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もしもクソ客とメンエス嬢が入れ替わったら恋愛に発展するのか  作者: ino(小説家セラピスト)
第2章 入れ替わり後
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29話 キス


「ただいまー」



片付けを終えてタナカの姿をしたヒナが帰宅した。



「おかえりー」



ヒナの姿をしたタナカはすでに無事に帰宅していた。



「調子どう?」



「うん、食事もできたし、だいぶ落ち着いてきたよ!」



「なら良かった。オーナーに連絡して、しばらくメンエスは休む事にしたから安心して」



「そっか、悪かったな」



「んーん、気にしなくていいよ」




「帰り道に色々と考えてたんだが、メンズエステの仕事も簡単じゃないんだなって思って」



「そんな事考えてたの?当たり前じゃない!逆に前までは簡単だと思ってたの?」



「うん、可愛くて、抜いとけば勝手に予約が入ってくるかと思ってたよ」



「凄い偏見ね!まあ少しだけ合ってるかもしれないけど、そんな単純な話じゃないわ」



「そうだな。今回メンエスセラピストを体験してみて色々と分かったよ」



「それは良かったわね」



「あの、それで……


改めてごめんなさい」



タナカは深々と頭を下げた。



「え、何?」



「入れ替わる日の事だよ。無理矢理襲おうとしたから……

メンエスセラピストを体験してみて俺がいかに酷いことをしたのか身に沁みて分かってきたよ」



「あー、あれね。

あれは一生許さないから。

そのせいで入れ替わったんだからね」



「うん、簡単に許してもらえるわけないよな。

許してもらえるまで何度でも謝るよ」



「はい、はい。

謝らなくていいから元に戻る方法をさっさと見つけて欲しいわ。

元に戻ったら私とあんたは永遠にお別れよ」



「まあ、そうだな。


でも、少し寂しいな。最近ちょっと仲良くなってきたし」



「何言ってるのよ!私とあんたはセラピストとただの客。

しかもあんたはクソ客中のクソ客。

元に戻れたら2度と関わりたくないわ」



「えー、そんな事言わないでよ!友達になろっ。

修羅場をくぐりぬけた仲だろ?

お願いします!」



ヒナの姿をしたタナカは土下座をした。



「はいはい、分かった分かった。

そんな話元に戻れたらしてよ。


あと、私の身体で土下座しないで!」



「あっ、そっか。すまんすまん」



「ハハハハハ」



2人は顔を見合わせて笑った。




「まだ完全に治ったわけじゃないから、寝てなさい。

病院行く事になったらやばいし。

私の身体なんだから大切にしなさい」



「はーい」



タナカは再び眠りについた。



ヒナはヒナの姿をしたタナカの寝顔を見て微笑んだ。



「可愛い顔してるわね……


……そりゃ私の顔だものね。


フフフ」



タナカの姿をしたヒナは、寝ているヒナの姿をしたタナカの唇を見つめた。



「ぐーぐー」



ヒナはヒナの姿をしたタナカがしっかり眠っている事を確認して唇にキスをした。



ピカーン!!!



ヒナがキスをすると急に周りが明るくなった。




眩しい……




そして、ヒナが目を開けるとそこには驚きの光景が待ち受けていた。



続く 


閲覧ありがとうございます。

Xのフォローもよろしくお願い致します。

@ino_shousetuka

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