通り!?

ピカーン



ヒナがキスをすると急に周りが明るくなった。



「眩しい……」



そして、ヒナが目を開けるとそこには驚きの光景があった。




そこにはタナカのキス顔があった。



「はぁ?何これ?」



驚きのあまりヒナはタナカの身体を押し飛ばした。


『ドカッ』



「いてててて…



あれ……」




「入れ替わってる!?」

(2人同時に言う)



タナカは自分の身体中を触り、ヒナは鏡を見て自分の顔や頭を撫でた。



「おい、俺たち元に戻ってるぞ!」



「うん、戻ったわね」



「これでまたメンズエステに客として行ける〜」



「あんたも好きね。


私はあんたと離れ離れになれる事が嬉しくてしょうがないわ」



「え、そんな寂しい事言うなよ〜


ところでなんで俺たち元通りになれたんだ?」



「え?それは……なんでだろう」



ヒナには心当たりがあった。



それはキスである。



ヒナは過去に色々と試してきたことを思い出していた。



……………………


◆入れ替わった可能性リスト◆


?気絶       

×オデコをつける


×手を繋ぐ

×鼻をつける

×ビンタ

×抱きしめる

×胸を揉む


?キス

?全裸で襲う


……………………



色々と試したけど、キスはしたくなかったからしてなかった。



2人が元通りになったことで、ヒナはキスをすると入れ替わるのだと気づいた。




「そういえば入れ替わった瞬間にお前は俺を突き飛ばしたけど、その前に何かしてたの?」

 


そう、タナカが言った。



「え、いや、なんかあんたの顔を近くで見てて……」



「え?それだけで入れ替わるか?」



不思議そうにタナカはヒナの顔を見た。




「ま、いいじゃない元に戻れたんだし、男なら細かいことは気にしないの!!」



「はぁ?なんか隠してるだろ……怪しい」



「そ、そんな事ないから」



ヒナは自分からキスした事は口が裂けても言えなかった。




「ま、いいや。とりあえず俺は家に戻るわ。家族にも迷惑かけてるしな」



「うん、戻って戻って。そして家族サービスしてあげて」




「ところで体調はどう?俺は入れ替わって元気になった気がするけど……」


そう、タナカが心配そうに尋ねた。



「私はなんか身体が重い気がする……」



「そっか、お前の身体は倒れたばかりだし無理してきてるから、しばらく安静にしてた方が良さそうだな」



「そうね。仕事もしばらく休む事にしてるし、ゆっくりできそう」



「じゃあ、とりあえず帰るな。ほとんどの荷物は置いてくし、また連絡するわ」



「うん、じゃあまたね」



こうして入れ替わる事ができた2人だが、すぐに縁を切る事ができず、とりあえずそれぞれの生活に戻る事になったのである。




続く

閲覧ありがとうございます。

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@ino_shousetuka

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