ごみのような初恋
好きな人ができた
小学3年生の夏
いじめられていた私は
優しくしていた彼に恋に落ちるにはあまりにも簡単だった
いつも周りに友達がいる彼と
いつもひとりの私
いつも明るい彼と
いつも暗い私
家族にたくさんの愛情をもらっている彼と
家に帰っても誰もいない私
全てが違う
分け隔てなく人に優しく接している彼が
あまりにも素敵で
あまりにも眩しくて
尊敬をしていた
愛していた
軽い愛情なんかではない
重くてどろどろした憎しみにも近い愛情
純粋な愛情
中学校に入学して全てが壊れた
いじめてきた人達が私が彼に好意を抱いていると察した
私名義でラブレターを書かれた
私は彼に思いを告げることは絶対にしたくはなかった
私のような女からの愛情ほど鬱陶しいものはない
しかし、期待をしてしまった
彼ならちゃんと誠意を持った行動をしてくれるだろうと
期待をしてしまったんだ
翌日、そのラブレターはびりびりに破かれて
黒板に張り出されていた
もう二度と人を深く愛さないと誓った
6年間の私の純粋な愛情は
男の人に対する憎しみに変わってしまった
人間を信じることなどできないほど
ズタズタに私の心は引き裂かれてしまった
そんな私の絶望を見て彼は声を上げて笑っていた
私の人生全てを変えた
わたしの初恋